MOTHER「ポリアンナ」【ギター演奏・コード進行54】

MOTHER ポリアンナ
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1989年:ファミリーコンピュータ(NES)
メーカー:
任天堂(Nintendo)
タイトル名:MOTHER(マザー)
曲名:ポリアンナ(I Believe In You)
作曲:鈴木慶一(Keiichi Suzuki)
演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第54弾は、MOTHERより「ポリアンナ」です。

キャサリン・ワーウィックが歌うヴォーカルバージョン「I Believe In You」としても知られている、キャッチーで親しみやすい曲です。

2019年はこれが最後の演奏になります。今年も1年間ありがとうございました!

子供視点のRPG【MOTHER作品概要】

MOTHERは1989年に任天堂から発売されたRPGです。

監修・シナリオは糸井重里氏、音楽にはムーンライダースの鈴木慶一氏が参加した作品ですが、糸井重里氏のシナリオが絶妙です。

舞台はアメリカという想定みたいですが、誰もが原体験として持っている少年少女時代の記憶、楽しくてちょっと切ない、あの感じが独特のタッチで表現されています。

ファミコンのドット絵や音源などとも絶妙にマッチしていて、今やっても引き込まれる世界観です。

ポケットモンスターの雛形となった作品

この作品の世界観や絵柄など、ポケモンに似てませんか?

子供の視点で描かれているところもMOTHERとポケモンは似ていますよね。

ポケモンのプロデューサーである田尻智氏が「自分のMOTHERが作りたかった」と明かしていますが、MOTHERはポケモンの雛形になった作品でもあります。

ちなみに、アンダーテールの作者のトビー・フォックス氏もMOTHERからの影響を明言してますし、この作品の影響力は計り知れないものがあります。

MOTHERの音楽は鈴木慶一氏と田中宏和氏の共作

「エイトメロディーズ」(エンディング曲。これのメロディーの断片を集めるのがゲームの重要な目的)に象徴されるように、この作品は音楽が非常に重要な役割を担っていて、ゲーム中の音楽にも力が入っています。

MOTHERの音楽ですが、前述のとおりムーンライダースの鈴木慶一氏をコンポーザーに起用、それをサポートする形で田中宏和氏が参加しています。

田中宏和氏は当時は任天堂の社員でしたが、バルーンファイト、メトロイド、パルテナの鏡などを手がけたゲーム音楽作家です。

中でもパルテナの鏡はゲーム音楽の隠れた名作であり、1980年代の任天堂作品では、MOTHERやゼルダの伝説と並ぶような素晴らしい音楽でした。

「ポリアンナ」は鈴木慶一氏作曲ですが、恐らくファミコン音源用にアレンジしたのは田中宏和氏で、この作品は全曲そうなんですが、少ない音数と音色でのアレンジがほんとうに素晴らしいんですよね。

「ポリアンナ」と「I Believe In You」

この曲「ポリアンナ」は主人公が一人のときに流れるフィールドBGMで、名曲がたくさんあるMOTHERの音楽の中でも人気が高い曲です。

曲名「POLLYANNA」はエレノア・ポーターの小説「少女ポリアンナ」からとっていて、英語圏では「底抜けの楽天家」という意味らしいです。

子供時代の夢がつまっているような、可愛らしい曲ですよね。
反面、その子供時代には二度と戻れない切なさ、みたいのも感じたり。

作品テーマを1ループ1分程度に凝縮して表現されている名曲と思います。

この曲はMOTHERシリーズやスマッシュブラザーズ・シリーズなどで、長年に渡って色んなバージョンが作られてきましたが、14年後の2004年に歌詞(英語)がついたボーカルバージョンが発表されています。

そのヴォーカルバージョンはキャサリン・ワーウィックが歌っていて「I Believe In You」という曲名です。ゲーム音楽としては異例のことですが、いかにこの曲が愛されているか、というのがわかりますよね。

