アウトラン「Passing Breeze」【ギター演奏・コード進行46◆2019年夏曲】

アウトラン Passing Breeze
↑クリックで動画再生

1986年:アーケードゲーム
メーカー:
セガ(SEGA)
タイトル名:アウトラン(OutRun)
曲名:パッシング・ブリーズ(Passing Breeze)
作曲:川口博史(Hiroshi Kawaguchi=Hiro師匠)
演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第46弾は、アウトランより「Passing Breeze」です。

今回は2019年夏曲第3弾で、前々回の「Splash Wave」に続いて、アウトラン3曲のうち1曲「Passing Breeze」の演奏をお届けします!

アレンジは晩夏のイメージで、少し落ち着いたブラジル調にしました。

夏曲3曲目 ラテン・フュージョン曲【曲紹介】

アウトランのゲーム内容や音楽の概要は前々回の「Splash Wave」の記事に書いていますので、是非ご一読を。

今回演奏の「Passing Breeze」はアウトラン3曲の中では一番落ち着いた曲調で、他の2曲に比べてやや地味な印象があるんですが、メロディーがとても味わい深いものがあるし、優しい曲調の中にしっかり盛り上がる部分もあってメリハリの効いた名曲だと思います。

自分はゲーセン通い時代によくアウトランをプレイしていましたが、当初は「Passing Breeze」の選曲率は低めでした。

ですが、アウトランのサントラCDを買ってからこの曲の良さに気がついて以降、アウトランをプレイする時は「Passing Breeze」ばかり選曲していた記憶があります。

アウトラン3曲の中では最も正統的なラテン・フュージョン曲と思います。ベースラインや随所に入るキメが1980年代のインストフュージョンっぽいですよね!

ソロギターアレンジでは、ボサノバやフラメンコに寄せてギター音楽化を試みてます。

作曲者の川口博史さん(Hiro師匠)についてはこちらの記事で紹介しています。

アウトラン3曲の演奏について

先月演奏した「Splash Wave」のときは「常考、アウトランは3曲で1組やろ」みたいな声がきこえてきたし、自分もそう思います。

なので、アウトラン3曲はあまり間を空けずにこの夏の間に、連続花火のようにやりたかったんですが、曲長いし、アレンジ難しいし、体調崩すし、ブログリライト終わらないしで、思うようには進みませんでした。

今回、夏が終わる前になんとかアウトラン2曲目(夏曲は3曲目)をアップすることができました。

現実世界はまだまだ暑い日が続くと思いますが、暦の上では「夏」は8月まで、9月はもう「秋口」という認識なので、なんとか8月中に間に合わせた形です。

夏曲は当初5曲用意したんですが、残り2曲のうち片方は同じくアウトランの「Magical Sound Shower」です。

そちらはソロをどこまで再現するか、または全然違うアレンジにしてしまうか?というところでなかなか決まらず、「Passing Breeze」のほうが先に録音してみようか?というレベルに達したので、今回の演奏となりました。

今回の「Passing Breeze」のほうは、とくに途中の大サビのあたりとか「夏の終わり」という感じがして時期的にマッチしてますが、「Magical Sound Shower」のほうは「盛夏!!」という感じがするので、演奏時期を逃したかな……。

先週からこの曲のアレンジに集中したため、「Magical Sound Shower」のほうは現時点でソロパートどうするかぜんぜんまとまってないし、来年かなぁ。

(追記)1年越しとなりましたが「Magical Sound Shower」演奏しました!

「Splash Wave」と「Passing Breeze」は曲名が逆?

前々回演奏した「Splash Wave」と今回演奏の「Passing Breeze」の曲名は逆なんじゃ?という話は昔から言われていることですが、ちょっと調べてみました。

要約すると、原曲をゲームに組み込む作業のどこかでミスがあって、これら2曲の曲名が入れ替わった状態で製品化された。で、前々回演奏した「Splash Wave」が当初は「Passing Breeze」で、今回の「Passing Breeze」が当初は「Splash Wave」だった。

――という話で、サントラ盤ではこの2曲の曲名が盤によって入れ替わったりしていて、ファンや関係者を混乱させてきた、という経緯があります。

でも、世間ではゲーム本体に入ってる曲順・曲名で浸透しているし、作曲者の川口さん本人も「もう、どちらでもいいです(笑)」みたいな感じらしいので、一般的な認識通り前々回演奏の曲が「Splash Wave」、今回の曲が「Passing Breeze」で良いかと思います。

ブラジル寄りのフラメンコアレンジに【ソロギター演奏】

今回の演奏は当初はボサノバ調でソフトアレンジにしよう、なんて構想してたんですが、やってるうちに熱くなってフラメンコに寄ってきてしまいました(笑)

曲自体はそれほど難しいわけではないんですが、アレンジの組み立てやテンポの設定に時間がかかってます。

曲も長いので「Splash Wave」と同様の処理をして、Aメロ、Bメロ、Cメロの繰り返し部分をバッサリ落として、1回りで大サビ=Dメロに行っていますが、それでも3分半あります。

結局、これくらいの長さがあるとアレンジが決まっても暗譜に数日以上かかるので、総工程で2週間くらいはかかりますね。この曲も大サビの2コード繰り返しが似たようなフレーズ連続で暗譜に苦労したりしているし。

