ファンタジーゾーン「FantasyZoneメドレー」【ギター演奏・コード進行解説90・91・92◆2021年夏曲】

ファンタジーゾーンメドレーVol.1 動画
↑Vol.1(2021年7月16日公開)クリックで動画再生

ファンタジーゾーンメドレーVol.2 動画
↑Vol.2(2021年8月6日公開)クリックで動画再生

ファンタジーゾーンメドレーVol.3 動画
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1986年:アーケードゲーム
メーカー:セガ(SEGA)
タイトル名:ファンタジーゾーン(Fantasy Zone)
曲名:ファンタジーゾーンメドレー(Fantasy Zone Medley)
作曲:川口博史(Hiroshi Kawaguchi、Hiro師匠)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第90弾・第91弾・第92弾は、2021年夏曲としてファンタジーゾーンの楽曲をメドレーにしてお届けします。

ファンタジーゾーンは1986年春の作品ですが、FM音源によるド派手なラテン調の音楽は、それまでのゲーム音楽には無い衝撃的なものでした。

川口博史さんによる熱い楽曲は、まさに夏曲にぴったりですので、今年の夏はこれらを一気に演奏しようと思います。曲数が多いため演奏動画は3分割することにしました。

なお、演奏難易度は曲ごとに設定しています。

ファンタジーゾーン作品概要

ファンタジーゾーン(以下、本作)はセガが開発して1986年3月より稼働開始したアーケードゲームです。

ゲーム内容としては、プレイヤーは羽が生えた卵形の自機「オパオパ」を操縦して装備を買い揃えながら各ステージのボスを撃破していく横スクロールシューティングゲームですが、パステル調のファンシーな絵柄とFM音源をフル活用したラテン調の音楽が強烈な印象の作品でした。

ちなみに、この少し前にセガが開発してヒットした『スペースハリアー』はもともと「ファンタジーゾーン」というタイトルにする予定だったというし、敵キャラや世界設定なども本作と共通するものがあり、直接の続編ではないのですが、実質的なシリーズ作品といえるかもしれません。

自分はゲーセン通いを本格化させ始めた頃に出会った作品で、ビジュアルと音楽に魅せられて、かなりハマってお小遣いを注ぎ込んでいました。

本作はアーケード版が出てから3か月後にはセガマークⅢ版が発売されています。

ファミコン版やMSX版が出たのはそれから1年前後経ってからなので、しばらくは本作が家庭で出来るのはセガマークⅢの特権でしたよね。このためにマークⅢを買った人も多いんではないでしょうか?

自分はマークⅢ版もファミコン版もやりましたが、音楽ということで言うとFM音源のアーケード版の重厚感・キラキラ感は別格でした。

細かいゲーム内容などは、この後、各ステージ毎の音楽とともに紹介したいと思います。

ファンタジーゾーンの音楽

本作の音楽は、当時のゲーム音楽としては相当に衝撃的なものだったと思います。

サンバなどのラテン音楽をベースに、ロック要素も採り入れたアレンジで、スラップベースの音色を多用していたり、とにかくド派手なもので、当時音楽に興味を持ちはじめていた自分も強烈なインパクトを感じました。

作曲はこの前年(1985年)にハングオンでデビューして、スペースハリアーの音楽を手掛けた川口博史さんです。

川口さんのインタビュー(2020年)によると、もともと本作の音楽は別の担当者やっていましたが、イメージが違うということで作品完成間近になって急遽、川口さんに振られたものらしく、川口さんは資料として渡されたゲーム画面の静止画を見ながら作曲したといいます。