なかやまきんに君の歌

これ、書くか迷ったんですが、ポリアンナを語る上ではこれは外せないのかもしれません。

この曲には、筋肉芸人の「なかやまきんに君」バージョンが存在するんですよね。

自分もそこまで詳細わからないんですが、ニコニコ動画界隈で替え歌アレンジがバカうけしたらしく、以後、色んなバージョンが作られて拡散したものと思われます。

なかやまきんに君の正式なテーマ曲はボン・ジョヴィの「It’s My Life」が有名で、ポリアンナのきんに君バージョンが公式に使われたことがあるか?とかは謎なんですが、とにかく凄いインパクトなので、一度聴くとポリアンナはもう、きんに君の歌にしか聴こえなくなります。

誰だよ、あんなもん作ったやつ(笑)
俺のポリアンナを返せ(;´д`)ですよ。ほんとに(笑)

なので、MOTHERファンで、まだ聴いてないというかたは聴かないほうがいいかもしれません。

音域が広くコードチェンジが多い【ソロギター演奏】

可愛らしい曲調でメロディーも細かくはないのでシンプルに聴こえますが、採譜して演奏してみると、意外と難しいです。

まず、コードが結構細かく付いています。

基本、2拍ごとにコードが付いていて、これをリハモして省略してしまうとかなりイメージが変わるので、なるべく原曲コードを生かす形で演奏しました。

さらに、メロディーの音域が広いため、ギター1本で再現しようと思うと工夫が必要になってきます。

原曲はDメジャーキーですが、メロディーの音域的にベース音入れながらだと苦しいところが多いので移調しましたが、音域と解放弦活用を考慮してベストはAメジャーキーと判断。

Aメジャーキーならメロディーを変なところでオクターブずらさなくても弾き切れるんですが、音域をフル活用する分ポジション移動が大きくなりました。

上記のような理由でこのソロギターアレンジは、音だけ聴くと難易度は星1つか2つくらいに聴こえますが、実際はベースとメロディーをしっかり弾いていくのが難しいため星3つです。

ポリアンナ コード進行

※オリジナルDメジャーをAメジャーに移調

イントロ
D/E A/D D/E A

Aメロ
A/E(onG♯) F♯m7/Esus4 D/A(onC♯) CM7/E7
A/E(onG♯) F♯m7/Esus4 D/A(onC♯) CM7/E7

Bメロ
F♯m7/C♯7(onF) A(onE)/B(onD♯) D/E A
C♯m7 F♯m7 C♯m7/E7 A
D/A(onC♯) Bm7/A(onC♯) D/A(onC♯) Bm7/E7
A

コード進行分析

イントロ
■Aメジャー
Ⅳ/Ⅴ Ⅰ/Ⅳ Ⅳ/Ⅴ Ⅰ

Aメロ
Ⅰ/Ⅴ Ⅵm7/Ⅴ7 Ⅳ/Ⅰ ♭ⅢM7/Ⅴ7
Ⅰ/Ⅴ Ⅵm7/Ⅴ7 Ⅳ/Ⅰ ♭ⅢM7/Ⅴ7

Bメロ
Ⅵm7/Ⅲ7 Ⅰ/Ⅱ7 Ⅳ/Ⅴ Ⅰ
Ⅲm7 Ⅳ Ⅲm7/Ⅴ7 Ⅰ
Ⅳ/Ⅰ Ⅱm7/Ⅰ Ⅳ/Ⅰ Ⅱm7/Ⅴ7

メロディーと一体となったコード進行【コード進行のポイント】

コード進行はメジャー3コードが基本になってますが、サブドミナントマイナーコード(♭ⅢM7)が入ったり、オンコードを使ってベースが半音進行したりして、コードが細かくついています。

この細かいコード付けがメロディーとガッチリ噛み合っているので、あまり変えられない部分なんですよね。

こういう曲は鍵盤で弾くと簡単そうですが、ソロギターだとかなり難易度が上がります。この曲はメロディーが細かくない&リズムも難しくない、ということで星3つで収まりましたが。

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