聖剣伝説レジェンド・オブ・マナ「Legend of MANA ~Title Theme~」【ギター演奏・コード進行101】

聖剣伝説 Legend of Mana Title Theme 動画
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1999年:プレイステーション
メーカー:スクウェア(SQUARE)
タイトル名:聖剣伝説 LEGEND OF MANA(LEGEND OF MANA)
曲名:Legend of MANA ~Title Theme~
作曲:下村陽子(Yoko Shimomura)
演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第101弾は、聖剣伝説レジェンド・オブ・マナ(LOM)よりオープニングタイトル曲「Legend of MANA ~Title Theme~」をお届けします。

この動画は2022年4月上旬に収録したものですが、ブログ開設4周年記念企画を優先したため、公開が1か月半も遅れてしまいました。

聖剣伝説レジェンド・オブ・マナ(以下、本作)の作品概要などは以前演奏した「滅びし煌めきの都市」の記事で紹介していますので、そちらを参照してください。

本作の音楽を担当したのは、ストリートファイター2やキングダムハーツシリーズの音楽が有名な下村陽子さんです。

ゲーム音楽作曲家として長いキャリアを持ち、多くの作品を手掛ける下村陽子さんの音楽の中でも、本作の音楽は最高傑作の一つだと思います。

「Legend of MANA」オープニングタイトル曲

今回演奏するのは本作のオープニングタイトル曲で、この曲のAメロとBメロの部分は作品全体のメインテーマ的なものなのですが、作品中では以下の3種類のアレンジが使用されています。

①Legend of MANA ~Title Theme~
オープニングデモの前半に使われているピアノバージョン。今回はこれを演奏しました。

②Song of Mana ~Opening Theme~
Annika Ljungbergさんが歌うヴォーカルバージョン。オープニングデモ後半にそのショートバージョンが使用されています。

③Song of Mana ~Ending Theme~
Annika Ljungbergさんが歌うヴォーカルバージョン。エンディングではフルバージョンが聴けます。

今回演奏した①「Legend of MANA ~Title Theme~」はピアノがメインとなっているバージョンですが、下村さんは元々ピアノを弾いていた人だし、こういうドラマチックなピアノ曲は最も得意なスタイルではないでしょうか。

導入のルバートから徐々に盛り上がって、中盤は3連符を多様して6/8拍子ぽくなったり、後半は6拍子というか、フラメンコのブレリアにも似たリズムになったりして、リズムバリエーションに富んでいます。

ヴォーカルバージョンについて

②③のヴォーカルバージョン「Song of MANA」は、スウェーデン人歌手のAnnika Ljungbergさんがスウェーデン語で歌っています。

歌手の人選は、知名度がある歌手は避けて選んだらしいですが、下村さんが制作スタッフから聴かされたAnnika Ljungbergさんの音源を聴いて声質に惚れ込み、即座にレコーディング依頼を決めたということです。

Annika Ljungbergさんは元々ポップ・ロック系の歌手で、「Song of MANA」のような曲調(民族音楽要素のあるクロスオーバー系?)はやったことが無かったらしいのですが、めちゃめちゃハマってますよね。

Annika Ljungbergさんのスタイルに合わせたのか、ピアノバージョンに比べるとポップス寄りのアレンジにはなっていますが。

ピアノ曲アレンジは音域がネック【ソロギター演奏】

今回はピアノ曲のギターアレンジなのですが、ピアノ曲をギター化するのに当たって、いつも苦労するのは音域の問題です。

とくに、今回のようなドラマチックで緩急差が大きい曲だと、やたらと音域が広い事が多く、ギターではカバーしきれないのです。

とりあえず、ギターの音域がフルに使えるEマイナーキーに移調し(オリジナルはGマイナーキー)、あとはオクターブ変更などで頑張りましたが、それでも大きなポジション移動が増えたり、コードが押さえにくい箇所が出てきたりしました。