また、同じインタビュー内で、ナムコの大野木宣幸さんからの影響に言及しています。

本作で提示されたラテン路線はこの後さらに研ぎ澄まされ、数ヵ月後のアウトランへ繋がっていくわけですね。

ちなみに、一昨年(2019年)と昨年(2020年)はアウトランの楽曲を「夏曲」として演奏しました。アウトランの3曲もラテンフュージョン調で夏にぴったりですよね。

1986年当時、自分は「作曲が誰で」とか全く知らなかったし、気にもしていなかったんですが、スペースハリアー→ファンタジーゾーン→カルテット→アウトランという流れに完全に魅了されて「セガのアーケードゲームは音楽が神レベル」という認識でした。熱い時代でしたー。

ちなみに、この頃家にあったPC-8801mk2FRにベーマガ(マイコンBASICマガジン)に掲載されていた古代祐三さん作のスペースハリアーなどのMMLダンプリストを打ち込んで遊んでいましたが、本作が出た直後から古代祐三さんがファンタジーゾーン全曲のMMLをベーマガに投稿されていて、あまりの早さに驚いた記憶があります。

自分は当然、全曲打ち込んでアレンジを弄り倒して夢中で遊んだんですが、そのあたりが自分の音楽歴の始まりだと思うんですよね。まだ楽器も始めていないし、理論の知識なんてゼロの頃でした。

そんな思い出のある本作の楽曲ですが、今回は3分割メドレーにして演奏しますので、Vol.1からVol.3に分けて個別曲を紹介していきます。

ファンタジーゾーンメドレーVol.1(2021年7月16日公開)

Vol.1は、1面・ショップ・2面・3面の音楽を演奏しました。

なお、オリジナルは全曲E♭メジャーキーですが、全て半音下のDメジャーキーで演奏しています。

1カポで弾けばオリジナルキーに合わせられるので、採譜の時はそうしていましたが、カポをつけないほうがハイポジションが弾きやすくなるので(OPA-OPA!の高音の所とか)、動画ではカポをつけずに実音のDメジャーキーで演奏しています。

Vol.1の4曲は全て同じキー、同じテンポで統一できたので、サンバのパターンのリズムトラックをバックに、切れ目なく演奏しています。

ステージ1「OPA-OPA!」

演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ステージ1は緑の惑星「プラリーフ」で、濃い緑が基調となった密林のようなビジュアルです。

ボスはスタンパロンという葉っぱを吹き出して攻撃してくる木の精みたいなやつでした。

この曲はゲームスタート直後に流れる、作品を代表する曲です。ファンタジーゾーンと言えばこれですよね。

曲名は自機名でもある「OPA-OPA!」(オパオパ)ですが、曲名通りのサンバ調の曲です。

ギターアレンジでは、ベースラインなどをどこまで再現するか?で悩んだりしましたが、自分の演奏スタイルに合わせて多少意訳的なアレンジになりました。一部リハーモナイズしています。

演奏内容的には、3コード中心で使っている音はシンプルですが、リズムが16分音符のシンコペーションが多くて結構シビアなので、難易度は星3つとしました。

OPA-OPA! コード進行

※オリジナルのE♭メジャーキーをDメジャーキーに移調

イントロ
D/Em7/A7 D/Em7/A7 D
D/Em7/A7 D/Em7/A7 D/Em7/A7 D/Em7/A7

Aメロ
D D Em7 Em7/E7(onG♯)
G G/G♯dim/A7 D/Em/A7 D/Em/A7
D D Em7 Em7/E7(onG♯)
G G/G♯dim/A7 D/Em/A7 D/D7

Bメロ
G G D D
G G A7sus4 A7
G G D D
G G A7sus4 A7

OPA-OPA! コード進行分析

イントロ
■Dメジャー
Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ Ⅰ
Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ

Aメロ
Ⅰ Ⅰ Ⅱm7 Ⅱm7/Ⅱ7
Ⅳ Ⅳ/♯Ⅳdim/Ⅴ7 Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ
Ⅰ Ⅰ Ⅱm7 Ⅱm7/Ⅱ7
Ⅳ Ⅳ/♯Ⅳdim/Ⅴ7 Ⅰ/Ⅱm7/Ⅴ Ⅰ/Ⅰ7

