ファンタジーゾーン「ファンタジーゾーンメドレー」【ギター演奏・コード進行解説90・91・92◆2021年夏曲】

ファンタジーゾーンメドレーVol.1 動画
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今年は梅雨明け早いですねー。昨年より2週間くらい早いようです。ですので、慌てて夏曲を準備しておりました。

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第90弾・第91弾・第92弾は、2021年夏曲としてファンタジーゾーンの楽曲をメドレーにしてお届けします。

ファンタジーゾーンは1986年春の作品ですが、FM音源によるド派手なラテン調の音楽は、それまでのゲーム音楽には無い衝撃的なものでした。

川口博史さんによる熱い楽曲は、まさに夏曲にぴったりですので、今年の夏はこれらを一気に演奏しようと思います。

曲数が多いため(11曲予定)、演奏動画は3分割することにしましたが、紹介記事は1本にまとめることにしましたので、動画を追加する度にこの記事に加筆していこうと思います。

今回、演奏難易度は曲ごとに設定することにしました。

それでは、夏の間、ファンタジーゾーンのカバー演奏をお楽しみ下さい!

1986年:アーケードゲーム
メーカー:セガ(SEGA)
タイトル名:ファンタジーゾーン(Fantasy Zone)
曲名:ファンタジーゾーンメドレー(Fantasy Zone Medley)
作曲:川口博史(Hiroshi Kawaguchi、Hiro師匠)

ファンタジーゾーン作品概要

ファンタジーゾーン(以下、本作)はセガが開発して1986年3月より稼働開始したアーケードゲームです。

ゲーム内容としては、プレイヤーは羽が生えた卵形の自機「オパオパ」を操縦して装備を買い揃えながら各ステージのボスを撃破していく横スクロールシューティングゲームですが、パステル調のファンシーな絵柄とFM音源をフル活用したラテン調の音楽が強烈な印象の作品でした。

ちなみに、この少し前にセガが開発してヒットした『スペースハリアー』はもともと「ファンタジーゾーン」というタイトルにする予定だったというし、敵キャラや世界設定なども本作と共通するものがあり、直接の続編ではないのですが、実質的なシリーズ作品といえるかもしれません。

自分はゲーセン通いを本格化させ始めた頃に出会った作品で、ビジュアルと音楽に魅せられて、かなりハマってお小遣いを注ぎ込んでいました。

本作はアーケード版が出てから3か月後にはセガマークⅢ版が発売されています。

ファミコン版やMSX版が出たのはそれから1年前後経ってからなので、しばらくは本作が家庭で出来るのはセガマークⅢの特権でしたよね。このためにマークⅢを買った人も多いんではないでしょうか?

自分はマークⅢ版もファミコン版もやりましたが、音楽ということで言うとFM音源のアーケード版の重厚感・キラキラ感は別格でした。

細かいゲーム内容などは、この後、各ステージ毎の音楽とともに紹介したいと思います。

ファンタジーゾーンの音楽

本作の音楽は、当時のゲーム音楽としては相当に衝撃的なものだったと思います。

サンバなどのラテン音楽をベースに、ロック要素も採り入れたアレンジで、スラップベースの音色を多用していたり、とにかくド派手なもので、当時音楽に興味を持ちはじめていた自分も強烈なインパクトを感じました。

作曲はこの前年(1985年)にハングオンでデビューして、スペースハリアーの音楽を手掛けた川口博史さんです。

川口さんのインタビュー(2020年)によると、もともと本作の音楽は別の担当者が担当していましたが、イメージが違うということで、作品完成間近になって急遽川口さんに振られたものらしく、ゲーム画面の静止画を見ながら作曲したといいます。

また、同じインタビュー内で、ナムコの大野木宣幸さんからの影響に言及しています。

本作で提示されたラテン路線はこの後さらに研ぎ澄まされ、数ヵ月後のアウトランへ繋がっていくわけですね。

ちなみに、一昨年(2019年)と昨年(2020年)はアウトランの楽曲を「夏曲」として演奏しました。アウトランの3曲もラテンフュージョン調で夏にぴったりですよね。

1986年当時、自分は「作曲が誰で」とか全く知らなかったし、気にもしていなかったんですが、スペースハリアー→ファンタジーゾーン→カルテット→アウトランという流れに完全に魅了されて「セガのアーケードゲームは音楽が神レベル」という認識でした。熱い時代でしたー。

