今回作品より曲紹介記事を先行配信しています。このブログはリンクフリーです。(2019年6月15日更新)
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ゲーム音楽史08 第一次黄金期 前編

前回までで、FM音源の登場とナムコ一強時代の終わりまでをお話しました。
今回からはゲーム音楽の第一次黄金期を数回に分けて書いていこうと思います。

この第一次黄金期というのは自分が勝手につけたものですが、
1985年秋くらいから1989年ごろまでを指しています。

この期間、アーケード、PC、コンシューマーの全てのゲーム音楽が一斉に発展して
作品数・音楽のクオリティーが飛躍しました。
ゲーム音楽におけるカンブリア紀のような感じです。

ここからは、作品数・曲数も膨大になってくるので
特に重要な、または印象深いことに絞って書いていこうと思います。

今回は1986年のことをまとめていきます。

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ファミコン・ディスクシステム

1986年2月に任天堂からファミコン用のディスクシステムが発売されます。
PCで主流だったフロッピーディスクではなく、クイックディスクと呼ばれるものでした。

簡単に言うと円盤状のカセットテープみたいなものですが、
読み込み速度はカセットテープより段違いに速く、ゲームの読み込みは10秒かかりませんでした。

また、ディスクシステムの基板には独自の『波形メモリ音源』が搭載されていたことは
ゼルダの伝説 メインテーマ曲紹介07で述べたとおりです。

わざわざディスクシステムに拡張音源を搭載したことからもわかるように
任天堂もゲーム音楽に本腰を入れてきました。

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進撃のセガ

次はアーケードゲームです。
1985年11月に『スペースハリアー』を出して、その音楽が高い評価を受けたセガですが、
セガの進撃は止まりません。

3月『ファンタジーゾーン』
fantzon2
(c)SEGA

4月『カルテット』
quartet_screen3b
(c)SEGA

9月『アウトラン』
outrun2
(c)SEGA

と、ゲーム音楽の名作と言われるタイトルを連発します。
1986年のアーケード界は『セガの年』でした。

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ナムコとコナミのFM音源化

4月に『スカイキッドDX』でナムコが
c0022442_2159019
(c)Namco

7月に『沙羅曼蛇』でコナミが ※これはもしかしたら違うかもしれません。情報求む!
SALA68b
(c)Konami

ここへきてようやくですが、アーケードゲームの二大巨頭がFM音源を採用してきます。
役者がそろったという感じです。

ゲーム音楽的に言うと
この時点でセガ、ナムコ、コナミ、タイトーの実力はほぼ互角と思います。
その中で1986年はセガが特に頑張った、という印象です。

コナミに関しては、このあたりからファミコン・MSXに注力しはじめています。

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ドラゴンクエストとすぎやまこういちさん

5月、ファミコンで歴史的なタイトル『ドラゴンクエスト』が発売されます。

(c)SQUARE ENIX

それまでファミコンでRPGは無理だと思われていましたが、
数々の工夫により、驚くほどの完成度でした。
鳥山明さんの絵も話題性抜群でした。

音楽のすぎやまこういちさんについては、
ドラゴンクエスト3 おおぞらをとぶ曲紹介02で簡単ながらご紹介しましたが、
今や知らない人はいない大作曲家です。

それまでも作曲家としてかなりのキャリアがありましたが、
ドラクエの成功によって、すぎやまさんの才能が世界中に知れ渡ることになります。

『ロトのテーマ』はきっと時代が流れても残っていくでしょう。

 

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PCのゲーム音楽の発展と古代裕三さん

1986年も半ばに入るとPCのゲーム音楽もどんどんいいものが出てきます。

5月『ファイナルゾーン』(日本テレネット)
FZX1d
(c)日本テレネット

6月『レリクス』(ボーステック)~クリスタルキングが曲提供しています
RERI_16
(c)BOTHTECH

そして10月には『ザナドゥシナリオII』(日本ファルコム)で古代裕三さんがデビューしています。
古代さんについては イース Feena 曲紹介04 を参照ください。

