悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス「夜は流れる」【ギター演奏・コード進行48】

悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス 夜は流れる
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2006年:ニンテンドーDS(NintendoDS)
メーカー:
コナミ(KONAMI)
タイトル名:悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス(Castlevania Portrait of Ruin)
曲名:夜は流れる(The Night Flows)
作曲:山根ミチル(Michiru Yamane)
演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第48弾は、悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンスより「夜は流れる」。

エンディングデモのステラ&ロレッタ姉妹との和解シーンで流れる優しい曲で、重い曲の多い本作の中で「一筋の光」的な効果を出していると感じます。

DS版悪魔城2作目のエンディング曲

ギャラリー・オブ・ラビリンスは、2006年11月に発売されたニンテンドーDS版の悪魔城ドラキュラ3部作の第2作目にあたります。

悪魔城ドラキュラシリーズの王道であるサイドビュー型のアクションゲームでシリーズ中でも評価が高い作品です。

この作品、自分的には「絵の世界の中に入り込む」という設定がなんともゴシックホラーで、悪魔城ドラキュラ的な世界観だな、と思います。

ストーリー的には、メガドライブ版「バンパイアキラー」(1993年、山根ミチルさんの悪魔城シリーズデビュー作品)の続編ということで、その世界設定や雰囲気も引き継がれています。

自分個人的には主人公たちの年齢設定が若すぎるのと、やけに熱血なしゃべり方が少し気になりましたが、重くなりすぎる世界観に親しみやすい要素を、ということなんだと思います。

この曲を選んだ理由

この作品は音楽が充実していて名曲が多いんですが、今回選んだ「夜は流れる」はエンディングで流れる落ち着いた曲です。

作品中ではマイナー曲の部類じゃないでしょうか。

この曲を選曲したのは、ゲームの最後に少し雰囲気が変わって「希望と救済」があるような感じが出ていて印象に残っているからです。

具体的にはステラ&ロレッタ姉妹との和解ですね。

この後、スタッフロールで「運命の肖像画」という曲が流れるんですが、こちらは「夜は流れる」のメインメロディーと同じモチーフをマイナーキーでやっています。

「夜は流れる」で少し和ませておいて、結局、重い感じで静かに終わるのも悪魔城っぽくてなんとも言えない余韻を残しますよね。

ちなみに、この曲のソロギターアレンジは9月の連休に撮りためておいたものですが、この曲「夜は流れる」と直後に流れる「運命の肖像画」は組曲・姉妹曲の感じがするので、2曲ともアレンジ・録画しました。

もう一方の「運命の肖像画」も近いうちにアップしたいと考えています。

(10/25追記)「運命の肖像画」アップしました!

ギャラリー・オブ・ラビリンスの音楽

ギャラリーオブラビリンスは、ゲーム自体もかなり面白かったですが、この作品の最大の魅力はやはり音楽じゃないでしょうか。

DS版悪魔城3部作の音楽・効果音は往年のゲーム音楽・効果音を意識した作りになっていますが、本作は古代祐三さんが参加しており、レトロゲーム音楽の要素が強い仕上がりになっています。