ちなみに、この頃家にあったPC-8801mk2FRにベーマガ(マイコンBASICマガジン)に掲載されていた古代祐三さん作のスペースハリアーなどのMMLダンプリストを打ち込んで遊んでいましたが、本作が出た直後から古代祐三さんがファンタジーゾーン全曲のMMLをベーマガに投稿されていて、あまりの早さに驚いた記憶があります。

自分は当然、全曲打ち込んでアレンジを弄り倒して夢中で遊んだんですが、そのあたりが自分の音楽歴の始まりだと思うんですよね。まだ楽器も始めていないし、理論の知識なんてゼロの頃でした。

そんな思い出のある本作の楽曲ですが、今回は3分割メドレーにして演奏しますので、以下にVol.1からVol.3に分けて個別曲を紹介していきます。

ファンタジーゾーンメドレーVol.1

Vol.1は、ステージ1・ステージ2・ステージ3とショップの音楽を演奏しました。

なお、オリジナルは全曲E♭メジャーキーですが、全て半音下のDメジャーキーで演奏しています。

1カポで弾けばオリジナルキーに合わせられるので、採譜の時はそうしていましたが、カポをつけないほうがハイポジションが弾きやすくなるので(OPA-OPA!の高音の所とか)、動画ではカポをつけずに実音のDメジャーキーで演奏しています。

Vol.1の4曲は全て同じキー、同じテンポで統一できたので、サンバのパターンのリズムトラックをバックに、切れ目なく演奏しています。

ステージ1「OPA-OPA!」

演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ステージ1は緑の惑星「プラリーフ」で、濃い緑が基調となった密林のようなビジュアルです。

ボスはスタンパロンという葉っぱを吹き出して攻撃してくる木の精みたいなやつでした。

この曲はゲームスタート直後に流れる、作品を代表する曲です。ファンタジーゾーンと言えばこれですよね。

曲名は自機名でもある「OPA-OPA!」(オパオパ)ですが、曲名通りのサンバ調の曲です。

ギターアレンジでは、ベースラインなどをどこまで再現するか?で悩んだりしましたが、自分の演奏スタイルに合わせて多少意訳的なアレンジになりました。一部リハーモナイズしています。

演奏内容的には、3コード中心で使っている音はシンプルですが、リズムが16分音符のシンコペーションが多くて結構シビアなので、難易度は星3つとしました。

お店のテーマ「SHOP」

演奏難易度:☆☆☆☆★(初心者向け)

これはオマケ的に採譜・演奏したものですが、お店に入った時に流れる曲で、ゲーム中は何回も繰り返し聴くことになるものです。

6小節の短いループですが、クイズ番組とか料理番組とかに使われそうな、変な中毒性のある曲ですよね(笑)

6小節中4小節はⅠコード一発ですが、最後2小節はサブドミナントマイナーコードでターンバックさせています。

ちなみに原曲は2回リピート後に1オクターブ上でもう2回リピートする(メロディーのリズムも少しだけ変わる)のですが、演奏では省略しています。すみません「SHOP」はオマケ演奏ということで。

アレンジ的には変わったことは一切やっていません(キッパリ)

ステージ2「KEEP ON THE BEAT」

演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ステージ2は火の惑星「タバスコーダ」で、薄緑色の空とピンク色の都市(?)というビジュアルのステージで、ボスはボランダという、顔の周りに鈴が回っているヒマワリみたいな見た目のやつでしたね。

このステージは、タバスコで火だから「辛い=赤い」みたいなイメージでデザインされたんでしょうか。

自分的には改めて画面写真を見ると「空の色、こんなんだっけ?」と思ったんですが、記憶では2面は夕焼け、6面は朝焼けのイメージだったんですよね。

2面の曲「KEEP ON THE BEAT」はスピード感のあるラテンロックぽい曲ですが、Bメロは並行調のマイナーキーに行っていて、ちょっとニューミュージック的な懐かしさも感じるメロディーです。

ギターアレンジは、原曲がハイテンポで忙しい感じで、雰囲気とメロディーの再現でいっぱいいっぱいなためシンプルにまとめました。

でも、1つだけこだわった所があります。

Bメロ後半に出てくるスラップベースのドベドベドベっていうパッセージですが、重要なアクセントな感じがするので、ここだけは頑張って弾いています。それが無ければ星2つかな。

ステージ3「SAARI」

演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ステージ3は砂の惑星「ラ・デューン」が舞台で、雲一つ無い青空(ということは雨が降らない?)に、穴だらけのオブジェというか、アリ塚のようにも見える建造物、という荒涼とした砂漠都市(?)のステージ。

