ファルシオン「The First Space Fight」【ギター演奏・コード進行30】

ファルシオン The First Space Fight ギター演奏
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1987年:ファミコン・ディスクシステム(Famicom Disk System)
メーカー:
コナミ(KONAMI)
タイトル名:
ファルシオン(Falsion)
曲名:
The First Space Fight
作曲:
コナミ矩形波倶楽部(坂元信也、たけのうちしげひろ、藤尾敦)
演奏難易度:☆☆☆★★(易しい)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第30弾は、ファルシオンより1面BGM「The First Space Fight」です。

「ザ・ゲーム音楽」な感じのピコピコ系ですが、こういうタイプの曲は生楽器で演奏した時の変化が面白いので非常にやりがいを感じます。

ちなみに今回はタンゴ・フラメンコのリズムを使ってアレンジしてみました!

ファルシオンの1面BGM【曲紹介】

今年のラストを締めくくる曲はコナミの1987年作品『ファルシオン』の1面BGM「The First Space Fight」です。

ファルシオンはファミコンのディスクシステム専用タイトルだったので知らない人も多そうですが、1980年代後半のコナミ作品ということもあり、楽曲の出来は鉄板です。

この曲「The First Space Fight」はタイトルを代表する1面BGMです。

このファルシオンの音楽、自分は全曲好きなんですが、もう「ゲーム音楽!」としか形容しようがない音なんです。

ゲーム音楽王道進行
+
JMM
+
アップテンポのアレンジ
+
細かいフレーズとアルペジオ

矩形波系の音色

ゲーム音楽論でやったようなゲーム音楽的要素が全て揃ってますよね。

ちなみに音質ですが、ベースパートはPSGと思われますが、シンセパート(シンセブラスっぽい音色)がやけにしっかりした低音が出ているので、ディスクシステムの波形メモリ音源をこのシンセパートに当てていると思われます。

ゲーム音楽を物凄く大雑把に分けると、下の2タイプに分けられると思います。

  • コード進行やアレンジを作り込んでしっかり聴かせる系
  • ガチャガチャしたオモチヤっぽい魅力でテンションを上げてくる系

ファルシオンの音楽は後者です。自分はもう条件反射でテンション上がるんですよね。なんだろ、刷り込み?

疑似3Dシューティング

ファルシオンのゲーム内容は、当時流行りだった疑似3Dシューティングゲームです。

疑似3Dシューティングはエクセリオン(1983年、ジャレコ)に始まり、スペースハリアー(1985年、セガ)、シルフィード(1985年、ゲームアーツ)などが代表的です。

以前、ゲーム音楽史で取り上げたコナミの変態タイトル『ジャイラス』(1983年)にも似てるんですが、続編というわけでもなさそうです。

ちなみにですが、ファルシオンは数少ない「ファミコン3Dシステム」対応タイトルです。

ファミコン3Dシステムは、目を覆うタイプのスコープを装着して「飛び出す絵本」的効果が得られるっていう代物ですが、規格倒れで対応タイトルは7本しかありません。

コナミ矩形波倶楽部【作曲者について】

この曲が誰の手によるのかは正確な情報がわかりませんでした。

坂元信也さん、たけのうちしげひろさん、藤尾敦さんの3人のクレジットがあるので、このうちのどなたかだと思います。

コナミ矩形波倶楽部は歴代で50人くらいいるし、コナミのマイナータイトルはこういう作者不詳なのものが多いんですが、マイナータイトルでも音楽は良いものばかりなので、誰がどの曲の担当か知りたいですね。

もしかしたら2、3人の合作かもしれませんが。

フラメンコのタンゴでアレンジ【ソロギター演奏】

今回はフラメンコのタンゴ形式のリズムを使ってます。

アレンジに関してはコードがそんなに難しくないので、イントロをどうやるかと、Bメロのアルペジオをちょっと工夫した以外は手癖の全自動アレンジです(笑)

リズムに関しては、ほぼ原曲通りやっていますが、Aメロのシンコペーションが弾いてて気持ちいいです。

BメロのDm7のところは少し変わった食い方ですね。

難易度は自分の体感で★2つにしましたが、メロが細かいのと、リズムを正確に弾かなければいけない曲なので、実際は★3つくらいかも。

The First Space Fight コード進行

イントロ
Asus4 A7sus4 A6sus4 F/G
Asus4 A7sus4 A6sus4 F/G/E(onG♯)

Aメロ
Am Am FM7 FM7
G G♯dim Am7 F/G
Am Am FM7 FM7
G G♯dim Am Am

Bメロ
FM7 G C E♭M7
Dm7 Dm7 G7 G♯dim

Am Am(onG) Am(onF) E7
Am Am(onG) Am(onF) E7
F G/G♯dim

コード進行分析

イントロ
■Aマイナー
Ⅰsus4 Ⅰ7sus4 Ⅰ6sus4 ♭Ⅵ/♭Ⅶ
Ⅰsus4 Ⅰ7sus4 Ⅰ6sus4 ♭Ⅵ/♭Ⅶ/Ⅴ7

Aメロ
Ⅰm Ⅰm ♭ⅥM7 ♭ⅥM7
♭Ⅶ Ⅶdim(=Ⅴ7♭9)Ⅰm7 ♭Ⅵ/♭Ⅶ
Ⅰm Ⅰm ♭ⅥM7 ♭ⅥM7
♭Ⅶ Ⅶdim(=Ⅴ7♭9)Ⅰm Ⅰm

Bメロ
■Cメジャー(平行調)
ⅣM7 Ⅴ7 Ⅰ ♭ⅢM7
Ⅱm7 Ⅱm7 Ⅴ7 ♭Ⅵdim(=Ⅴ7♭9)(AマイナーのⅦdim=Ⅴ7♭9と共用)
■Aマイナー
Ⅰm ♭Ⅶ ♭Ⅵ Ⅴ7
Ⅰm ♭Ⅶ ♭Ⅵ Ⅴ7
♭Ⅵ ♭Ⅶ/Ⅶdim(=Ⅴ7♭9)

下降進行JMM【コード進行のポイント】

イントロはAメジャーでもとれますが、sus4コード上でトップノートが1→m7→M6と下降するクリシェです。

Aメロは下降進行JMMでゲーム音楽王道パターンですね。

BメロはE♭M7がでてきます。ここはDm7に対するナポリコード(♭ⅡM7)みたいな使い方です。

Cメジャーキーでとれば同主調Cマイナーの♭ⅢM7の解釈ができるので、Bメロ前半はCメジャーとしました。

Bメロ後半はAマイナーのアルペジオでベースだけ下がる定番パターンです。オンコードでとってもいいし、Am G Fの下降進行でとってもいいです。Aマイナーのダイアトニックなのでそんなに変わりません。

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