Bメロ
Ⅳ Ⅳ Ⅰ Ⅰ
Ⅳ Ⅳ Ⅴ7sus4 Ⅴ7
Ⅳ Ⅳ Ⅰ Ⅰ
Ⅳ Ⅳ Ⅴ7sus4 Ⅴ7

お店のテーマ「SHOP」

演奏難易度:☆☆☆☆★(初心者向け)

これはオマケ的に採譜・演奏したものですが、お店に入った時に流れる曲で、ゲーム中は何回も繰り返し聴くことになるものです。

6小節の短いループですが、クイズ番組とか料理番組とかに使われそうな、変な中毒性のある曲ですよね(笑)

6小節中4小節はⅠコード一発ですが、最後2小節はサブドミナントマイナーコードでターンバックさせています。

ちなみに原曲は2回リピート後に1オクターブ上でもう2回リピートする(メロディーのリズムも少しだけ変わる)のですが、演奏では省略しています。すみません「SHOP」はオマケ演奏ということで。

アレンジ的には変わったことは一切やっていません(キッパリ)

SHOP コード進行

※オリジナルのE♭メジャーキーをDメジャーキーに移調

D D D D
G/C F/C/B♭/C/C♯
繰り返し

SHOP コード進行分析

■Dメジャー
Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ
Ⅳ/♭Ⅶ ♭Ⅲ/♭Ⅶ/♭Ⅵ/♭Ⅶ/Ⅶ
繰り返し

ステージ2「KEEP ON THE BEAT」

演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ステージ2は火の惑星「タバスコーダ」で、薄緑色の空とピンク色の都市(?)というビジュアルのステージで、ボスはボランダという、顔の周りに鈴が回っているヒマワリみたいな見た目のやつでしたね。

このステージは、タバスコで火だから「辛い=赤い」みたいなイメージでデザインされたんでしょうか。

自分的には改めて画面写真を見ると「空の色、こんなんだっけ?」と思ったんですが、記憶では2面は夕焼け、6面は朝焼けのイメージだったんですよね。

2面の曲「KEEP ON THE BEAT」はスピード感のあるラテンロックぽい曲ですが、Bメロは平行調のマイナーキーに行っていて、ちょっとニューミュージック的な懐かしさも感じるメロディーです。

ギターアレンジは、原曲がハイテンポで忙しい感じで、雰囲気とメロディーの再現でいっぱいいっぱいなためシンプルにまとめました。

でも、1つだけこだわった所があります。

Bメロ後半に出てくるスラップベースのドベドベドベっていうパッセージですが、重要なアクセントな感じがするので、ここだけは頑張って弾いています。それが無ければ星2つかな。

KEEP ON THE BEAT コード進行

※オリジナルのE♭メジャーキーをDメジャーキーに移調

イントロ
■Dメジャー
D D D D

Aメロ
D E7 G D
D E7 G D/E♭

Bメロ
Em7/F♯m7 Bm7 Em7/F♯m7 Bm7
Em7/F♯m7 Bm7 Em7/F♯m7 Bm7

KEEP ON THE BEAT コード進行分析

イントロ
■Dメジャー
Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ

Aメロ
Ⅰ Ⅱ7 Ⅳ Ⅰ
Ⅰ Ⅱ7 Ⅳ Ⅰ/♭Ⅱ

Bメロ
Ⅱm7/Ⅲm7 Ⅵm7 Ⅱm7/Ⅲm7 Ⅵm7
Ⅱm7/Ⅲm7 Ⅵm7 Ⅱm7/Ⅲm7 Ⅵm7

ステージ3「SAARI」

演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ステージ面は砂の惑星「ラ・デューン」が舞台で、雲一つ無い青空(ということは雨が降らない?)に、穴だらけのオブジェというか、アリ塚のようにも見える建造物、という荒涼とした砂漠都市(?)のステージ。

