今回作品より曲紹介記事を先行配信しています。このブログはリンクフリーです。(2019年6月15日更新)
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ゲーム音楽史11~スーパーファミコンの登場と対戦格闘ブーム

前回までに第一次ゲーム音楽黄金期(1986年~1989年ごろ)の話をしましたが、
アーケードゲーム主導で始まったゲーム音楽の発展も最終的には
ファミコンの爆発的ヒットでコンシューマーに集約されていきます。

それを決定づけたのが1990年11月発売のスーパーファミコンでした。

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スーパーファミコンの登場

Super_Famicom_JPN

グラフィック解像度はテレビに接続するという仕様上、PCには及びませんが
色数、スプライト数など、ファミコンと比較にならない進化をします。
そしてサウンドはPCM音源8chと、当時の家庭用ゲーム機としては強力なものでした。

セガのメガドライブも性能は良かったのですが
ファミコンのタイトルが1992年ごろまで良いものが出続けたこともあって
ファミコンユーザーは後発のスーパーファミコンへ移行、
任天堂はシェアの維持に成功します。

スーパーファミコンの普及によりアーケードやPCとの性能差は小さくなり
わざわざゲーセンに通ったり、高いPCを買わなくても
ハイクオリティなゲームが家庭で出来るようになったのです。

また、スーパーファミコンのPCM音源は独特の音質で、
これを今の基準で単に低音質と言ってしまえばそれまでですが、
ゲーム音楽としては絶妙にマッチしていて、この音質が好き、というファンもたくさんいます。
なんというか、コンプレッサーを強くかけたような音圧感は中毒性があります。

1991年~1993年ごろのコンシューマーお薦めタイトル

スーパーファミコンはファミコンのシェアを引き継いで
初期から優秀なタイトルが多数発売されています。

F-ZERO(スーパーファミコン 任天堂)~スーファミ本体と同時発売。BGMは全て良曲。自分は『Big Blue』が好き。

アクトレイザー(スーパーファミコン エニックス)~古代裕三さん作品。これを聴いた植松伸夫さんがファイナルファンタジー4の音楽を作り直した、という逸話は有名。それほどスーファミ初期作品としては突出していた。

ファイナルファンタジー4(スーパーファミコン スクウェア)~自分はFFシリーズ全作品を通してこれが一番印象に残っている。植松さん作品の中でも映画音楽色が濃い。

ロマンシングサガ(スーパーファミコン スクウェア)~なんだかんだでこのシリーズが一番採譜数が多かった。一作目からイトケンサウンドは確立されている。

天外魔境2(PCエンジン ハドソン)~久石譲さんが音楽を担当。『Lマップ通常』が名曲。

スーパーマリオカート(スーパーファミコン 任天堂)~マリオシリーズでは一番好きだったりします。『ノコノコビーチ』『レインボーロード』がいい。

ドラゴンクエスト5(スーパーファミコン エニックス)~すぎやまファンの間では賛否あるようだけど、自分はかなり好き。『王宮のトランペット』『街は生きている』『愛の旋律』そして『結婚ワルツ』 名曲多いと思う。

真・女神転生(スーパーファミコン アトラス)~『銀座』の解説で書いたとおり、増子司さんの音楽はこれをもって完全体になったと思う。『銀座』以外にも『自宅』『邪教の館』『四天王の館』『廃墟』『エンディング』などが好き。

ウィザードリィ5(スーパーファミコン・PCエンジン アスキー)~なんといっても羽田健太郎さん作のオープニングは名曲。

ファイナルファンタジー5(スーパーファミコン スクウェア)~4とまた雰囲気が違うが、『メインテーマ』『飛龍のテーマ』『古代図書館』『四銃士のテーマ』『ビッグブリッヂの死闘』『新しき世界』など個性的で印象深い曲が多かった。

イーハトーヴォ物語(スーパーファミコン ヘクト)~マイナータイトルですがタイトル曲は名曲であり、一聴の価値あり。

スターフォックス(スーパーファミコン 任天堂)~近藤浩治さんが手掛けた作品。『コーネリアのテーマ』すごい好き。

聖剣伝説2(スーパーファミコン スクウェア)~これのタイトル曲、フラミンゴが飛んでいくところは鳥肌。他にも『少年は荒野を目指す』『子午線の祀り』『危機』など名曲多数で、これと次作の聖剣3は菊田さんの代表作。

悪魔城ドラキュラX(PCエンジン コナミ)~アレンジがバブル時代から90年代初頭の雰囲気で他の悪魔城シリーズとカラーが違うが、『乾坤の血族』『SLASH』『op.13』など良曲多数。

ロマンシングサガ2(スーパーファミコン スクウェア)~ロマサガ三部作では一番落ち着いた雰囲気の音楽だが、自分は伊藤さんのバラード系、オーケストラ系大好きなので歓迎。

