難易度☆☆☆★★(易しい)
1995年:スーパーファミコン(Super Nintendo)
メーカー:スクウェア(SQUARE)
タイトル名:ロマンシングサガ3(RomancingSaga3)
曲名:グレートアーチ(Great Arch)
作曲:伊藤賢治(Kenji Ito)
ロマサガ最大のリゾート地【曲紹介】
『夏曲』第2弾です。
今年は夏曲を4~5曲やりたいなんて思ってたんですが、ブログ改装を優先してやっていたりして一か月くらい空いてしまったので、夏が終わるまでにあと1曲か2曲になってしまうかな~。
夏曲、あと1曲はやりたいです!
――この曲はロマンシングサガ3に出てくるリゾート地の音楽です。
グレートアーチは『南国の楽園』といわれるビーチリゾートです。
ロマンシングサガ3では、グレートアーチを舞台にハーマン(海賊ブラック)と敵将フォルネウスの話が展開します。
海賊や財宝のエピソード、それにマップの地形などから考えて、舞台設定的にカリブ海のリゾート地がモデルになっている感じがしますよね。
音楽もカリブ海、キューバっぽいですよね。
明るくてちょっと切ないメロディーがいいです。
でも、名前的にはグレート・バリア・リーフなのかな。
まあ、そういう一大リゾート地なわけです。
作曲者の伊藤賢治さん紹介記事

ロマサガRSでも登場
最新作の『ロマンシングサガRS』でもグレートアーチが登場するようです。
ちなみにRSはロマサガ3の300年後の話だそうで、ロマサガ3と共通の世界設定や登場人物が登場するらしいです。
かなりやってみたい……けど時間ないですわー。
今は音楽やる時間捻出でヒイヒイなので、ゲームまでは時間まわらないんですよね。
もうかれこれ19年くらいそんな感じですが、老後はゲーム三昧できるといいなぁ。
最果ての島の音楽について【おまけ】
これは余談ですが、グレートアーチからしか行けない場所に『最果ての島』というのがあって、ザリガニ人間が住んでいます。
ここの音楽は某芸人がTV出演のときに、毎回使用していたことで有名になりましたよね。
インパクト強い曲だし、何回も何回もかかるのでロマサガを知らない人でも音楽をきくと、『あ、あの芸人の』という感じでした。
曲的にグレートアーチのほうが好みだったので、今回はこちらをアレンジ演奏してますが、今でもあの曲は知名度あるんでしょうかね?気になります。
コロンビアーナのイメージ【ソロギター演奏】
今回は『夏曲』を何曲か平行してアレンジしていたんですが、その中で形になりそうなものから出していこう、ということで選曲されました。
曲内容は短い中でいろんな要素がぎゅっと詰まっていて、それらが完璧に構成されていて、さすがだな~と思います。
リズムはラテンルンバです。
フラメンコのルンバとは少し違いますが、大雑把に言って同系統のリズムです。
キューバ音楽はサルサのイメージが強いですが、こういう古典的なルンバビートの曲もたくさんあります。
今回の演奏アレンジはフラメンコ形式でいうと『コロンビアーナ』のイメージで、イントロはコロンビアーナの基本パターンを付けています。
なんですが、原曲が非常に完成されたメロディーなので、そこは変えずに原曲のラインを守ってやった結果、フラメンコ色はそこまで強くなりませんでした。
結果的には難しすぎず、キャッチーなアレンジに仕上がったと思います。
弾いていて思ったんですが、2月に演奏したスーパーマリオブラザーズ『地上BGM』に近い感じのアレンジになっているかと。

これもカリビアンぽい曲ですよね。
リズムアレンジも同じトラックを流用してみました。
あとは曲の長さですが、1ループだと短いし、2ループだとちょっと冗長な感じなので、テンポ変化を含む長めのコーダをつけてアレンジしました。
コーダはAメロをベースにしていますが、少し行き方を変えています。
こういうの考えるのが結構時間かかったりしますが、アレンジをやる中でもとくに楽しい時間です。
グレートアーチ コード進行
イントロ(アレンジ)
B7 E B7 E
Aメロ
E A B7/Cdim C♯m7
A E A B7
E A B7/Cdim C♯m7
A E F♯m7/B7 E/E7
Bメロ
A E B7/Cdim C♯m7
A6 G♯m7 C♯m7/C♯mM7(onC) Bsus4/F♯13(onA♯)
A B7 G♯7 C♯m7
A F♯7(onA♯) B7 B7
コーダ(アレンジ)
E A B7/Cdim C♯m7
A E A G♯m7
F♯m7 B7 A Cdim
E A B7/Cdim C♯m7
A E F♯m7/B7 E
コード進行分析
イントロ(アレンジ)
Ⅴ7 Ⅰ Ⅴ7 Ⅰ
Aメロ
■Eメジャー
Ⅰ Ⅳ Ⅴ7/♭Ⅵdim(=Ⅲ7♭9) Ⅵm7
Ⅳ Ⅰ Ⅳ Ⅴ7
Ⅰ Ⅳ Ⅴ7/♭Ⅵdim(=Ⅲ7♭9) Ⅵm7
Ⅳ Ⅰ Ⅱm7/Ⅴ7 Ⅰ/Ⅰ7
Bメロ
Ⅳ Ⅰ Ⅴ7/♭Ⅵdim(=Ⅲ7♭9) Ⅵm7
Ⅳ Ⅲm7 Ⅵm7/Ⅲ7 Ⅱ7/Ⅵ7
Ⅳ Ⅴ7 Ⅲ7 Ⅵm7
Ⅳ Ⅱ7 Ⅴ7 Ⅴ7
コーダ(アレンジ)
Ⅰ Ⅳ Ⅴ7/♭Ⅵdim(=Ⅲ7♭9) Ⅵm7
Ⅳ Ⅰ Ⅳ Ⅲm7
Ⅱm7 Ⅴ7 Ⅳ♭Ⅵdim(=Ⅴ7♭9)
Ⅰ Ⅳ Ⅴ7/♭Ⅵdim(=Ⅲ7♭9) Ⅵm7
Ⅳ Ⅰ Ⅱm7/Ⅴ7 Ⅰ
Bメロ二段目が難所【コード進行のポイント】
コード進行はよくよく見るとメジャー3コードがベースになってますが、Ⅱ、Ⅲ、Ⅵの代理コードやパッシングディミニッシュが効いていて、メロディー込みで非常に完成度の高いものになっています。
演奏難易度的には、Bメロ二段目の
C♯m7/C♯mM7(onC) Bsus4/F♯13(onA♯)と、細かくコード付けをしている所が難所になっているので、ここはベースの半音下降だけ弾いて上に乗ってるコードは省略してもいいと思います。
ロマサガシリーズ・伊藤賢治さんの曲 ソロギターアレンジ

スーパーファミコンのゲーム音楽 ソロギターアレンジ

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