かまいたちの夜「懐かしいあの風景」【ギター演奏・コード進行14】

かまいたちの夜 懐かしいあの風景
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1994年:スーパーファミコン(Super Nintendo)
メーカー:
チュンソフト(Chun Soft)
タイトル名:
かまいたちの夜(Banshee’s Last Cry)
曲名:
懐かしいあの風景(That Nostalgic Scenery)
作曲:
加藤恒太(Kota Katou・たくまる)
演奏難易度:☆☆☆★★(易しい)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第14弾は、かまいたちの夜「懐かしいあの風景」です。

寂しく切ない感じのものが多い『かまいたちの夜』の楽曲の中で、この曲は癒し系のギター曲です。

グッドエンディングで流れる癒し曲【曲解説】

かまいたちの夜は1992年に発売された『弟切草』に続き、サウンド・ノベル第二弾としてチュンソフトから発売されました。

サウンド・ノベルとは「読む」ゲームで、映像と音がついた小説のような感じのものです。1980年代にPCで流行したアドベンチャーゲームの進化形の一つですね。

自分は2作ともプレイしていますが、どちらもストーリーとしてはミステリー/ホラー系で、選択肢によってストーリーが変化して全然違う結末を迎えるというマルチエンディングです。

ちょっと泣かせる要素もあったりで、想像していたよりかなり面白くて何回もプレイしました。

音楽に関しては弟切草も良かったのですが、かまいたちの夜はスーパーファミコンでもベスト10に入る出来だと思います。

非常に美しい曲が多く、未だにTV番組などで使われています。

「懐かしいあの風景」はグッドエンディングで流れる曲です。

かまいたちの夜からは数曲採譜していて、どれもいい曲なので迷いましたが、ギターアレンジのしやすさということで選びました。

ちょっとゴンチチっぽいですよね。

加藤恒太(たくまる)さん【作曲者】

かまいたちの夜は、中嶋康二郎さんと加藤恒太さんの二人が曲を書いていますが、「懐かしいあの風景」は加藤恒太さんの曲です。

加藤恒太さんは「たくまる」の名前のほうが有名ですね。

18歳でチュンソフトに入社。

トルネコの大冒険のサウンドプログラマーを担当後、19歳のときに、かまいたちの夜で作曲家デビューしています。

この曲もそうですが「レクイエム」「遠い日の幻影」「Oの喜劇」など、19歳とは思えない大人びた音楽性と思います。まあ、才能ある人はあまり年齢関係なさそうですが……

この方、熱烈なBL(ボーイズラブ)ファンとして知られていて、BLゲームが作りたくてチュンソフトを退社したという逸話もあります。

チュンソフト退社後は同人活動に力を入れ、ゲーム音楽は主に18禁系の同人作品に曲を書いています。

ギター2本のものをソロにアレンジ【ソロギター演奏】

原曲はFメジャーですが、ⅠとⅣで解放弦が使えるEメジャーに移調して演奏しています。

原曲のアレンジはギター2本でやっている感じですね。

ソロギターアレンジではベース音とコードを入れる分、メロディは少し簡略化。テクニック的にはそんなに難しくないと思います。

懐かしいあの風景 コード進行

※オリジナルのFメジャーキーをEメジャーキーに移調

イントロ
Eadd9 Aadd9 G♯m7 C♯m7
A A(onB)/D♯dim(=B7♭9)E B7/C♯m7/D♯m7♭5

Aメロ
E C♯m7 A B7sus4/B7
G♯m7 C♯m7 D6 G♯7(♭9)/G♯7
F♯m7 B7 G♯m7 C♯m7
F♯9 F♯m7 B7sus4 B7/C♯m7/D♯m7♭5

E C♯m7 A B7sus4/B7
G♯m7 C♯m7 D6 G♯7
F♯m7 B7 G♯m7 C♯m7
F♯7 F♯m7 B7sus4 B7/G♯7

Bメロ
C♯m7 G♯m7 C♯m7 G♯m7
A B7 E G♯7
C♯m7 G♯m7 C♯m7 G♯m7
A B♭dim B7 B7

コーダ
E Aadd9 G♯m7 C♯m7
A A(onB)/D♯dim
EM7

コード進行分析

イントロ
■Eメジャー
Ⅰ Ⅳ Ⅲm7 Ⅵm7
Ⅳ Ⅴ Ⅰ Ⅴ7

Aメロ
Ⅰ Ⅳm Ⅳ Ⅴ7
Ⅲm7 Ⅵm7 ♭Ⅶ6 Ⅲ7
Ⅱm7 Ⅴ7 Ⅲm7 Ⅵm7
Ⅱ7 Ⅱm7 Ⅴ7 Ⅴ7

Ⅰ Ⅳm Ⅳ Ⅴ7
Ⅲm7 Ⅵm7 ♭Ⅶ6 Ⅲ7
Ⅱm7 Ⅴ7 Ⅲm7 Ⅵm7
Ⅱ7 Ⅱm7 Ⅴ7 Ⅴ7/Ⅲ7

Bメロ
Ⅵm7 Ⅲm7 Ⅵm7 Ⅲm7
Ⅳ Ⅴ7 Ⅰ Ⅲ7

Ⅵm7 Ⅲm7 Ⅵm7 Ⅲm7
Ⅳ ♯Ⅵdim(パッシングdim)Ⅴ7 Ⅴ7

コーダ
Ⅰ Ⅳ Ⅲm7 Ⅵm7
Ⅳ Ⅴ7

経過コードが綺麗【コード進行のポイント】

コード進行の骨組みはシンプルですが、結構芸が細かい部分があります。

  • イントロのA(onB)→D♯dimのケーデンス
  • Aメロ2段目の♭Ⅶ6(サブドミナントマイナー、Ⅲ7の裏コードともとれる)

この2か所がポイントですね。

Aメロに入る直前の、B7/C♯m7/D♯m7♭5は、難しかったらB7一発でもいいと思います。

Bメロは平行調のC♯マイナーっぽいですが、最後A→B7になっていて、次はEなのでEメジャーのままで解釈してます。

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