ボスはコバビーチという、アステカ文明の遺物(自分の主観)みたいな、石か土で出来た顔面のモニュメントがビームを打って来るやつでした。

3面の曲「SAARI」は作品中でもかなり好きな曲です。

テンポは速いんですが、浮遊感のあるメロディーとコード進行が少しゆったりした雰囲気を出しています。今弾いても、メロディーの音の選び方とか、めっちゃ好みだわー。

Bメロは本来はドリアンを使う所に敢えてエオリアンを使っていて、少し引っ掛かりのあるポイントを作っていたり、短い中に色んな要素が凝縮された良曲ですよね。

テクニック面ではメロディーが細かくてポジション移動も激し目なので、コードチェンジ前後の音が出にくかったりで、そこそこの難易度です。

SAARI コード進行

※オリジナルのE♭メジャーキーをDメジャーキーに移調

イントロ
Em7/A7 D

Aメロ
D Bm7 GM7 A9
D Bm7 G7/A7 D

Bメロ
Bm Em Bm Em7
Bm Em G/A7 D/D♭/D

SAARI コード進行分析

イントロ
■Dメジャー
Ⅱm7/Ⅴ7 Ⅰ

Aメロ
Ⅰ Ⅵm7 ⅣM7 Ⅴ7
Ⅰ Ⅵm7 Ⅳ7/Ⅴ7 Ⅰ

Bメロ
■Eマイナー(平行調Bマイナーの下属調)
Ⅴm Ⅰm Ⅴm Ⅰm
Ⅴm Ⅰm ■Dメジャー ⅣM7(Eマイナーの♭ⅢM7と共用)/Ⅴ7 Ⅰ

ファンタジーゾーンメドレーVol.2(2021年8月6日公開)

ファンタジーゾーンメドレーVol.2は、ステージ4BGM・ステージ5BGM・ステージ6BGMとボス戦のBGMをメドレー演奏しています。

ステージ4「PROME」

演奏難易度:☆☆☆★★(易しい)

ステージ4の舞台は、超惑星「ドリミッカ」ですが「超惑星」て何よ?と思うわけです(笑)

自分的には青を基調にしたビジュアルとか、フジツボみたなのが付いた山とか、ボスもクラブンガーというカニ+タコみたいなやつ(マークⅢ版はウルトラスーパービッグマキシムグレートストロングトットという可愛らしい魚のキャラ……笑)だし、絶対に水中ステージだと思ってました。

4面のテーマ「PROME」もBメロは水中を遊泳するようなイメージに感じるし(後述)、川口さんも画面写真見て水中ステージと思って作ってそうな気がするんですが。

これ、7面の「水の惑星」と被るから、4面を「超惑星」ってことにしたんでしょうかね。マークⅢ版に至っては、ボスの名前も「超」ってことで凄そうなのつけとけ(笑)、みたいな?

この曲「PROME」は、川口さんがインタビューで言っていた大野木宣幸さんの影響を一番濃く感じる曲です。

Aメロはブルーノート使いが気持ち良いですよね。

Bメロは自分的には「泳げたいやきくん」(古!……笑)とか『ファインディング・ニモ』的な水中のイメージですが、原曲のフワフワいってるバッキングがそう感じさせるんだと思います。

ギターアレンジはオリジナルのB♭メジャーキーが弾きやすかったので、移調せずにそのまま弾いています。

Bメロの入りで細かいゴルペを入れていていますが、ちょっとした小技ですね。

そして最後はAメロだけリピートした後に半音転調させて、次の「BOSS」に繋いでいます。

ここはB♭メジャーキーの♭Ⅱ7とEマイナーキーのⅤ7のピボットになっています。

PROME コード進行

イントロ
B♭ B♭

Aメロ
B♭7 B♭7 C7 C7
E♭7 E♭7 B♭ B♭

Bメロ
D7(onF♯) D7(onF♯) G7sus4 Gm7
C C F7 F7
D7(onF♯) D7(onF♯) G7sus4 Gm7
C C F7 F7