ですので、メロディーやコードは比較的シンプルな曲ですが、ギターアレンジの演奏難易度はそこそこ難しいものとなっています。

以下、その他の注意ポイントを曲の頭から順に書いていきます。

まず、Aメロの手前、イントロのアルペジオの部分です。

ここは基本的には4拍子ですが、ベース音が5拍子で鳴っていてポリリズムっぽくなっているんですよね。

Bメロ(テンポアップして6拍子になる所)はギター1本で再現するのは至難でしたが、6拍子/12拍子系ということもあって、フラメンコのブレリアの語法を入れてアレンジしました。

Bメロだけリズムトラックを入れようかとも思いましたが、前半がルバート→テンポの揺れがある4拍子だし、通し演奏でやることを考えるとリズムトラックのプログラムがめちゃめちゃ大変そうなので、今回は完全ソロギターでやることにしました。

最後のアルペジオはイントロと同じパターンですが、イントロとはキーが異なっていて解放弦が使えないため、弾くのに苦心しています。

Legend of MANA ~Title Theme~ コード進行

※オリジナルのGマイナーキーをEマイナーキーに移調

イントロ
Em Em Em Em Em
Em Em Em Em

Aメロ
Em/FM7 Em/FM7 CM7/D7 Em9
CM7 D7 Em Em9
Em/FM7 Em/FM7 CM7/D7 Emadd9
CM7/D7 D♭M7/E♭7 EM7/F♯ G♯sus4

Bメロ(6拍子)
G♯m G♯m
G♯m G♯m C♯m6(onG♯) C♯m6(onG♯)
G♯m G♯m C♯m6(onG♯) C♯m6(onG♯)
G♯m G♯m F♯m7 F♯m7/D♯m7♭5
G♯m G♯m F♯m7 F♯m7/D♯m7♭5
G♯sus4

アウトロ
G♯m G♯m G♯m G♯m
G♯m G♯m G♯m G♯m

コード進行分析

イントロ
■Eマイナー
Ⅰm Ⅰm Ⅰm Ⅰm Ⅰm
Ⅰm Ⅰm Ⅰm Ⅰm

Aメロ
Ⅰm/♭ⅡM7 Ⅰ/♭ⅡM7 ♭ⅥM7/♭Ⅶ7 Ⅰm
♭ⅥM7 ♭Ⅶ7 Ⅰm Ⅰm
Ⅰm/♭ⅡM7 Ⅰ/♭ⅡM7 ♭ⅥM7/♭Ⅶ7 Ⅰm
♭ⅥM7/♭Ⅶ7 ■Fマイナー(半音上)♭ⅥM7/♭Ⅶ7 ■G♯マイナー(短3度上)♭ⅥM7/♭Ⅶ7 Ⅰsus4

Bメロ
Ⅰm Ⅰm
Ⅰm Ⅰm Ⅳm6 Ⅳm6
Ⅰm Ⅰm Ⅳm6 Ⅳm6
■C♯マイナー(G♯フィリジアン)
Ⅴm Ⅴm Ⅳm Ⅳm/Ⅱm7♭5
Ⅴm Ⅴm Ⅳm Ⅳm/Ⅱm7♭5
Ⅴsus4

■G♯マイナー
Ⅰm Ⅰm Ⅰm Ⅰm

ナポリコードが活躍【コード進行のポイント】

移調後のEマイナーキーでコード進行の解説をいたします。曲の頭から順にみていきましょう。

イントロ部分はEmコード一発なのですが、アルペジオの構成音がギターではやらないような音の並びだし、こういうところ凄い勉強になります。

Aメロ(メインメロディー)はFM7コードが効いていますよね。これはいわゆるナポリコードです。

ナポリコードはマイナーキーの♭ⅡM7で、サブドミナントマイナー代理の働きをしますが、♭Ⅱ7(Ⅴ7の裏コード)の代理としてドミナント的に使われる事も多いです。

そして、Aメロの最後4小節で上方に連続転調して行き、最終的にG♯マイナーキーで6拍子のBメロに突入。

Bメロ部分のオリジナル音源はピアノ+ストリングスで分厚いハーモニーになっていて、様々なコード付けが考えられますが、なるべくシンプルなコード進行になるようにしています。

Bメロ後半部分(4段目から)は、調性がG♯スパニッシュぽくなりますが、ここはG♯フィリジアンモード(=C♯マイナーキー)で解釈しました。

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