これでもかなり厳選したんですが、
スーファミは紹介したいタイトルが非常に多いです。
最盛期の1994年~1995年は次回扱います。

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対戦格闘ゲームブームの始まり

スーパーファミコンの登場によって完全にシェアを奪われたかに見えた
アーケードゲーム業界ですが、ところがどっこい、劇的に復活します。
ストリートファイターII』(1991年カプコン)からの対戦格闘ゲームブームです。
img1216_11
(c)CAPCOM

このブームは、プレイヤーが自分の技術を高め、
家庭内では不可能な、不特定多数の対戦相手とプレイする、
ということに着目したシステムが大成功し、
再びゲーセンに人が集まるようになりました。

大会なども盛んに行われ、
各社とも対戦格闘型のゲームを出してきています。
代表的なものは
SNKの『餓狼伝説』(1991年)
セガの『バーチャファイター』(1993年)
ナムコの『鉄拳』(1994年)
など。

このブームは長く続き、90年代後半にピークを迎えますが、
2000年以降も『ギルティギア』シリーズ、『BLAZBLUE』シリーズなど
一定数のヒット作が出続けています。

この時代のアーケードゲームだと、
ゲーム音楽に関しては格闘ゲーム以外にもいいものがあります。
自分の趣味ですが、タイトーのシューティングゲームは非常に音楽素晴らしいです。
すべてZUNTATAのメンバーが音楽を作っています。

メタルブラック』~渡部 恭久さん初期の代表作
グリッドシーカー』~古川典裕さん作品

そして『ダライアス外伝』~ZUNTATAのラスボスOGRさん作。
これはOGRさん作品の中でもトップ3と思う。

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SNK ネオジオ(NEO・GEO)

対戦格闘ゲームブームのもう一方の立役者、SNKですが
『ストリートファイターII』の登場と前後して
ネオジオ(NEO・GEO)というプラットフォームを出しています。

ネオジオはアーケードゲームと家庭用で同じ基盤を使用し、
アーケードゲームと全く同じものが家庭でもプレイできる、というのが売りでした。
価格は本体58000円、ROMカートリッジが30000円~、とかなり高額でしたが
家で練習してゲーセンで対戦する、というヘビーユーザーの需要でそこそこヒットしました。

 

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1990年代前半のPCの状況

同時代(1990年代前半)のPCは1991年ごろから普及し始めたDOS/Vパソコン(windowsPC)と
NECのPC-98シリーズがシェアを2分することになります。
ホビー用途ではX68000、FM-TOWNSも生き残っていますが、次第にシェアを失います。

ゲームのほうは、アダルト系や高度なシミュレーションが中心となり
あまり一般向けではありませんでした。
自分もあまり詳しくないので、音楽のいいタイトルは
X68000版悪魔城ドラキュラ』くらいしか挙げることができません。

サウンドはFM音源中心からPCM音源へ、
さらにはデータを音源チップで再生する形でなく
現在のようなwav(CDなどのリニアPCMをデータファイル化したもの)などの波形を
直接再生するオーディオファイル形式へと移り変わっていきます。

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携帯型ゲーム機市場の動向

1989年に発売されたゲームボーイはロングヒットを続けます。
90年代前半はゲームボーイタイトルも音楽はかなり充実しています。

1990年~1993年ごろのお薦めゲームボーイタイトル

Saga2秘宝伝説(スクウェア)~伊藤賢治さんの初期作品。『伝説は始まる』は『RisingSun』と対をなす名曲
ネイビーブルー90(USE)~音楽がいいのは一部では有名
聖剣伝説(スクウェア)~これも伊藤賢治さんの初期作品。詳しくはRisingSunの解説を参照
カエルのために鐘は鳴る(任天堂)~『王子の冒険』は有名曲

他に、『ウィザードリィ外伝』シリーズ(アスキー)
ラストバイブル』シリーズ(アトラス)などもいいですね!

ゲームギア

1990年10月にセガからゲームボーイに対抗した携帯ゲーム機『ゲームギア』が発売されます。

STNカラー液晶を採用し、セガマークIIIと同等の性能がありました。
ただ、当時の技術ではカラー液晶はまだ時期尚早だったようで、
価格が19800円と高額になったのと、電池持ちが致命的に悪く、
ゲームボーイのシェアを奪うには至りませんでした。
ただ、任天堂以外の携帯型ゲーム機としては最も成功したものといえます。

サウンドはPSG3音+ノイズで、こちらはゲームボーイのほうが優れていました。
ゲームギアオリジナルのゲーム音楽としては、コンパイルの『GGアレスタ』シリーズなどが有名です。

 

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この年代のBGMの動向

この年代、自分は何をしていたかというと、
1990年ごろまではファミコンとMSX2をやっていましたが
1991年~1993年頃は音楽学校に通いながら夜間は仕事をしたりで
ぜんぜん時間がなくて、ゲームから離れていました。

スーファミやゲームボーイの初期タイトルはこのあと本体を購入後に
中古や友人から借りてやったものが多いです。

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関連リンク

ゲーム音楽史 前回 ゲーム音楽史10 第一次黄金期 後編

ゲーム音楽史 次回 ゲーム音楽史12~第二次黄金期

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