ストリートファイター2「リュウのテーマ」【ギター演奏・コード進行52】

ストリートファイター2 リュウのテーマ 動画
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発売年月:1991年3月
機種:
アーケードゲーム(Arcade Game)
メーカー:
カプコン(CAPCOM)
タイトル名:ストリートファイターⅡ(Street Fighter2)
曲名:リュウのテーマ(RYU Stage)
作曲:下村陽子(Yoko Shimomura)
演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第52弾は、ストリートファイター2より「リュウのテーマ」。

リュウは白い道着の一番主人公感あるキャラクターですが、音楽もスト2で最も有名なものと思います。

下村陽子さんによる熱血感溢れるメロディーを熱いギターアレンジで!

なかなか演奏できなかった曲

この曲は前に1度やろうとしたことがあります。

昨年の夏に下村陽子さんの曲を何かやろうと思って、ストリートファイター2(以下、スト2)の曲は真っ先に候補になりました。

でも、少しやってみるとソロギター化はかなり難しそうだったので、その時はスト2と同じく下村さん初期の代表作である「Live A Live」のメインテーマをアレンジして演奏しました。

それからずっと「スト2はそのうち必ずやりたい」と考えてましたが、9月にアレンジをまとめて作った時に、この曲も再考したのが今回の演奏に繋がりました。

そんな感じで、かなり前からアレンジの下地は出来てたんですが、リズムトラックを作る時間が捻出できなかったので、要リズムトラックな感じのこの曲は後回しになっていました。

ちなみに前回のマッピー「メインテーマ」もリズムトラック入りですが、追悼企画ということで、とりかかっていたこの曲を中断して優先的に仕上げたものです。

そんなこんなで、なかなか発表まで来れなかった曲ですが、今回ようやく日の目を見ることになりました。

演奏するのは、ストリートファイター2の音楽の中でも最も有名と思われる「リュウのテーマ」です。日本ステージ(板張りのほう)の音楽ですね。

スト2には8人(作品バージョンが上がるとだんだん増えていく)の主人公がいますが、リュウは一番主人公感ありますよね。白い道着の人です。

ストリートファイター2の作品概要

ストリートファイター2は1991年3月にアーケードゲームとして稼動開始しました。

対戦格闘ゲームというジャンルを確立し、低迷していたアーケードゲーム界を劇的に復活させる、という奇跡を起こした歴史的なタイトルです。

スト2は前作「ストリートファイター」がベースになっていますが、さらに前の「ファイナルファイト」からの流れですね。

対戦格闘ゲームというジャンル

スト2は人間同士の対戦、ということを中心にして、競技性を持たせたのが大成功の要因と思います。

対戦型の格闘ゲームは古くは「対戦空手道」(データイースト|1984年)があります。

自分も対戦空手道はゲーセンでかなりはまってやりこみましたが、人間同士の対戦はどちらかがすぐゲームオーバーになるし、派手な演出やドラマ性も無かったので、そこまで盛り上がりませんでした。

そのあと、ずっとそのタイプの対戦型ゲームは出てなかったんですが、ハードウェアの性能と表現力が上がり、ゲーム性をしっかり担保できるシステムを完備して登場したのが「ストリートファイター2」だったというわけです。

ストリートファイター2では8人の主人公それぞれの必殺技や身長、リーチの長さ、歩く速さ、ジャンプ力などが細かく設定されていて、これが絶妙のバランスでした。

自分も色んなキャラでプレイしましたが、やはり主人公感があるリュウ・ケンでプレイすることが多かったです。

  • 波動拳で牽制して
  • 相手がジャンプしたら昇龍拳で撃墜
  • 相手が気絶したら、めくり跳び蹴りからの強アッパーキャンセル昇龍拳を叩き込む
  • ヤバくなったら竜巻旋風脚で逃げる

みたいな戦い方でしたね。昇龍拳コマンド失敗であっさり負けたり。懐かしすぎる(笑)

ストリートファイター2はコンシューマー機にも移植され、とくにスーパーファミコン版が記録的大ヒットになりました。

自分も主にスーパーファミコン版でプレイしていました。

まあ、ゲーセン対戦に繰り出すほど上手くなかったんですが。

スト2のヒットから対戦格闘ブームに

スト2は空前のヒットになり、ちょっとした社会現象になりましたので、ゲームやらない人も登場キャラクターは知ってたりします。

そしてスト2のヒット以降、いわゆる対戦格闘ゲームブームが起こりました。

  • カプコンはストリートファイターシリーズを連発
  • SNKは餓狼伝説、サムライ・スピリッツ、キング・オブ・ファイターズなど
  • セガはバーチャファイターシリーズ
  • ナムコは鉄拳シリーズ

2000年代に入ってからもアークシステムワークスのギルティギアシリーズ、ブレイブルーシリーズなど、スト2から始まった流れはずっと続いていきます。

スト2の音楽

音楽を担当した下村陽子さんは今やゲーム音楽界を代表する大御所作家ですが、デビューから1992年頃まではカプコンに在籍、スト2が空前のヒットをすることで、下村さんの出世作になりました。

