メダロット5|VSハードネステン【ギター演奏・コード進行79】

メダロット5 VSハードネステン 動画
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難易度☆☆★★★(普通)

2001年:ゲームボーイカラー(GAMEBOY COLOR)
メーカー:ナツメ(NATSUME)
タイトル名:メダロット5 すすたけ村の転校生(Medabots5)
曲名:VS ハードネステン(Hardness Ten)
作曲:山下絹代(Kinuyo Yamashita)

メダロットシリーズの魅力

メダロットシリーズの楽曲を取り扱うのは初めてなので、シリーズの概要から解説します。

メダロットは1997年に発売されたゲームボーイ向けのタイトルですが、一般的なRPGと異なり、メダロットという昆虫型ロボットのパーツを交換して戦力を強化していく、というものでした。

この前年に任天堂から「ポケットモンスター」が発売されて大ヒットしたのをきっかけに、ゲームボーイ+対戦型コレクション系という組み合わせのゲームがわんさか出てくるわけですが、その中でメダロットは一番成功したシリーズです。

ゲーム発売に合わせてコミックボンボンで漫画の連載開始、後にアニメ化もしてます。

ゲーム内容は「昆虫+ロボット」「パーツを集めて交換」という時点で、男子小学生ホイホイ以外の何者でもないんですが、メダロットシリーズはゲームバランスもしっかり練られていて安定したヒットとなり、現在まで続いている人気シリーズとなりました。

ゲームボーイ版のタイトルは1997年から2001年の間に正規ナンバリングタイトルだけで5作品、パーツコレクションなども入れると年に3~4本くらいのハイペースでリリースされています。

自分が初めてメダロットをやったのは2000年くらいだったかな?
もういい年の大人になってましたが、めちゃめちゃハマってしまったのを覚えてます。

全て中古で購入したんですが、1~5のゲームボーイ版タイトルは全部プレイしています。

この当時は、ポケモンとドラクエモンスターズとメダロットという3大対戦型コレクションゲームをローテーションでやってました。

メダロット5 作品概要

今回取り上げる曲が入っている「メダロット5」は2001年末に出た作品で、ゲームボーイ(カラー)用としては最終作です。

自分は2003年頃に中古購入してプレイしたと記憶しています。

物語の舞台は、前作までは近未来的な世界観だったのが、5は「すすたけ村」という田舎が舞台になって、田舎の小学生の夏休み的なノリになってます。
「ぬし釣り」シリーズ的な要素も入れてきてる感じで、どこまでも男子小学生をロックオンしてますw

ちなみに、メダロット5は諸事情から未完成のまま発売されたらしく、バグや進入不可能な場所、未回収の伏線などが多かったですが、翌年の2002年にはハードをゲームボーイアドバンスに変更して、直接の続編である「メダロットG」が発売されています。

メダロットGでは5で描ききれなかった部分も補完されています。

演奏曲「VSハードネステン」について

この曲「VSハードネステン」はラスボス戦で流れます。

ハードネステンは白とピンクの可愛いメダロットですが、全メダロットシリーズのラスボスの中でもかなりの強敵です。

ハードネステンは宝石シリーズのメダロットの最上位のダイヤモンドのメダロットということで、ダイヤモンド=硬度10=「Hardness10」という意味ですね。

作曲は1980年代にコナミに在籍して「悪魔城ドラキュラ」「エスパードリーム」「アルマナの奇跡」などの音楽を担当した山下絹代さんです。

山下絹代さん紹介記事

山下絹代【ゲーム音楽作曲家列伝13】
ゲーム音楽作曲家列伝 第13回は悪魔城ドラキュラ(初代)やメダロットシリーズを手掛けた山下絹代さんです。彼女はコナミ入社までは作曲未経験だったそうです。

この「VSハードネステン」は、1980年代風のレトロゲーム音楽っぽさ全開で山下絹代さんが最も得意とするスタイルの楽曲です。

昭和のアニソン・戦隊ヒーロー的なメロディーと、初代ファミコンを意識したような音色は、ファミコンで育った世代は無条件でテンション上げられてしまいますよね。

なんというか「ピコピコ系の鑑」のような楽曲ですが、2001年末(メダロット5発売日)にこれを持ってくるところが逆に新鮮です。

ゲームボーイ音源との相性を考えて、というのもあると思いますが、メダロットの音楽は今聴いてもテンション上がるし、これはもう確立された様式美ですよね。

そして自分としては、こういう「ザ・ゲーム音楽」な曲を生楽器で演奏する事に一つの大きなやりがいを見い出しています。

イントロが難関【ソロギター演奏】

オリジナルはB♭マイナーキーなんですが、ギターでそのまま弾くと1フレットセーハが増えてしんどいのでAマイナーキーに移調した上で、1フレットにカポタストを付けてオリジナルキーに戻して演奏しています。

以下、コード進行の解説などは全てAマイナーキーでやります。

まず、この曲はイントロが一番苦労しました。

ラシドラレドシド、という固定のシーケンスフレーズを弾きながらベースを動かしていくだけなんですが、あれこれ試しているうちに、ベースにプッシュ音を入れたりして難しくなってしまいました。
イントロを簡略化すれば星二つくらいの難易度にできると思います。

Aメロの入り口はブレイクが入るアレンジにしてみました。

昭和的JMMのAメロの後、ブリッジに少し変わったキメが入って、同主調転調してBメロに行きます。

そして最後にサブドミマイナーが入って元のキーに戻すところとかも「ザ・ゲーム音楽」な進行ですね~。

符点音符の多いリズム型といい、これは非の打ち所がないピコピコ系ゲーム音楽です!

