ゲーム音楽らしさの変容【ゲーム音楽論08】

「ゲーム音楽論」では、今まで様々な角度から「ゲーム音楽らしさ」について解析をしてきました。

予定ではこれから、個別に曲や作曲家の手法をあげながら、総まとめのようなものを考えていましたが、下書きしてみたところ、今までの内容の繰り返しになってしまったり、個別曲の解説で扱うべきような細かい内容になってしまう感じでした。

思うに、これ以上全体的・網羅的な話を掘り下げていくのには、自分の知見も不足していて、インターネットにある情報を繰り返すだけになってしまい、自分なりの面白い話として展開できなそうです。

前回までで当初書く予定だった内容はほぼ書きったし、今回で書き残したことをまとめて「ゲーム音楽論」は一旦完結とさせていただこうと思います。

また需要があったり、書きたいことがたまってきたら、新シリーズとして改めて書きたいと思います。

ゲーム音楽論で書き残した事

ゲーム音楽論で書き残したこと、それは「現在のゲーム音楽」についてです。

前回まで「ゲーム音楽論」で解析してきたのは、「ゲーム音楽らしさ」が確立されるまでの、比較的初期のものが主な対象でした。

今の「ゲーム音楽らしさ」

「ゲーム音楽史」でも触れましたが、プレステ1からプレステ2時代あたりでゲーム音楽はかなりの変容があり、一般音楽に接近していきます。

現在のゲーム音楽は音楽性も大きく広がり、「ゲーム音楽らしさ」というものも拡大・拡散していっている感があります。

それに加えてチップチューンからのフィードバックや、レトロゲーム音楽再評価の動きがあって、PSGやFM音源的な音色がリバイバルしてきたり、一本道の進化ではない複雑な様相になっています。

未来のゲーム音楽

最近では、インタラクティブミュージック(ゲームの場合、場面やプレイヤーの行動にあわせて自動的にアレンジが変化したりする)なども出現してきて興味深いですが、そのあたりのAI関連のジャンルはちょっと怖さも感じます。

とくにここ数年、AIの進化は凄まじいものを感じます。

音楽分野でも作編曲などは、どんどん自動化されていくのかもしれません。

10年後のゲームにはリアルタイム作曲アルゴリズムが標準搭載になってるかもですね……

ある意味、コンピューター技術の発展とともに歩んできた「ゲーム音楽らしい未来」ですが。

現在のゲーム音楽の「ゲーム音楽らしさ」を分析するというのは、音楽性が広がりすぎて一定の傾向として捉えにくく、自分の力量では難しいと感じます。

ただ一つ言えるのは、現在においても、本稿で扱ってきたような要素が濃いものは、1980年代からの流れを継ぐゲーム音楽の本流であり、多くの人が「ゲーム音楽っぽい」と感じるんではないでしょうか。

ゲーム音楽論あとがき

3ヶ月に渡って連載してきた「ゲーム音楽論」いかがでしたでしょうか?

途中、小難しい話になってきたり、自分自身どのへんまで主観で語っていいものか迷いながらの連載となりましたが、ゲーム音楽を理論的に掘り下げてみる、というのは一度やってみたかったんですよね。

音楽への感じかたは人それぞれのものがあるし、本稿で全ての要素を書ききれてるわけではないので、一人のゲーム音楽ファンの感じたこと、として捉えていただければ、と思います。

次の連載文章コンテンツについて

さて、次の文章コンテンツ企画ですが、「ゲーム音楽アレンジ講座」を予定しています。

次回連載「ゲーム音楽を弾こう!」

ゲーム音楽を自分でアレンジして演奏する趣味は、自分自身すごく楽しくてはまっているので、多くの人と、この楽しさを共有できないかな?と、このブログ開始当初から思っていまして。

アレンジというと音楽理論をマスターしないと出来なそう、というイメージですが、コツさえわかれば楽器初心者でもいけるんじゃないかと。曲によりますが……

そしてゲーム音楽を弾きたい、という動機で音楽を勉強してみる、ということになれば素晴らしいなあ、と思います。

ギター1本、電子キーボード1台あれば始められるし、お金もかからないし、演奏技術もその人のレベルに合わせたアレンジを自作してしまえばいいし、どうしても弾きたいフレーズを練習するのもまた楽しいし。

そんなゲーム音楽のソロ演奏という趣味を広めて、一緒に楽しめたら、という趣旨で新連載取り組んでみようと思っています!

ゲーム音楽論 前回

ゲーム音楽のリズム要素【ゲーム音楽論07】
ゲーム音楽論ではゲーム音楽の特徴を解明すべく、コード進行、音階とやってきましたが、今回は残る要素「リズム」について考えます。

コメント

  1. ppp より:

    お疲れさまでございます。
    特にコメントも致しませんでしたが、毎回楽しく拝見させていただいておりました。
    次なる連載も楽しみにさせていただきます。