リブルラブル「メインテーマ」【ギター演奏・コード進行70◆大野木宣幸さん1周忌】

リブルラブル メインテーマ 動画
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発売年月:1983年10月
機種:
アーケードゲーム(Arcade Game)
メーカー:ナムコ(NAMCO)
タイトル名:リブルラブル(Libble Rabble)
曲名:メインテーマ(Main BGM)
作曲:大野木宣幸(Nobuyuki Ohnogi)
演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第70弾は、大野木宣幸さん1周忌演奏としてリブルラブルのメインテーマをとりあげます。

昨年11月に大野木宣幸さんの訃報が一般に伝わり、このブログでも追悼として「マッピー」のメインテーマを演奏しました。

大野木さんが亡くなったのは2019年8月という情報もありますので、今回は大野木さんの1周忌ということで、もう一つの名作「リブルラブル」のメインテーマを演奏します。

大野木宣幸さんについては、こちらの記事をご覧下さい。

リブルラブル作品紹介

リブルラブルは1983年12月より稼働したアーケードゲームで、意外なことにファミコンには移植されていないんですよね。

なので、同時期の他のナムコタイトル(マッピーとか、ゼビウスとか、ドルアーガの塔とか)に比べると知らない人が多いかもしれません。

10年くらい後になってからX68000やスーパーファミコンに移植されていますが……。

リブルラブルのゲーム内容は「リブル」と「ラブル」という紐の付いた矢印のようなものを操作して、敵を取り囲み、「バシシ」と呼ばれる魔力を発動して退治するというものです。

画面は緑や黄色を基調にした明るくてファンタジックな雰囲気で、小さいキャラが多数動き回ります。

音楽は抜けの良い音色で明るいメロディーを奏でていて、ゲーセンやゲームコーナーにこれが置いてあると一発でわかるほど目立つメロディーでした。

自分はリブルラブルが稼働していたときはまだゲーセンデビューしておらず、たまに家族に連れていってもらっていたデパートやショッピングセンターのゲームコーナーにあったものを、誰かがやっているのを眺めている、くらいの関わりでしたが、音楽はインパクト強かったので良くおぼえてます。

リブルラブルの音楽

リブルラブルで有名なのは、このメインテーマと、ボーナスステージのフラワー完成ミュージック、あとブライダル完成の「結婚行進曲」でしょうか。全体に明るい音楽です。

今回演奏のメインテーマ(Main BGM)はメジャーキーのラテン(マンボとか)ぽい曲です。ゲームはほとんどやったことないんですが、このメロディーは大好きでした。

フラワー完成ミュージックは、歌詞がついた「目蒲線の女」バージョンが有名ですが、フォルクローレぽいメロディーですよね。

ブライダル完成ミュージックはメンデルスゾーンの「結婚行進曲」ですが、この時代の音源でこの音の厚みは尋常ではなく、ナムコのC30波形メモリ音源をフルに生かしています。

イントロが難関【ソロギター演奏】

リブルラブルのメインテーマを演奏するならゲームスタートのテーマも演奏したかったので、一緒に採譜してイントロとエンディングにゲームスタートのテーマを当てています。

ただ、これをやることで難易度が星2つくらい上がる感じなので少し悩んだんですが、やはりこれが無いと物足りないので、入れました。

メインテーマ部分だけなら初心者でもチャレンジできる難易度だと思います。

ゲームスタート部分はクラシックではよくあるラインで、ピアノやアンサンブルなら何てことないと思いますが、ソロギターでベースも入れてとなると、かなり難しいです。

マッピー「メインテーマ」でも全く同じ動きが出てきますが、ディミニッシュコードが挟まるのがミソですね。

本編テーマに入ると、コードもテクニックも難しいことはやっていませんが、リズムが細かい部分もあるので凄く簡単、とまではいきません。

そして、1ループだと1分も無いので2ループやってエンディングにもう1回ゲームスタートのテーマを付けて、1分半ほどのサイズにしました。

この時代のゲーム音楽は短いものが多いので、演奏の構成に悩むときがあるんですが、折角記事も付けてアップするわけだし、最低1分の長さは確保したいという方針でやってます。

2ループ目のBメロはアルペジオで演奏しています。

リブルラブル メインテーマ コード進行

イントロ
|G6 A♭dim7|Am7 B♭dim7|
|G6 B♭dim7|Am7 D7|
|G|A♭dim7|Am7|D7|

Aメロ
|G|G|G|G|
|G|G|Am|Am|
|Am7|Am7|G Am7|E7(onG♯)|
|Am7|D7|G|G|

Bメロ
|Am7|D7|G|G|
|Am7|D7|GM7|GM7|
|E7|E7|Am7|Am7|
|D9|D9|G|G|

Aメロ繰り返し

Bメロ繰り返し

アウトロ
|G6 A♭dim7|Am7 B♭dim7|
|G6 B♭dim7|Am7 D7|
|G|A♭dim7|Am7|D7|
|D7sus4|D7sus4|G|G|

コード進行分析

イントロ
■Gメジャー
|Ⅰ ♭Ⅱdim7|Ⅱm7 ♭Ⅲdim7※1|
|Ⅰ ♭Ⅲdim7※1|Ⅱm7 Ⅴ7|
|Ⅰ|♭Ⅱdim7|Ⅱm7|Ⅴ7|

Aメロ
|Ⅰ|Ⅰ|Ⅰ|Ⅰ|
|Ⅰ|Ⅰ|Ⅱm7|Ⅱm7|
|Ⅱm7|Ⅱm7|Ⅰ Ⅱm7|Ⅵ7|
|Ⅱm7|Ⅴ7|Ⅰ|Ⅰ|

Bメロ
|Ⅱm7|Ⅱm7|Ⅰ|Ⅰ|
|Ⅱm7|Ⅱm7|Ⅰ|Ⅰ|
|Ⅵ7|Ⅵ7|Ⅱm7|Ⅱm7|
|Ⅴ7|Ⅴ7|Ⅰ|Ⅰ|

Aメロ繰り返し

Bメロ繰り返し

アウトロ(イントロと同じ)
|Ⅰ ♭Ⅱdim7|Ⅱm7 ♭Ⅲdim7※1|
|Ⅰ ♭Ⅲdim7※1|Ⅱm7 Ⅴ7|
|Ⅰ|♭Ⅱdim7|Ⅱm7|Ⅴ7|
|Ⅴ7|Ⅴ7|Ⅰ|Ⅰ|

※1 Ⅴ7の代理

ディミニッシュとⅥ7がポイント【コード進行のポイント】

イントロとエンディングのパッシングディミニッシュがちょっとしたポイントです。

パッシングディミニッシュ自体は珍しくはないんですが、この曲の場合はこれで演奏難易度が上がっていますので。

Aメロに入ってからはシンプルな進行ですが、E7(onG♯)=Ⅵ7が良い仕事をしています。

BメロはⅡsus4から入ってるのがポイントで、Aメロからメロディーはそのままで、コードの順番が入れ替わる感じですが、BメロもE7=Ⅵ7がいい感じですよね。

シンプルだけど巧みな作り方で、印象に残る曲になっています。

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