以後、古代さんはPCゲーム音楽界の中心的人物となっていきます。

1986年の末あたりからPCのゲーム音楽は発展が加速してきて

11月『DAIVA』(T&amp
;Eソフト)~浅倉大介さんが曲提供。ハードごとにテーマ曲も固有のものでした。
daiva1_1
(c)T&E SOFT

12月『シルフィード』(ゲームアーツ)~楽曲も、エンベロープが効いた音色も素晴らしかったです
hqdefault5
(c)GAMEARTS

など、ゲーム音楽として素晴らしいタイトルが出ています。

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1986年 BGMのおすすめタイトル

今あげた以外で1986年発売のタイトルで
音楽がいいと思うものを列挙してみます。
数も多いので、画面写真は略します。

アーケード

ダーウィン4078(データイースト)~音色の作り込みやアレンジが粗いですが、良曲です。

イシターの復活(ナムコ)~メインBGMはジョン・ウィリアムズっぽい。
ローパーのテーマは名曲ですが何かに似てる。。これがずっと思い出せなくて気になってます。

源平討魔伝(ナムコ)~これ好きでした。和楽器+ロック。色即是空~

バブルボブル(タイトー)~よく通る音色でゲーセン中に響き渡るので、強制的におぼえてしまいます。

奇々怪々(タイトー)~OGRさんの和風作品。ちょっとコミカルなところが彼らしい。

※ダライアス(タイトー)は開発が1986年ですが、稼働開始は1987年2月みたいなので次回に

PC

ロマンシア(日本ファルコム)~オープニングはおそらく古代さんがファルコムに持ち込みしたうちの一曲。
こういうクサメロは80年代ぽくて好きです。ちょっとXジャパンぽいかも。

夢幻戦士ヴァリス(日本テレネット)~ファイナルゾーンに続いて良曲が多い。
このへんを作ってたスタッフが独立してウルフチームが結成されたようです。

コンシューマー

スターソルジャー(ハドソン)~これの音楽は有名。転調が多かったりで結構凝ってたり。

がんばれゴエモン・からくり道中(コナミ)~和風のBGM。
和む曲が多い。コナミはこのへんからファミコンに注力。

悪魔城ドラキュラ(コナミ)~『Vampire Killer』は名曲。
悪魔城シリーズは音楽も全体にゴシックホラーの雰囲気だが、軽快さもあって中毒性あり。

メトロイド(任天堂)~オープニングはとても美しい名曲。
ゲーム中のBGMは、SE・アンビエントぽいのが多いが不気味な雰囲気が出ていてGood

パルテナの鏡(任天堂)~任天堂の隠れた名作。
音楽もこの時期の任天堂作品ベスト3に入ると思う。

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BGMの1986年

この年が一番ゲームとゲーム音楽にハマった年でした。

前年末に手に入れたPC-8801mkIIFRで
ベーマガに連載されていた古代裕三さんのゲーム音楽ダンプリストは全部打ち込みました。

88FRのFM音源は、そのままでもPSGよりは数段良かったのですが
家のコンポに繋いでみたところ、全く別次元の音質が得られて感動しました。
ほんとはこういう音だったんだ~!!!

ちょうど学校の部活でマイコン部が新設されたので速攻で入部して、
そのプログラム発表会では『レリクス』(クリスタルキングの曲)のヘヴィメタル・アレンジを提出・披露しました。
今思うと本格的に音楽制作に興味をもったのはこれがキッカケぽいですね。

古代さんの作のダンプリストも音色とかフレーズ差し替えてアレンジしまくってました。
アニマルカルテット(音楽エディター)なるソフトを入手して、
作曲などにも手を出そうとしてましたが
今思うと猛烈に使いづらいもので、あまり使いこなせませんでした。

この年の後半あたりから音楽への興味が高まって
年末あたりににシンセサイザーを購入しています。
でも鍵盤の基礎が無かったので、この後ギターに転向していますが。

1986年は、自分の音楽歴の原点となった年でもありました。

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関連リンク

ゲーム音楽史 前回 ゲーム音楽史07 変革の年1985年

ゲーム音楽史 次回 ゲーム音楽史09 第一次黄金期 中編

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