ファイナルファンタジー5メインテーマ「Ahead Our Way」【ギター演奏・コード進行27】

ファイナルファンタジー5 メインテーマ Ahead Our Way
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1992年:スーパーファミコン(Super Nintendo)
メーカー:
スクウェア(SQUARE)
タイトル名:
ファイナルファンタジーⅤ(Final Fantasy5)
曲名:
Ahead our way
作曲:
植松伸夫(Nobuo Uematsu)
演奏難易度:☆☆☆★★(易しい)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第27弾は、ファイナルファンタジー5のオープニングタイトル曲・メインテーマ「Ahead our way」です。

植松伸夫さん全盛期の名曲ですが、今回はコード進行の分析を詳細に解説しています。

FF5のオープニングタイトル曲【曲紹介】

「Ahead our way」は、ファイナルファンタジー5のオープニングタイトル曲・メインテーマであり、植松伸夫さん全盛期の名曲です。

自分はファイナルファンタジーシリーズはスーパーファミコン時代にやったきりなので、音楽もⅣ・Ⅴ・Ⅵが一番馴染みがあります。

中でもファイナルファンタジー5は個性的な佳曲揃いで、音楽が一番好きな作品です。

植松さんの作曲の特徴として、コードの並びや転調のしかたがイレギュラーなものが多いんですが、一方では5度進行など安定的な進行も一定量入れていって、メロディーの安定感を維持していくバランス感覚は流石。

この曲「Ahead our way」は、そんな植松さんの作曲傾向が凝縮されています。

Aメジャーに移調してシンプルアレンジ【ソロギター演奏】

今回は、忙しくて練習時間が少なかったため、ギターアレンジの演奏難易度は低めに設定しました。

最初はもっとゆっくり、アレンジもほぼ原曲通り弾いていたのですが、さすがにシンプルになりすぎた感があったので、少しテンポを上げてリズミックにして、合間合間にギターっぽい処理を多めに入れて演奏しています。

そうやってギターに最適化はしていますが、少し簡略化すれば初級者でもチャレンジできる内容と思いますので、是非弾いてみてください。

なお、オリジナルはCメジャーキーですが、ギターの音域を最大に生かすためにAメジャーキーに移調して演奏しています。

Ahead our way コード進行

※オリジナルのCメジャーキーをAメジャーキーに移調

イントロ
A A A A

Aメロ
AM7 B7(onA) Am7 Am7
CM7 D7 CM7 D7
A B7(onA) Am7 Am7
C D7  E7sus4 E7

サビ
CM7 CM7  D7 D7
Bm7 Bm7 Em7 Em7
CM7 CM7 D7 D7
Bm7 Bm7 E7 E7

Am9 Am7 Am7♭5 Am7♭5
G Dm(onF) E♭M7 Dm7

コード分析解説

今回は、コード進行分析の手応えがあって面白いと思うので、詳細に書いてみます。

ここではオリジナルのCメジャーキーを基準にします。

メインキーの確定

まず、イントロからAメロのメインキーがCメジャーかGメジャーかで迷います。

自分はCメジャーとしましたが、Gメジャーとしても破綻なく成り立つんですよね。

ちなみにGメジャーでとった場合このようになります。

Aメロ
■Gメジャー
Ⅳ Ⅴ Ⅳm Ⅳm
♭Ⅲ ♭Ⅶ ♭Ⅲ ♭Ⅶ

このあとBメロにかけて、同主調Gマイナーに転調していきますが、これでも全然無理はない解釈です。

では、なぜCメジャーキーとしたか、というと下記の理由からです。

  • イントロのメロディーでCイオニアンが使われている。
  • Aメロ出だしのCコードがルート感が強い。自分の感性だと、ここはサブドミナントのⅣコードとは感じにくいです。

そういう理由で、C→Cmの進行をⅣ→Ⅳmとせずに長短複合調としてⅠ→Ⅰmの解釈で分析することにしました。

メジャー・マイナー複合調

長短複合調についてはゼルダの伝説「メインテーマ」の演奏記事などでも解説していますが、キーがCなら、CメジャーキーとCマイナーキーの全てのコードが登場します。

「細かく同主調転調を繰り返している」と解釈しても良いですが、ゲーム音楽は「コナミ進行」のようなのが多いし、「メジャーキーでのSDM」「マイナーキーでのSD」というものの拡大解釈として運用できれば、シンプルに分析できる曲がたくさんあります。

