スペースハリアー「メインテーマ」【ギター演奏・コード進行15】

スペースハリアー メインテーマ
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1985年:アーケードゲーム
メーカー:
セガ(SEGA)
タイトル名:
スペースハリアー(Space Harrier)
曲名:
THEME
作曲:
川口博史(Hiroshi Kawaguchi)
演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第15弾は、スペースハリアーのメインテーマです。

この曲は自分の原点とも言えるものの一つであり、思い入れもあります。

今回は「自分のルーツを自分らしいアレンジで」ということを意識して、フラメンコに寄せた演奏となりました。

自分の原点といえる一曲【曲紹介】

今のところ、取り上げた中で一番古い曲です。

自分の中では「原点」の一つといえる曲ですね。

1985年のゲーム音楽史03の記事を書いていて、いろいろ思い出し、この曲をやりたくなりました。

1985年はアーケードゲームとPCがFM音源化してゲーム音楽が一気に進化した年で、この曲はそんな時代の象徴的な一曲です。

スペースハリアーが出てからほとんど間が無かったと思いますが、古代祐三さんは「マイコンBASICマガジン」に、この曲のPC-8801mkⅡSR用ダンプリストを投稿していて、自分も早速打ち込んで、いろいろ弄って遊びました。

古代さんもインタビューで言っておられましたが、この当時、大型筐体(スピーカーもそれなりの口径と思われます)から出る音は一瞬CDが入ってるのかと錯覚するほどでした。

低音が効いていてベースとドラムが迫力がありました。

特にドラムは当時出始めの、音楽制作用のリズムマシンなどに使われていたPCM音源を使用していたため、PC-8801mkⅡSRでもこの迫力の再現はできませんでした。

このFM音源+PCMリズム音源のスタイルはこの後主流になっていきます。

音楽ジャンル的には、こういうのなんて言うんでしょうね。

ロックともフュージョンとも違うし、「ゲーム音楽」としか形容できないスタイルが、このあたりでまた一つ出来てきています。

思い出補正はあるでしょうけど、聴いていると気持ちが上がります。

作曲者はこの年の7月にハングオンで作曲家デビューしたHiro師匠こと川口博史さんです。

川口さんはこの後、ファンタジーゾーン、アウトランとゲーム音楽の名作を連発することになります。

フラメンコギターの語法で【ソロギター演奏】

この曲は思い入れもあるし、自分らしいアレンジにしたいと思い、フラメンコギターの語法をふんだんに入れていきました。

音使いやリズムのとりかた、オカズの入れ方など、敢えて自分の手癖を沢山入れるようにしたんですが、結果自分らしい演奏になったと思うし、この曲はやはり自分の原点の一つなんだな、ということを再確認しました。

原曲はAメロをオクターブ上げて繰り返しているのですが、くり返しは省略して演奏しています。

Bメロの後もう一回Aメロ前半をやってコーダとしたので、さすがに3回同じメロはしつこいかな、というのと、オクターブ上で弾けないことはないんですが、ベース音が高くなりすぎだし、コード構成音減らさないと演奏が難しいです。

でも、そうするとコード感や音の厚みが薄くなったり。

ということで、思い切ってAメロくり返しは省略とさせていただきました。

Bメロは自分流にアレンジしてます。

スペースハリアー THEME コード進行

イントロ
|C|FM7|Fm7|C|
|C|FM7|Fm7|C|
|C|F7(onC)|Fm7(onC)|C|
|C|F7(onC)|G7※1|C|

Aメロ
|C|C|C7(onB♭)※2|C7(onB♭)|
|Am7|Am7|F|Fm7|
|C|C|B♭69|B♭69|
|Am7|Am7|F|Fm7|

Bメロ
|Em7|Em7|A7|A7|
|Dm7|Dm7|F|Fm7|
|Em7|Em7|A7|A7|
|Dm7|Dm7|F|G7|

AB繰り返し(演奏では省略)