PROME コード進行分析

イントロ
■B♭メジャー
Ⅰ Ⅰ

Aメロ
Ⅰ7 Ⅰ7 Ⅱ7 Ⅱ7
Ⅳ7 Ⅳ7 Ⅰ Ⅰ

Bメロ
Ⅲ7 Ⅲ7 Ⅵm Ⅵm
Ⅱ7 Ⅱ7 Ⅴ7 Ⅴ7
Ⅲ7 Ⅲ7 Ⅵm Ⅵm
Ⅱ7 Ⅱ7 Ⅴ7 Ⅴ7

ボスのテーマ「BOSS」

演奏難易度:☆★★★★(難しい)

ゲーム中は各ステージのボス戦の時、この曲に変わります。

また、最終ステージのステージ8はいわゆるボスラッシュで、今まで倒したボスと連戦になるのですが、その時もこの曲が流れ続けます。

曲内容は、スラップベースの音色でメタルっぽい高速なシーケンスパターンを転調しながらひたすら繰り返しています。

原曲はGマイナーキーですが、今回のアレンジではギターに最適化してEマイナーキーに移調。

これもVol.1の「SHOP」と同様にオマケで採譜・演奏したものですが、今回はこのオマケが一番難しかったりします。

自分はスラップ奏法は得意ではないので、mi交互弾弦で弾きましたが、原曲のテンポ(150BPMくらい)では厳しかったので、若干テンポを落としています。スラップ奏法上手い人なら原曲の速さでスラップで弾けるんでしょうかねー。

BOSS コード進行

※オリジナルのGマイナーキーをEマイナーキーに移調

Em Em Em Em
Am Am Am Am
Dm Dm Dm Dm
Em Em Em Em

BOSS コード進行分析

■Eマイナー Ⅰm Ⅰm Ⅰm Ⅰm
■Aマイナー Ⅰm Ⅰm Ⅰm Ⅰm
■Dマイナー Ⅰm Ⅰm Ⅰm Ⅰm
■Eマイナー Ⅰm Ⅰm Ⅰm Ⅰm

ステージ5「HOT SNOW」

演奏難易度:☆☆☆★★(易しい)

ステージ5は氷の惑星「ポーラリア」で、氷と雪の世界です。

ボスは、子供と孫(?)を従えた鳥の雪ダルマですが、名前が「ポッポーズ」(笑)良いネーミング。

ステージビジュアルはイメージ通りの雪と氷の世界なんですが、曲のほうは「熱い雪」という、なにやら相反したものです。

でも、確かに、雪をイメージさせるようなキラキラした音色のアルペジオと、サルサ+サンバ+マンボという熱いアレンジの組み合わせで、「HOT SNOW」の曲名通りな気がしますね。

ちなみに、海外向けに作られた後期バージョンではメロディーラインが追加されていましたが、そちらのバージョンは日本ではあまり出回らず、自分がプレイしていたのもメロ無しの初期バージョンでしたので、採譜・演奏も初期バージョン(メロ無し)を基にしました。

すみません、これはまったくの余談なんですが、「Hot Snow」後期バージョンのメロディー入りのやつが、タイガー炊飯器のCMソングに聴こえてしまうのは自分だけですかね?

「タイガー炊飯ジャー、炊・き・た・て!」っていうやつ(笑)

これ、ファンタジーゾーンの時代よりだいぶ前から耳にしていた記憶があるし、超ロングランのCMソングですが、第一次ラテン音楽ブームの頃にマンボ的なノリで作られたっぽいですよね。

本題に戻りますが「HOT SNOW」は、ほぼ3コードのアルペジオのみで物凄いシンプルなので採譜と暗譜は楽でした。

でも、アルペジオのリズムが細かくシンコペーションしてるので、演奏はそこまで簡単というわけではないです。

後でチェックしたら所々、シンコペーションのしかたが自己流になってますが(ほぼ無意識)、アレンジということで御容赦下さい(笑)