Aメロ最後からBメロへの転調

Aメロ最後のE♭→F→Gは♭Ⅲ→Ⅳ→Ⅴでも行けますが、ここは最後のGコードがルート感強くなってるしコナミ進行ですよね。

従ってBメロのキーであるGマイナーに前倒しで転調している、と解釈しました。

Bメロのポイント

Bメロは24小節ありますが、前半16小節は普通にGマイナーキーです。

Bメロはラスト8小節が解釈が難しいところです。

Cm7→Cm7♭5の所がポイントですが
ここはB♭メジャーのⅡm7(SD)→Ⅱm7♭5(SDM)としてみました。

B♭メジャーキーはGマイナーキーの平行調ですが、ここも長短複合型になっていて、この後B♭マイナーキーのコードがガンガン入ってきます。

そうすると、Gマイナーキーのままだと解釈が苦しくなるため平行調B♭に転調としました。

そしてB♭マイナーキーのコードを交えつつ、最後はFmをピボットにして元のキー(Cメジャー+Cマイナーの長短複合調)に戻してループしています。

全体の調性の流れ

全体の流れをまとめるとこのようになります。

Cメジャー+Cマイナー
↓(属調)
Gマイナー
↓(平行調)
B♭メジャー+B♭マイナー
↓(全音転調)
Cメジャー+Cマイナー

ちなみに最初をGメジャーキーでとった場合はこうなります。

Gメジャー
↓(同主調)
Gマイナー
↓(平行調)
B♭メジャー+B♭マイナー
↓(短3度転調)
Gメジャー

このほうがシンプルに見えますが、前述のイントロからAメロ出だしの件と、「最後のFm→Cに戻るところがFmをピボットにできないぶんGメジャーキーだと苦しいかも」ということで悩んだ末、Cメジャー・Cマイナー複合調をメインキーとしました。

以下に分析結果をまとめますが、ここからは実際の演奏キーであるAメジャーに移調して書きます。

コード分析結果

※オリジナルのCメジャーキーをAメジャーキーに移調しています

イントロ

■Aメジャー
ⅠM7 ⅠM7 ⅠM7 ⅠM7

Aメロ
■Aメジャー+Aマイナー(長短複合調)
ⅠM7 Ⅱ7 Ⅰm7 Ⅰm7
♭Ⅲ Ⅳ ♭Ⅲ Ⅳ
ⅠM7 Ⅱ7 Ⅰm7 Ⅰm7
■Eマイナー
♭Ⅵ ♭Ⅶ Ⅰ7 Ⅰ(Aマイナーの♭Ⅲ Ⅳ7 Ⅴ7 Ⅴ7でもとれる繋ぎ部分)

サビ
♭Ⅵ ♭Ⅵ ♭Ⅶ7 ♭Ⅶ7
Ⅴm7 Ⅴm7 Ⅰm Ⅰm
♭Ⅵ ♭Ⅵ ♭Ⅶ7 ♭Ⅶ7
Ⅴm7 Ⅴm7 Ⅰ7 Ⅰ7

■Gメジャー(平行調)+Gマイナー(長短複合調)
Ⅱm7 Ⅱm7 Ⅱm7♭5(SDM)Ⅱm7♭5
Ⅰ  Ⅴm7 ♭ⅥM7 Ⅴm7(AメジャーのⅣmと共用)

※全音上に転調して、元のAメジャー+Aマイナーキーに戻してループ

コード進行分析のまとめ

メロディアスでシンプルそうに聴こえますが、今解説した通り分析が難しい内容です。

オリジナルキーで言うと、CメジャーキーとGメジャーキーのどちらで解釈可能なので迷ってしまいますが、自分の場合は、そこのブロックを何回も弾きながら、最後にⅠ(またはⅠm)と思われるコードを入れてみて、最も据わりのいいキーを探します。

音楽というのは、なんだかんだ最後は感覚に頼るわけですね。

実際には、こういう手法も使いつつ、上で解説したように理論も考えつつ、キーを判断しています。

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