山根ミチルさん&古代祐三さんのコラボ

この作品の作曲を手掛けた山根ミチルさんと古代祐三さん、どちらも大好きな作家さんなので、自分にとっては夢のコラボなんですよね。

以前演奏したアクトレイザー「フィルモア」などがそうですが、古代祐三さんは悪魔城シリーズに合いそうな曲をよく書いています。

もっと悪魔城シリーズに曲を書いてくれたらいいのになー、と思いますが、今のところ本作が唯一の古代さん参加作品となり、かなり貴重なものじゃないでしょうか。

本作で古代さんが書いたのは、主にステージ曲・バトル曲です。

古代さん曲では、1面の「狂月の招き」と、ステラ&ロレッタ戦の「悲しみの舞踏」(名曲!これもいずれ演奏したいです)がとくに印象的です。

今回演奏の「夜は流れる」は、山根ミチルさんの作で、山根さんのメロディーセンスや転調の巧みさがよく出ている佳曲と思います。

山根さんと古代さん、2人ともJMM要素が強めの作家さんで、曲調によってはコード進行の作り方も似ています。

どちらかというと山根さんのほうがクラシック要素が強いですが、この二人の曲の作り方は日本人の心の琴線に触れるものがあると思います。

作曲者の山根ミチルさんは、こちらの記事で紹介しています。

キーの設定で難航【ソロギター演奏】

この曲をソロギター化するに当たって、まず演奏キーで迷いました。

原曲キーでやると、頭からずっとハイポジションが続くので綺麗に音を出していくのが難しいんです。

なので、違うキーでやって後半の転調部分をオクターブ上で弾くパターンも考えましたが、原曲キーは後半部分で開放弦がフルに使えて弾きやすいので、前半部分の難易度は目を瞑って、原曲キーのままいくことに。

テクニック的には前半部分の音の出しにくさを除くと、転調のところの大ポジション移動→上昇音階が最大の難関でしょうか。

音階自体はそんなに速くないですが、大きなポジション直後なので左手が押さえ間違えやすいと思います。

原曲はいきなりAメロから始まってループしますが、ソロギターアレンジではイントロとアウトロを付け足して、ループさせずに演奏しています。

夜は流れる コード進行

イントロ(アレンジ)
A Bm7♭5 A Bm7♭5
A Bm7♭5 A Bm7♭5

Aメロ
A DM7 A/E(onG♯) F♯m7/C♯m7
DM7 C♯m7/F♯m7 B9 E69sus4/E7
A DM9 A/E(onG♯) F♯m7/C♯m7
DM7 C♯m7/F♯m7 Bm7sus4 E7

Bメロ
C D7(onC) Fm6(onC) C/G(onB)
Am Em F G7sus4/G7
Em Em7(onD) A7 C/D7
Em Em7(onD) A7 C/D7
Esus4 E

アウトロ(アレンジ)
A Bm7♭5 A Bm7♭5
A Bm7♭5 A Bm7♭5
E

コード進行分析

イントロ(アレンジ)
Ⅰ Ⅱm7♭5 Ⅰ Ⅱm7♭5
Ⅰ Ⅱm7♭5 Ⅰ Ⅱm7♭5

Aメロ
■Aメジャー
Ⅰ ⅣM7 Ⅰ/Ⅴ Ⅵm7/Ⅲm7
ⅣM7 Ⅲm7/Ⅵm7 Ⅱ7 Ⅴ7
Ⅰ ⅣM7 Ⅰ/Ⅴ Ⅵm7/Ⅲm7
ⅣM7 Ⅲm7/Ⅵm7 Ⅱm7 Ⅴ7

Bメロ
■Cメジャー(短3度上)
Ⅰ ⅣM7 Ⅳm7 Ⅰ/Ⅴ
Ⅵm Ⅲm Ⅳ Ⅴ7
■Eマイナー(平行調の属調)
Ⅰm Ⅰm7 Ⅳ7 ♭Ⅵ/♭Ⅶ7
Ⅰm Ⅰm7 Ⅳ7 ♭Ⅵ/♭Ⅶ7
Ⅰ7(ループ後のAメジャーキーのⅤ7と共用)Ⅰ7

アウトロ(アレンジ)
■Aメジャー(同主調の下属調)
Ⅰ Ⅱm7♭5 Ⅰ Ⅱm7♭5
Ⅰ Ⅱm7♭5 Ⅰ Ⅱm7♭5

2回の転調が良く効いている【コード進行のポイント】

前半はAメジャーキーのダイアトニックコード主体のシンプルな進行です。

後半、短3度転調が入ってCメジャーに転調しますが、この前後がこの曲の山場です。

転調後のD7(onC)→Fm(onC)の進行がとても綺麗だと思います。

そして、最後のセクションでもう1度転調が入って今度はEマイナーにいきます。

EマイナーはGメジャーの平行調なので、実質的には属調転調と同じです。

一番最後はEメジャーにメジャー終止しますが、ここが主調であるAメジャーキーのⅤとピボットになっていて、そのままAメジャーキーに戻っていきます。ここも、なかなかうまい作りです。

アレンジではループさせずに、Aメジャーキーのアウトロ(イントロと同じもの)をつけています。

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