Cメロ
|Am|Am|F|F|
|G|G|Am|Am|
|Am|Am|F|F|
|G|G|Am|Am|
|Am|Am|F|F|
|G|G|Am|Am|
|Am|Am|F|F|
|G|G|Am|F G|

エンディング(アレンジ)
|C|C|B♭69|B♭69|
|Am7|Am7|F|Fm7|
|C|C|B♭69|B♭69|
|Am7|Am7|F|Fm7|
|C|

※1 オリジナルはFm6(onG)
※2 演奏ではC9(onB♭)=B♭69

コード進行分析

イントロ
■Cメジャー
|Ⅰ|ⅣM7|Ⅳm7|Ⅰ|
|Ⅰ|ⅣM7|Ⅳm7|Ⅰ|
|Ⅰ|ⅣM7|Ⅳm7|Ⅰ|
|Ⅰ|ⅣM7|Ⅴ7|Ⅰ|

Aメロ
|Ⅰ|Ⅰ|Ⅰ7|Ⅰ7|
|Ⅵm7|Ⅵm7|Ⅳ|Ⅳm7|
|Ⅰ|Ⅰ|Ⅰ7|Ⅰ7|
|Ⅵm7|Ⅵm7|Ⅳ|Ⅳm7|

Bメロ
|Ⅲm7|Ⅲm7|Ⅵ7|Ⅵ7|
|Ⅱm7|Ⅱm7|Ⅳ|Ⅳm7|
|Ⅲm7|Ⅲm7|Ⅵ7|Ⅵ7|
|Ⅱm7|Ⅱm7|Ⅳ|Ⅴ7|

AB繰り返し(演奏では省略)

Cメロ
■Aマイナー
|Ⅰm|Ⅰm|♭Ⅵ|♭Ⅵ|
|♭Ⅶ|♭Ⅶ|Ⅰm|Ⅰm|
|Ⅰm|Ⅰm|♭Ⅵ|♭Ⅵ|
|♭Ⅶ|♭Ⅶ|Ⅰm|Ⅰm|
|Ⅰm|Ⅰm|♭Ⅵ|♭Ⅵ|
|♭Ⅶ|♭Ⅶ|Ⅰm|Ⅰm|
|Ⅰm|Ⅰm|♭Ⅵ|♭Ⅵ|
|♭Ⅶ|♭Ⅶ|Ⅰm|
■Cメジャー
|Ⅳ Ⅴ|

エンディング(アレンジ)
|Ⅰ|Ⅰ|Ⅰ7|Ⅰ7|
|Ⅵm7|Ⅵm7|Ⅳ|Ⅳm7|
|Ⅰ|Ⅰ|Ⅰ7|Ⅰ7|
|Ⅵm7|Ⅵm7|Ⅳ|Ⅳm7|
|Ⅰ|

コナミ進行を使用【コード進行のポイント】

Aメロ冒頭はⅠ→Ⅰ7(on♭Ⅶ)→Ⅵm7という進行ですが、これはゲーム音楽王道の一つ「同主調混在メジャーキー」のバリエーションです。

ゲーム音楽の王道的コード進行【ゲーム音楽論04】
ゲーム音楽論第4回は、ゲーム音楽に使われるコード進行について。300曲採譜した管理人BGMが感じたゲーム音楽の王道的コード進行を解説します。

演奏ではⅠ7(on♭Ⅶ)を♭Ⅶ69に置き換えていますが、構成音的にはⅠ9(on♭Ⅶ)と同じものなので違和感はありません。

このように「同主調混在メジャーキー」で登場するコード(コナミ進行なども含まれます)は複数の解釈が成立する場合(詳しくは上の記事を参照)が多く、アレンジする時にいつも迷うのですが、①弾きやすさ、②把握しやすさ、③前後の繋がり、といったことを考慮してコードを決めています。

なお、CメロはCメジャーのままで捉えてもokですが、Am→F→G→Amで回る区間が長いので、平行調転調のAマイナーとしました。

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