HOT SNOW コード進行

※オリジナルのD♭メジャーキーをEメジャーキーに移調

イントロ(アレンジ)
E/B7 A/B7 E/B7 A/B7

Aメロ
E/B7 A/B7 E/B7 A/B7
E/B7 A/B7 E/A E

Bメロ
A/E A/E A/E B7
A/E A/E A/E B7

Cメロ
A E A E
A E A/B7 E/B7

HOT SNOW コード進行分析

イントロ(アレンジ)
■Eメジャー
Ⅰ/Ⅴ7 Ⅳ/Ⅴ7 Ⅰ/Ⅴ7 Ⅳ/Ⅴ7

Aメロ
Ⅰ/Ⅴ7 Ⅳ/Ⅴ7 Ⅰ/Ⅴ7 Ⅳ/Ⅴ7
Ⅰ/Ⅴ7 Ⅳ/Ⅴ7 Ⅰ/Ⅳ Ⅰ

Bメロ
Ⅳ/Ⅰ Ⅳ/Ⅰ Ⅳ/Ⅰ Ⅴ7
Ⅳ/Ⅰ Ⅳ/Ⅰ Ⅳ/Ⅰ Ⅴ7

Cメロ
Ⅳ Ⅰ Ⅳ Ⅰ
Ⅳ Ⅰ Ⅳ/Ⅴ7 Ⅰ/Ⅴ7

ステージ6「DON’T STOP」

演奏難易度:☆☆☆★★(易しい)

ステージ6は雲の惑星「モクスター」です。

ピンク色の空に綿飴のような雲がかかっている幻想的なステージですが、2面「KEEP ON THE BEAT」解説の時に言った通り、自分は「朝焼け」のイメージでした。

ボスはウィンクロンという台風の目のようなキャラクターで、自機を渦巻きに巻き込んで攻撃してきます。

6面のBGM「DON’T STOP」は、他の曲と少し毛色が違って、ラテンカラーはあまり感じられなく、メロディアスなポップロック路線です。

でも、Bメロは7面の「DREAMING TOMORROW」のBメロと同じモチーフ(だと思う)を使っていたりして、一定の統一感は保持しています。

ゲーセンに通っていた当時、この6面BGMは元気が出るので好きだったなぁ。

ギターアレンジは全体にシンプルですが、イントロでラスゲアードの小技を入れたり、ラストのターンバックでゴルペを入れるなど、フラメンコ奏法を使う部分があるので難易度は星2つにしました。

特殊奏法を省略してしまえば星1つだと思います。

この曲は他に比べて短いので2ループやって、2周目のラストをメジャー終止(F♯メジャー)にしてエンディングとしました。

DON’T STOP コード進行

※オリジナルのB♭メジャーキーをAメジャーキーに移調

イントロ
A/Asus4/A A/Asus4/A

Aメロ
A AM7 F♯m9 F♯m7
A AM7 F♯m9 F♯m7

Bメロ
D E A F♯m7
D E F♯madd9 F♯m7/E7

DON’T STOP コード進行分析

イントロ
■Aメジャー
Ⅰ Ⅰ

Aメロ
Ⅰ Ⅰ Ⅵm Ⅵm/Ⅴ7
Ⅰ Ⅰ Ⅵm Ⅵm/Ⅴ7

Bメロ
■F♯マイナー(平行調)
♭Ⅵ ♭Ⅶ ♭Ⅲ Ⅰm7
♭Ⅵ ♭Ⅶ Ⅰm ■Aメジャー Ⅵm/Ⅴ7

ファンタジーゾーンメドレーVol.3(2021年8月20日公開)

ファンタジーゾーンメドレーVol.3は、ステージ7BGM、ラスボスBGM、エンディング曲(ハイスコアランキング曲)の3曲です。ゲームでは大詰めからラストの部分ですね。

ステージ7「DREAMING TOMORROW」

演奏難易度:☆★★★★(難しい)