ボスはコバビーチという、アステカ文明の遺物(自分の主観)みたいな、石か土で出来た顔面のモニュメントがビームを打って来るやつでした。

3面の曲「SAARI」は作品中でもかなり好きな曲です。

テンポは速いんですが、浮遊感のあるメロディーとコード進行が少しゆったりした雰囲気を出しています。今弾いても、メロディーの音の選び方とか、めっちゃ好みだわー。

Bメロは本来はドリアンを使う所に敢えてエオリアンを使っていて、少し引っ掛かりのあるポイントを作っていたり、短い中に色んな要素が凝縮された良曲ですよね。

テクニック面ではメロディーが細かくてポジション移動も激し目なので、コードチェンジ前後の音が出にくかったりで、そこそこの難易度です。

OPA-OPA! コード進行

※オリジナルのE♭メジャーキーをDメジャーキーに移調

イントロ
D/Em7/A7 D/Em7/A7 D
D/Em7/A7 D/Em7/A7 D/Em7/A7 D/Em7/A7

Aメロ
D D Em7 Em7/E7(onG♯)
G G/G♯dim/A7 D/Em/A7 D/Em/A7
D D Em7 Em7/E7(onG♯)
G G/G♯dim/A7 D/Em/A7 D/D7

Bメロ
G G D D
G G A7sus4 A7
G G D D
G G A7sus4 A7

OPA-OPA! コード進行分析

イントロ
■Dメジャー
Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ Ⅰ
Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ

Aメロ
Ⅰ Ⅰ Ⅱm7 Ⅱm7/Ⅱ7
Ⅳ Ⅳ/♯Ⅳdim/Ⅴ7 Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ
Ⅰ Ⅰ Ⅱm7 Ⅱm7/Ⅱ7
Ⅳ Ⅳ/♯Ⅳdim/Ⅴ7 Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ Ⅰ/Ⅰ7

Bメロ
Ⅳ Ⅳ Ⅰ Ⅰ
Ⅳ Ⅳ Ⅴ7sus4 Ⅴ7
Ⅳ Ⅳ Ⅰ Ⅰ
Ⅳ Ⅳ Ⅴ7sus4 Ⅴ7

SHOP コード進行

※オリジナルのE♭メジャーキーをDメジャーキーに移調

D D D D
G/C F/C/B♭/C/C♯
繰り返し

SHOP コード進行分析

■Dメジャー
Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ
Ⅳ/♭Ⅶ ♭Ⅲ/♭Ⅶ/♭Ⅵ/♭Ⅶ/Ⅶ
繰り返し

KEEP ON THE BEAT コード進行

※オリジナルのE♭メジャーキーをDメジャーキーに移調

イントロ
■Dメジャー
D D D D

Aメロ
D E7 G D
D E7 G D/E♭

Bメロ
Em7/F♯m7 Bm7 Em7/F♯m7 Bm7
Em7/F♯m7 Bm7 Em7/F♯m7 Bm7

KEEP ON THE BEAT コード進行分析

イントロ
■Dメジャー
Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ

Aメロ
Ⅰ Ⅱ7 Ⅳ Ⅰ
Ⅰ Ⅱ7 Ⅳ Ⅰ/♭Ⅱ

Bメロ
Ⅱm7/Ⅲm7 Ⅵm7 Ⅱm7/Ⅲm7 Ⅵm7
Ⅱm7/Ⅲm7 Ⅵm7 Ⅱm7/Ⅲm7 Ⅵm7

SAARI コード進行

※オリジナルのE♭メジャーキーをDメジャーキーに移調

イントロ
Em7/A7 D

Aメロ
D Bm7 GM7 A9
D Bm7 G7/A7 D

Bメロ
Bm Em Bm Em7
Bm Em G/A7 D/D♭/D

SAARI コード進行分析

イントロ
■Dメジャー
Ⅱm7/Ⅴ7 Ⅰ

Aメロ
Ⅰ Ⅵm7 ⅣM7 Ⅴ7
Ⅰ Ⅵm7 Ⅳ7/Ⅴ7 Ⅰ

Bメロ
■Eマイナー(平行調Bマイナーの下属調)
Ⅴm Ⅰm Ⅴm Ⅰm
Ⅴm Ⅰm ■Dメジャー ⅣM7(Eマイナーの♭ⅢM7と共用)/Ⅴ7 Ⅰ

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