VSハードネステン コード進行

イントロ
Am Am Am Am
F F G7 G7
Am Am Am Am
F F G7 E7(onG♯)

Am/G/F E/F E7 E7

Aメロ
Am Am F7 G7/E7
Am Am(onE) F7/FM7 G7/E7(onG♯)
Am Am F7 G7/E7(onG♯)
Am Am(onE) F7/FM7 G7/E7(onG♯)

ブリッジ
Am/C/B♭/A♭ G♭/D(onF♯)  C♯7(♭9) C♯7(♭9)

Bメロ
D E7 F♯m7 F♯m7
D E7 F♯m7 F♯m7
D E7 F♯m7 F♯m7
D E9 F G

アウトロ(イントロと同じ)
Am Am Am Am
F F G7 G7
Am Am Am Am
F F G7 E7(onG♯)

Am/G/F E/F E7 E7
Am6/Am7(♯5)/Am7 Am7(♭5) Am7

コード進行分析

イントロ
■Aマイナー
Ⅰm Ⅰm Ⅰm Ⅰm
♭Ⅵ ♭Ⅵ ♭Ⅶ ♭Ⅶ
Ⅰm Ⅰm Ⅰm Ⅰm
♭Ⅵ ♭Ⅵ ♭Ⅶ Ⅴ7

Ⅰm/♭Ⅶ/♭Ⅵ Ⅴ/♭Ⅵ Ⅴ7 Ⅴ7

Aメロ
Ⅰm Ⅰm ♭Ⅵ ♭Ⅶ/Ⅴ7
Ⅰm Ⅰm ♭Ⅵ ♭Ⅶ/Ⅴ7
Ⅰm Ⅰm ♭Ⅵ ♭Ⅶ/Ⅴ7
Ⅰm Ⅰm ♭Ⅵ ♭Ⅶ/Ⅴ7

ブリッジ
Ⅰm/♭Ⅲ/♭Ⅱ/Ⅶ(Ⅴ7上でAST長2度平行移動) ■F♯マイナー(短三度下) Ⅰ/♭Ⅵ Ⅴ7 Ⅴ7

Bメロ
♭Ⅵ ♭Ⅶ Ⅰm Ⅰm
♭Ⅵ ♭Ⅶ Ⅰm Ⅰm
♭Ⅵ ♭Ⅶ Ⅰm Ⅰm
♭Ⅵ ♭Ⅶ ■Aマイナー(短3度上) ♭Ⅵ ♭Ⅶ

アウトロ(イントロと同じ)
Ⅰm Ⅰm Ⅰm Ⅰm
♭Ⅵ ♭Ⅵ ♭Ⅶ ♭Ⅶ
Ⅰm Ⅰm Ⅰm Ⅰm
♭Ⅵ ♭Ⅵ ♭Ⅶ Ⅴ7

Ⅰm/♭Ⅶ/♭Ⅵ Ⅴ/♭Ⅵ Ⅴ7 Ⅴ7
Ⅰm Ⅰm

ゲーム音楽王道進行のオンパレード【コード進行のポイント】

イントロからⅠm→♭ⅥM7というJMM進行で攻めてきます。

Aメロも引き続きIm、♭Ⅵ、Ⅴで展開していきますが、♭Ⅵ7のドミナント7th使いがアクセントになっています。

ブリッジ部分はメタルでよくやりそうな5度コードの平行移動のキメなんですが、最後C♯7からディミニッシュ上行フレーズが入り、次のBメロはF♯mからかな?と思わせておいてDコードから入るのが気持ちいいですよね。

BメロはAメロの同主調であるAメジャーキーに転調と捉えるのが自然と思いますが、キールートのAメジャーコードは一度も出てこないので、理論を知らないと解釈が難しいかもしれません。

最後はV→♭Ⅵ→♭ⅦでAマイナーキーに戻しています。
この進行はいわゆるコナミ進行と同じなんですが、元祖コナミ進行はマイナーキー→メジャー終始のパターンが多いのが、これは逆パターンでメジャーキー→マイナー終止です。

どっちにしろサブドミナントマイナーコードは同主調の接着剤として大活躍しますよね。

プレイステーション以降のゲーム音楽 ソロギターアレンジ

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