ステージ7は水の惑星「ポカリアス」です。ポカリスエット+アクエリアスか(笑)

このステージは海(湖?)の中に緑の島が点在していて、淡いアースカラー主体の平和なビジュアルですが、最終ステージ手前だけあって、難易度は高くなっています。

ラスボスは分裂と合体を繰り返す鬼瓦ですが、名前が「IDA-2」って言うんですよね。

ちなみに、スペースハリアーに「IDA」っていうモアイっぽい敵キャラが出て来るんですが「IDA-2」は「IDA」の2代目という設定みたいです。

「IDA」と「IDA-2」は、セガ宣伝部の飯田さんっていう方がモデル、という話もあったり。

7面テーマ曲の「DREAMING TOMORROW」は最終ステージ手前とは思えない能天気な感じの、力の抜けた明るい曲で、よく通る音色で奏でられる甲高いメロディーはゲーセン中に響き渡っていましたよね。

4面の「PROME」とこの曲は、川口さんご本人がインタビューで言っていた大野木宣幸さんからの影響をとくに強く感じます。

ギターアレンジは今回の中では演奏難易度が高めでした。

メロディーが半音使いが多いし、音域が広くてポジション移動が激しいので、ベースやコードを弾きながらスムーズに弾いていくのが難しかったです。

しかもリズムがハネているので、指弾きだとリズムを安定させるのがムズいです。ハネものはクラシックやフラメンコのim弾弦では鬼門ですねー。

なお、オリジナルのE♭メジャーキーだと弾きにくかったので、半音上のEメジャーキーで演奏しています。

DREAMING TOMORROW コード進行

※オリジナルのE♭メジャーキーをEメジャーキーに移調

イントロ
NC NC

Aメロ
E E B B/B♭
A69 A69 G♯m7 B7(onF♯)
E E B B/B♭
A69 B6 E E

Bメロ
C♯m C♯m A7(リハモ) G♯m7
C♯m C♯m G♯m7 E7(onG♯)
A B7 G♯m7 C♯m7
A B7 E E

コード進行分析

Aメロ
■Eメジャー
Ⅰ Ⅰ Ⅴ Ⅴ/♭Ⅴ
Ⅳ Ⅳ Ⅲm7 Ⅴ7
Ⅰ Ⅰ Ⅴ Ⅴ/♭Ⅴ
Ⅳ Ⅴ Ⅰ Ⅰ

Bメロ
Ⅵm Ⅵm Ⅳ7(リハモ)Ⅲm7
Ⅵm Ⅵm Ⅲm7 Ⅰ7
Ⅳ Ⅴ Ⅲm7 Ⅵm7
Ⅳ Ⅴ Ⅰ Ⅰ

ラスボス曲「YA-DA-YO」

演奏難易度:☆☆☆★★(易しい)

最終面であるステージ8は、悪霊の凝縮した星 「サルファ」で、今まで戦ってきたボスと再び連戦することになります。

そして、最後には悪に染まったオパオパの父「パパオパ」が待ち受けるというスターウォーズ的な展開ですねー。

ステージ8のBGMは前座の7体と戦っている間はVol.2で演奏した「BOSS」が流れますが、ハパオパ登場と同時にBGMが「YA-DA-YO」に切り替わります。

この曲、歌詞がありましたよね。

やだよ、やだよ、いやだよ、顔も見たくないよ

やだよ、やだよ、いやだよ、お前なんか嫌いなんだよ

やだよ、やだよ、いやだよ、近づかないでくれ

って、お父さん、どんだけ嫌悪されてるんだ(涙)

ゲーセンで歌ってる人見たことないけど、多分、この曲がかかると、皆この歌詞を頭の中で歌っていたことでしょう。

正直、歌を作られてまで嫌悪されるのは同情を禁じ得ません(笑)

