グラディウス メドレーVol.3(6面・7面・ゲームオーバー・ランキング)【ギター演奏・コード進行108】

グラディウス メドレーVol.3 動画
↑クリックで動画再生

発売年月:1985年5月
機種:
アーケードゲーム(Arcade Game)
メーカー:コナミ(KONAMI)
タイトル名:グラディウス(Gradius)
曲名:グラディウス メドレーVol.3(NEMESIS Medley3)
作曲:東野美紀(Miki Higashino)

※演奏難易度は個別曲紹介に記載します

前々回にグラディウスメドレーVol.1(空中戦・1面・4面)、前回はグラディウスメドレーVol.2(2面・3面・5面・ボス)を公開しましたが、今回はグラディウスメドレーのラストとなるVol.3をお届けします。6面・7面・ゲームオーバー・ランキングの音楽を組曲にしてアレンジしました。

グラディウスの作品概要など全体的な解説はVol.1の記事をご覧下さい。

Vol.2はこちら↓

作曲者の東野美紀さんについてはこちら↓

※この記事は一定期間経過後にグラディウスメドレーVol.1に統合する予定です

グラディウスメドレーVol.3について

Vol.3は、Mechanical Globlue(6面BGM)、Final Attack(7面BGM)、Game Over(ゲームオーバージングル)、Historic Soldier(ランキングBGM)の4曲です。

自分は昔ゲーセンやファミコンで遊んだグラディウスの音楽の中でも、ゲーム終盤の6面・7面の音楽が大好きでした。

なんというか「いよいよ敵地の奥深くまで進んで来た」という緊張感と高揚感が感じられるんですよね。

そして、ファミコン版には入っていませんでしたが、ランキングの音楽も、短いながら一度聴いたら忘れない名曲だと思います。

というわけで、今回のVol.3はグラディウスの中でもお気に入りの音楽が詰まっているので、演奏するのをとても楽しみにしていました。

それでは、1曲ずつ解説していきましょう。

Mechanical Globule(6st.BGM)

演奏難易度:☆☆☆★★(易しい)

6面は「細胞ステージ」です。巨大な生物の体内に入って免疫細胞と戦うようなイメージで、青を基調としたステージビジュアルが神秘的でした。

6面BGM「Mechanical Globlue」はマイナー調の3拍子(または6/8拍子)で、各ステージBGMの中でも美しさが際立つ曲です。

ギターアレンジは、原曲の良さをなるべく残したくてシンプルにしましたが、フラメンコギターのフィーリングが合いそうな曲でもあるので、それも意識した演奏となっています。

リズムトラックは前回の5面「Mazed Music」と同様のフラメンコ仕様で、ソレア・ポル・ブレリアのパターンをベースとしました。

Mechanical Globule(6st.BGM)コード進行

Aメロ
|Am|Am Bm7|C|C|
|Am|Am|C|C|
|D7(onF♯)|D7(onF♯)|F|F|
|Esus4|Esus4|Esus4|Esus4|

Bメロ
|Fm7|Fm7|Fm Gm A♭|Gm Fm Gm|
|Em7|Em7|Em F♯m G|F♯m G F♯m|
|Fm7|Fm7|Fm Gm A♭|Gm A♭ B♭|
|Am7|F♯m7|
|E♭m7|Cm Bm(onC) B♭m(onC)|
|Am7|Am7|

コード進行分析

Aメロ
■Eマイナー(Aドリアン)
|Ⅳm|Ⅳm Ⅴm|♭Ⅵ|♭Ⅵ|
|Ⅳm|Ⅳm|♭Ⅵ|♭Ⅵ|
|♭Ⅶ7|♭Ⅶ7|
■Aマイナー
|♭Ⅵ|♭Ⅵ|
|Ⅴsus4|Ⅴsus4|Ⅴsus4|Ⅴsus4|

Bメロ
■Cマイナー(Fドリアン)
|Ⅳm7|Ⅳm7|
|Ⅳm Ⅴm ♭Ⅵ|Ⅴm Ⅳm Ⅴm|
■Bマイナー(Eドリアン)
|Ⅳm7|Ⅳm7|
|Ⅳm Ⅴm ♭Ⅵ|Ⅴm ♭Ⅵ Ⅴm|
■Cマイナー(Fドリアン)
|Ⅳm7|Ⅳm7|
|Ⅳm Ⅴm ♭Ⅵ|Ⅴm ♭Ⅵ ♭Ⅶ|

■Aマイナー
|Ⅰm7|
■F♯マイナー
|Ⅰm7|
■E♭マイナー
|Ⅰm7 ■Cマイナー Ⅰm|
■Aマイナー
|Ⅰm7 Ⅰm7|

この曲はドリアンモードを主軸に作られていて、主調をAマイナー(ドリアンの所もⅠmで解釈)とするか、Eマイナー(ドリアンの所はⅣmで解釈)とするかで迷ったのですが、転調などの調性的な解釈しやすさを優先してEマイナーキーとしました。

マイナー7thコードの平行移動が多用されていますが、今回の分析では、属調・下属調転調、短3度転調、半音転調が組み合わされた展開という解釈をしています。

Final Attack(7st.BGM)

