クロノトリガー「時の回廊」【ギター演奏・コード進行55】

クロノトリガー 時の回廊
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1995年:スーパーファミコン(Super Nintendo)
メーカー:
スクウェア(SQUARE)
タイトル名:
クロノトリガー(Chrono Trigger)
曲名:
時の回廊(Corridors of Time)
作曲:
光田康典(Yasunori Mitsuda)
演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第55弾は、クロノトリガーより「時の回廊」。2020年、年明け第1弾動画です。

といっても、今年は特に新年企画を考えておらず(来年は何かやりたいです!)、通常営業です。

昨年の2月に「風の憧憬」を演奏したときにかなり反響があり、クロノトリガーのもう1つの名曲「時の回廊」もやってほしい、というリクエストを頂いていたんですが、なんだかんだで1年近くが経過してしまいました。

今回はようやくですが、クロノトリガー「時の回廊」のソロギターアレンジをお届けいたします!

時の回廊(Corridors of Time)について

「時の回廊」は、名曲が多いクロノトリガーのなかでも「風の憧憬」と並んで最も人気が高い曲で、古代(B.C.12000)の時代、魔法王国ジールで流れるBGMです。

アレンジはガムラン(と思う)とシタールを主体にしたエスニックなカラーですが、メロディーやコード進行はコンテンポラリーな感じで、そのブレンド具合が絶妙と思います。

アレンジ次第でかなり雰囲気が変わりそうな曲ですが、原曲の音色のインパクトが強かったので、ワールドミュージック的なイメージで定着しています。

この曲は光田康典さんが制作に慣れるために練習用に作ったものと言うことなので、光田さんの作曲家デビュー作であるクロノトリガーのなかでも、最初のほうに作った曲みたいですね。

光田康典さんはこちらの記事で紹介しています。

移調で演奏性アップ【ソロギター演奏】

ソロギターアレンジをするに当たって、原曲キーはF♯マイナーキーなのですが、メロディー弾きのところに解放弦を使えないとかなり難易度が上がる感じなので、移調をしました。

原曲でシタールでやっているメインメロディー部分は雰囲気的に低めの音でやりたかったので、キーはAマイナーキーに設定しました。Aマイナーキーなら♯と♭も減るし、ギターでよく使うキーなので暗譜も楽です。

このソロギターアレンジは民族音楽色も残したかったんですが、結果的には、やや南米(主にブラジル)寄りになってるような。

イントロのガムランのアルペジオはアレンジしてベース音を動かしています。

最後の部分は、そのまま終わると素っ気ないし、2ループやろうかとも思いましたが、2ループはちょいと長いので、間をとって長めのアウトロを付け足しました。

時の回廊 コード進行

※原曲F♯マイナーをAマイナーに移調

イントロ(アレンジ)
FM13 FM13 Em11 Em11
FM13 FM13 Em11 Em11
FM7 FM7 G(onA) E7(onA)

Aメロ
FM7 FM9 Em7 Em9
FM7 FM9 Am7 Am9
FM7 FM9 Em7 Em9
FM7 G7 Am7 Am7

Bメロ
FM9 F69 G(onA) Am/G7/C
FM7 FM7/F69 A7sus4/Am7 G7
FM7 F69 G7(onA) Am/G7/C
FM7 FM7/Em7 Am Am

アウトロ(アレンジ)
FM13 FM13 Em11 Em11
FM13 FM13 Em11 Em11
FM7 FM7 Em11 Em11
Dm11 Dm11 Em11 Em11

コード進行分析

イントロ(アレンジ)
■Aマイナー(原曲はF♯マイナー)
♭ⅥM13 ♭ⅥM13 Ⅴm11 Ⅴm11
♭ⅥM13 ♭ⅥM13 Ⅴm11 Ⅴm11
♭ⅥM7 ♭ⅥM7 ♭Ⅶ(onⅠ) Ⅴ7(onⅠ)

Aメロ
♭ⅥM7 ♭ⅥM9 Ⅴm7 Ⅴm9
♭ⅥM7 ♭ⅥM9 Ⅰm7 Ⅰm9
♭ⅥM7 ♭ⅥM9 Ⅴm7 Ⅴm9
♭ⅥM7 ♭Ⅶ7 Ⅰm7 Ⅰm7

Bメロ
♭ⅥM9 ♭Ⅵ69 ♭Ⅶ(onⅠ) Ⅰm/♭Ⅶ7/♭Ⅲ
♭ⅥM7 ♭ⅥM7/♭Ⅵ69 Ⅰ7sus4/Ⅰm7 ♭Ⅶ7
♭ⅥM7 ♭Ⅵ69 ♭Ⅶ7(onⅠ) Ⅰm/♭Ⅶ7/♭Ⅲ
♭ⅥM7 ♭ⅥM7/Ⅴm7 Ⅰm Ⅰm

アウトロ(アレンジ)
♭ⅥM13 ♭ⅥM13 Ⅴm11 Ⅴm11
♭ⅥM13 ♭ⅥM13 Ⅴm11 Ⅴm11
♭ⅥM7 ♭ⅥM7 Ⅴm11 Ⅴm11
Ⅳm11 Ⅳm11 Ⅴm11 Ⅴm11

モード的な動きとオンコード活用【コード進行のポイント】

ここの解説は演奏キーのAマイナーキーで書いています。

前半は♭ⅥM7 Ⅴm7 ♭ⅥM7 Ⅰmという循環コードですが、トニックやドミナントという感覚は希薄で、コード機能的にはフラットでモーダルな印象です。

Aメロの頭が♭ⅥM7の♯11から入っていて、この音ってリディアンモードの特性音だし、Aマイナーキーというより、Fリディアンモード→Eフィリジアンモードという捉え方がマッチするように思います。

Aメロの最後は♭Ⅵ→♭Ⅶ→Ⅰmが出て来てハッキリとAマイナーキーに落ち着いてBメロに移っていきます。

Bメロはメロディーよりコードが主体になっていますが、オンコードを上手く使って独特の雰囲気を出しています。

コード進行だけ見るならAメロもBメロも凄くシンプルですが、こうやってひと工夫してメリハリをつけるとかなり変わるなぁ、という好例です。

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