この曲、コードやメロディーはシンプルだし1ループも短いので、採譜は簡単でしたが、演奏キーで少し悩みました。

ベース音をなるべく低い音で鳴らしたかったのと、前後の繋がりが自然な感じになるっていう条件で考えて、今回はF♯マイナーキーに設定しています。

ベースをもっと細かく入れようか?とか色々欲も出たんですが、難易度がはね上がる割りに、そんなに効果的で無い感じだったので、結局シンプルアレンジにしました。

YA-DA-YO コード進行

※オリジナルのGマイナーキーをF♯マイナーキーに移調

F♯m F♯m F♯m F♯m
Bm Bm Bm Bm
E7 E7 E7 E7
F♯m F♯m F♯m F♯m

コード進行分析

■F♯マイナー
Ⅰm Ⅰm Ⅰm Ⅰm
Ⅳm Ⅳm Ⅳm Ⅳm
♭Ⅶ ♭Ⅶ ♭Ⅶ ♭Ⅶ
Ⅰm Ⅰm Ⅰm Ⅰm

エンディング「Victory Way」

演奏難易度:☆☆☆★★(易しい)

ハパオパを倒し、全ての戦いが終わった後に流れる曲です。

ファンタジーゾーンのエンディングでは、こんなメッセージが流れます。

オパオパは侵略軍を撃破し「ファンタジーゾーン」に平和が戻った。

だが、長い間行方不明だった父が敵の親玉だったことに、オパオパは困惑していた。

オパオパは一生悩み続けるだろう……。

「はたしてこの勝利は、払った代償に見合うだけの価値があったのだろうか?」と。

ハッピーエンドとは言えない、こんなシリアスなメッセージを読みながら聴くことになるエンディング曲ですが、曲としては「絵に書いたような王道エンディング曲」な曲調ですよね。

自分はこの曲、凄く好きです。

メジャーキーなんだけど、それだけではない複雑な要素(主に同主調のコード)も適度に盛り込まれていて、戦いが終わった安堵感・勝利の高揚感とともに、言いようのない悲しみ・迷いなどの感情が、36小節に凝縮されている。そんな名曲だと思います。

なお、この曲の後半部分はハイスコアクレジットの音楽にも使われています。

ギターアレンジは、シンプルかつギターで綺麗に響くことを意識して作りました。

まず、キーは「Dreaming Tomorrow」と同様にオリジナルのE♭メジャーキーを半音上のEメジャーキーに移調して解放弦を活用できるようにしました。

ただ、採譜に関して、リズムがとりにくい箇所が2か所ありました。

Aメロ2小節目とBメロ3小節目の2拍3連ぽい所ですが、最初は頭抜き2拍3連で次の小節の頭に抜けているのかな?と思ったんですが、良く聴くと小節線跨いで裏拍に抜けてるんですよね。

ここは4拍目表から入って、2拍3連ではなく符点8分音符を3つ弾く感じでやっています。細かい話ですが、地味に苦労した部分なので。

Victory Way コード進行

※オリジナルのE♭メジャーキーをEメジャーキーに移調

Aメロ
E A F♯7 B7sus4/B7/A7
G♯7 C♯m9 F♯m7/B7 E/E7

Bメロ
A/C(♯11) E/C♯7 F♯m7 B13/B♭7
A/C(♯11) E/C♯7 F♯m7 A/Am6
E/C♯7 A/Am E

コード進行分析

Aメロ
■Eメジャー
Ⅰ Ⅳ Ⅱ7 Ⅴ7/Ⅳ
Ⅲ7 Ⅵm7 Ⅱm7/Ⅴ7 Ⅰ/Ⅰ7

Bメロ
Ⅳ/♭Ⅵ Ⅰ/Ⅵ7 Ⅱm7 Ⅴ7/♭Ⅴ
Ⅳ/♭Ⅵ Ⅰ/Ⅵ7 Ⅱm7 Ⅳ/Ⅴ7
Ⅰ/Ⅰ7 Ⅳ/Ⅳm Ⅰ

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