演奏難易度:☆★★★★(難しい)

7面は要塞ステージで、ここが最終面となります。

戦闘機で敵の要塞に突入するというのは、スターウォーズをはじめとしたSF映画の王道パターンでもあり、否が応でもテンションが上がりますよね。

7面BGMの「Final Attack」は、5面・6面と重苦しい感じで来たのが、ラストに向けて一気に突き抜けるような解放感と高揚感がある曲です。

アレンジ面では、ベース音とメロディーを追うだけでもかなり忙しいのですが、どちらかというとメロディー重視の方向で考えて、ベースライン(原曲は細かく音階でやってます)は簡略化。そのかわり、入れられる範囲で副旋律を入れていったのですが、副旋律を内声化したりベース化したりと、なかなか難しいアレンジとなりました。

ラスト1小節だけ3拍子になっている所は、演奏していて、ちょっとドキッとする仕掛けだと思いました。

Final Attack(7st.BGM)コード進行

オリジナルのCメジャーキーをDメジャーキーに移調しています。

|Dadd9|Cadd9|D|GM7|
|Dadd9|Cadd9|FM7|Esus4 A7|
|Dadd9|Cadd9|Dadd9|C|
|FM7|E♭|A7sus4 A7|A7sus4 A7|
|A7※1|A7※2|

※1 トップノートが♯9thから♯11thまで半音下降
※2 この小節だけ3拍子

コード進行分析

■Dメジャー
|Ⅰ|♭Ⅶ|Ⅰ|ⅣM7|
|Ⅰ|♭Ⅶ|♭Ⅲ|Ⅱsus4 Ⅴ7|
|Ⅰ|♭Ⅶ|Ⅰ|♭Ⅶ|
|♭ⅢM7|♭Ⅱ|Ⅴ7|Ⅴ7|
|Ⅴ7|Ⅴ7|

コード進行は、メジャーキーを基調としつつ同主調のコードがバシバシ入ってくるゲーム音楽王道進行の一つ「同主調混在メジャーキー」なのですが、ラストはテンションノートが半音下降するアッパーストラクチャー的な動きで、最終ステージらしいエマージェンシーな雰囲気も出ていますよね。

短いながら、完璧に構成された名曲だと思います。

ゲーム音楽王道コード進行はこちらの記事をご覧下さい。

Game Over(ゲームオーバー)

演奏難易度:☆☆★★★(普通)

今回はゲームオーバー時に流れるジングルもオマケ(というには演奏難易度高かったですが……)で入れてみました。

リズムは①16分音符をベースにした3拍子と②3連符をベースにした4拍子の2通りの解釈が出来ますが、グラディウスの音楽はこういうのが多いですよね。

ちなみに、今回は②でリズムトラックを作りました。

ギターアレンジは、アルペジオとベースラインを同時に弾くのは難易度がえらい事になるので、ベースラインを簡略化して弾いていますが、雰囲気は再現出来ているでしょうか?

Game Over(ゲームオーバー)コード進行

オリジナルのCメジャーキーをDメジャーキーに移調しています。

|D|D|D|D|

全部Ⅰコードなのでコード進行分析は省略します。

Historic Soldier(ランキングBGM)

演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ラストはランキングBGM「Historic Soldier」で、アーケードゲーム版のネームレジスト時に流れる曲です。残念ながらファミコン版では聴くことができません。

この曲は8小節と短いですが、なんとも印象深いメロディーですよね。

ギターアレンジでは、オリジナルのDメジャーキーをCメジャーキーに移調してベースに解放弦を活用できるようにしましたが、メロディーの跳躍が激しいため、移調をもってしてもポジション移動が厳しくなっています。

エンディングは雰囲気でアレンジしました。

Historic Soldier(ランキングBGM)コード進行

オリジナルのDメジャーキーをCメジャーキーに移調しています。

Aメロ
|FM7|FM7|Em7|Am7 C(onG)※1|
|FM7|Em7 Am7|Dm7 G7|F(onC) C|

エンディング(アレンジ)
|FM7|FM7|Em7|Am7 C(onG)|
|FM7|Em7 Am7|Dm7 G7|FM7|
|Em7|Dm7 D♭7(♭5)|CM7|

※1 オリジナルからベース音を変えています

コード進行分析

Aメロ
■Cメジャー
|ⅣM7|ⅣM7|Ⅲm7|Ⅵm7 Ⅰ|
|ⅣM7|Ⅲm7 Ⅵm7|Ⅱm7 Ⅴ7|Ⅳ Ⅰ|

エンディング(アレンジ)
|ⅣM7|ⅣM7|Ⅲm7|Ⅵm7 Ⅰ|
|ⅣM7|Ⅲm7 Ⅵm7|Ⅱm7 Ⅴ7|ⅣM7|
|Ⅲm7|Ⅱm7 ♭Ⅱ7(♭5)|ⅠM7|

コード進行は良くある感じの順次進行(2度進行)と5度進行の組み合わせですが、メロディーが♯11から始まるところが、この曲を印象深くしているポイントでしょうか。

コメント