下村陽子さんは非常に幅広い音楽性をもっていますが、スト2があまりに有名になったため、初期は「スト2の人」のイメージが強かったです。

スト2の音楽は、世界各国が舞台になるので、それぞれの国の音楽のエッセンスを入れながらも、基本は「ロッキーのテーマ」的な熱血でイケイケ感のあるものです。

唐突に顔出し(笑)

動画についてですが、今回は顔出しでやっています。

少し前から「今は本名とその活動を公開してやってるし、もう顔出しでやってもいいんでは?」と、思っていました。

でも、撮影に使ってたスマホが古かったのでインカメラが広角タイプじゃなくて、凄い遠くに置かないと見切れてしまうので、操作しやすさを優先して「ギターと手だけ」っていうスタイルを継続してたんですよね。

で、11月に使ってたスマホが不調になって買い替えたんですが、今度の機種はインカメラが広角レンズなので、普通に操作しやすい距離で撮ると顔まで入る、というわけで、今さらですが、顔出しにしてみました。

これは前回のマッピーより前の11月上旬に録画したんですが、スマホ換えてすぐだったので、カメラ設定がなにもしてなくて、オートフォーカスとかが変になっててピンボケしてますね。

画質はコマ落ちしにくいかも?という理由でFHDでなくHDにしてます。

ちなみにマッピーのほうはFHD画質で綺麗に録れてるしコマ落ちも大丈夫そうでしすが、ちらつきがあったり。

そのへんは試行錯誤中で、徐々に改善すると思います。

移調で難易度下げ【ソロギター演奏】

ギターアレンジですが、パッと聴きはそんなに難しそうに聴こえませんが、これが弾いてみると相当に難しいです。

前述の通り以前アレンジしようとしたんですが、ギターでやるとポジション取りが難しく、ベースとメロディーのみでもスラスラ弾ける感じでは無かったので、パスした経緯があります。

こういう曲は技術的に余裕があるところで弾かないとノリが出ないので、今回は移調してギターに最適化するところからはじめました。

この曲は色んなバージョンが存在して、それぞれキーも違ったりしますが、このアレンジでは、ギターで一番弾きやすいAマイナーキーを採用しました。

コード進行自体はシンプルなんですが、メロディーがテンションになっている所が多かったり、リズムが癖があったり、途中3小節でメロディーが割れてて、最後に辻褄を合わせる、とか、色々と癖がある作りなので、指がおぼえるまで時間が必要でした。

リズムの細かいところもバージョンによって色々違うんですが、大筋は原盤のアーケード版と、一番良くやってたスーファミ版を参考にしつつ、自分のノリやすいリズムで弾いています。

この曲は基本的に4小節ずつ進行していますが、Aメロの3段目(下のコード進行表参照)だけ3小節になっているのがアクセント効いていますよね。

Aメロの締めくくりのキメは、原盤は表から符点音符で入って表に抜けてますが、裏2拍3連にして、音を1つ減らして3連符の尻の音で抜けるように弾いたらカッコ良かったので、それを採用しました。細かい解説ですみません(笑)

最後は単純にⅠmで終わるとあまりに味気なかったので、アウトロをアレンジして転調→メジャー終止にしてみました。

リュウのテーマ コード進行

イントロ
|Am|Am|Am|Am|
|Am|Am G|

Aメロ
|Am|Dm7|G7|C|
|FM7|Dm9|Em7|E7|
|FM7|G69|Am7|
|FM7|G7|E7|E7|

Bメロ
|Am|G6sus4|D7(onF♯)|FM13|
|Am|G6sus4|D7(onF♯)|FM7|
|Am9|G7|

アウトロ(アレンジ)
|Am|Am|Am|Am|
|D7|B♭M7|A|A|

コード進行分析

イントロ
■Aマイナー
|Ⅰm|Ⅰm|Ⅰm|Ⅰm|
|Ⅰm|Ⅰm ♭Ⅶ7|

Aメロ
|Ⅰm|Ⅳm7|♭Ⅶ7|♭Ⅲ|
|♭ⅥM7|Ⅳm7|Ⅴm7|Ⅴ7|
|♭ⅥM7|♭Ⅶ7|Ⅰm7|
|♭ⅥM7|♭Ⅶ7|Ⅴ7|Ⅴ7|

Bメロ
|Ⅰm|♭Ⅶ|Ⅳ7|♭ⅥM7|
|Ⅰm|♭Ⅶ|Ⅳ7|♭ⅥM7|
|Ⅰm|♭Ⅶ7|

アウトロ(アレンジ)
|Ⅰm|Ⅰm|Ⅰm|Ⅰm|
|Ⅳ7|♭ⅡM7|I|I|

コード進行よりも熱血感【コード進行のポイント】

この曲、コードの並びが5度進行と見せかけて違う方へいったりします。

あとはⅤm7→Ⅴ7の切り変えとか、最後のほうでⅣ7登場とか、そのあたりがミソですね。

でも、この曲はコード進行云々よりも、その上にのってるメロディーを熱血感をもって演奏する!っていうのが全てと思います。

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