エンディングはCメロの最後を繰り返してシンプルな終わりかたにしました。

Passing Breeze コード進行

イントロ
|AM9|AM9|FM9|FM9|
|DM7(onE)|DM7(onE)|E7|E7|

Aメロ
|AM9|AM9|F♯m9|F♯m9|
|Bm7|Bm7|E9(♯11)|E7|
|AM9|AM9|F♯m9|F♯m9|
|Bm7|Bm7|E9(♯11)|E7|

Bメロ
|DM9|DM9|A69|A69|
|DM9|DM9|AM9|AM9|
|DM9|DM9|A69|A69|
|DM9|DM9|AM9|AM9|
|Bm7(onF♯)|E7|F♯7|F♯7|

Cメロ
|DM7|C♯m7(onE)|F♯m7|F♯m7|
|DM7|C♯m7(onE)|F♯m7|F♯m7|
|DM7|C♯m7(onE)|F♯m7|F♯m7|
|D6|C♯m7(onE)|F♯m7|F♯m7|

Aメロ・Bメロ・Cメロ繰り返し(演奏では省略)

Dメロ
|Dm9|Dm9|Em7|Em7|
|Dm9|Dm9|Em7|Em7|
|Dm9|Dm9|Em7|Em7|
|Dm9|Dm9|Em7|Em7|
|Dm9|Dm9|Em7|Em7|
|Dm9|Dm9|Em7|Em7|
|Dm9|Dm9|Em7|Em7|
|Dm9|Dm9|Em7|Em7|
|DM9(13)|C♯m7(onE)|F♯m7|F♯m7|

Cメロ繰り返し

エンディング(アレンジ)
|D6|C♯m7(onE)|F♯m7|F♯m7|

コード進行分析

イントロ
■Aメジャー
|ⅠM7|ⅠM7|♭ⅥM7|♭ⅥM7|
|ⅣM7(onE)|ⅣM7(onE)|Ⅴ7|Ⅴ7|

Aメロ
|ⅠM7|ⅠM7|Ⅵm7|Ⅵm7|
|Ⅱm7|Ⅱm7|Ⅴ7|Ⅴ7|
|ⅠM7|ⅠM7|Ⅵm7|Ⅵm7|
|Ⅱm7|Ⅱm7|Ⅴ7|Ⅴ7|

Bメロ
|ⅣM7|ⅣM7|ⅠM7|ⅠM7|
|ⅣM7|ⅣM7|ⅠM7|ⅠM7|
|ⅣM7|ⅣM7|ⅠM7|ⅠM7|
|ⅣM7|ⅣM7|ⅠM7|ⅠM7|
|Ⅱm7|Ⅴ7|Ⅵ7|Ⅵ7|

Cメロ
|ⅣM7|Ⅲm7|Ⅵm7|Ⅵm7|
|ⅣM7|Ⅲm7|Ⅵm7|Ⅵm7|
|ⅣM7|Ⅲm7|Ⅵm7|Ⅵm7|
|Ⅳ6|Ⅲm7|Ⅵm7|Ⅵm7|

Aメロ・Bメロ・Cメロ繰り返し(演奏では省略)

Dメロ
■Aマイナー
|Ⅳm7|Ⅳm7|Ⅴm7|Ⅴm7|
|Ⅳm7|Ⅳm7|Ⅴm7|Ⅴm7|
|Ⅳm7|Ⅳm7|Ⅴm7|Ⅴm7|
|Ⅳm7|Ⅳm7|Ⅴm7|Ⅴm7|
|Ⅳm7|Ⅳm7|Ⅴm7|Ⅴm7|
|Ⅳm7|Ⅳm7|Ⅴm7|Ⅴm7|
|Ⅳm7|Ⅳm7|Ⅴm7|Ⅴm7|
|Ⅳm7|Ⅳm7|Ⅴm7|Ⅴm7|
|ⅣM7|Ⅲm7|Ⅳm7|Ⅳm7|

Cメロ繰り返し
■Aメジャー

エンディング(アレンジ)
|Ⅳ|Ⅲm7|Ⅵm7|Ⅵm7|

よく練られた構成【コード進行のポイント】

AメロはシンプルなメジャーのⅠ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴですが、音の選び方が洒落ています。

Bメロはフラメンコ式のカッティング奏法を絡めていますが、M7や69のコードってあまり強く弾くと綺麗に響かなかったりするので、力加減が難しいです。

サビへの導入が最初だけF♯7(メジャートライアドでもok)、2回目以降はF♯m7というのもミソかな。

そのサビ導入部分が、この曲のクライマックスポイントに感じたので、ラスゲアードでガツンと締めるアレンジにしてみました。

Cメロ=サビはメロディーをルートでとってる場所も多く、ストレートな表現になっていて、洒落た音使いのAメロとメリハリがついています。

Dメロ=大サビは同主調Aマイナーに転調してます。

ここは、ずっとDm7とEm7の2コードで似たようなフレーズが続くので、カットして短くしようかとも思いました。

でも、そうすると次にCメロ(2回目)に抜けるまでのタメが短すぎる感じなので、よく考えた上この長さなんだろうな、と感じて原曲の長さで演奏しています。

コメント