モンスターハンターポータブル2|ポッケ村のテーマ【ギター演奏・コード進行10】

モンスターハンター ポータブル2 ポッケ村のテーマ
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2007年:プレイステーション・ポータブル(PSP)
メーカー:
カプコン(CAPCOM)
タイトル名:
モンスターハンター ポータブル2(Monster Hunter Portable2)
曲名:
ポッケ村のテーマ(Pokke Village)
作曲:
成田暁彦(Akihiko Narita)
演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第10弾は、モンスターハンターポータブル2より「ポッケ村のテーマ」です。

今回は純粋に自分が今演奏したい曲、ということで選びました。コードの流れがとても気持ち良くて、弾いている本人も癒されます。

モンハンP2 癒し系の名曲【曲解説】

前回に続き、ここでは新しめの曲です。

モンスターハンターP2のP2はポータブル2の略で、据え置きゲーム機向けの『モンスターハンター2』とは別のタイトルです。

この曲は知る人ぞ知る名曲という感じでしょうか。一般にはあまり知られていませんが、ゲーム音楽ファンの間では人気があって、ネット上にも様々なアレンジやカヴァー演奏が存在しています。

ちなみに、モンスターハンタークロス、ダブルクロスでもポッケ村が再登場して、この曲を聴くことができます。

自分はゲームのほうも一応プレイしてるんですが(MHP2G)、数年遅れのソロプレイな上、超絶ヘタクソなので最後のほうのボスがぜんぜん倒せず挫折しました。

この曲はメインの拠点の村のテーマなので、ゲーム中は頻繁に聴くことになります。

ゲームプレイ中から良い曲だな、と思っていたんですが、採譜してギターで弾いてみると「本当に、素晴らしく良く出来た曲だな」と感心してしまいます。

アイヌ文化との関連

原曲は民族音楽調のアレンジですが、メロディは「ショーム」という古楽器でやっているようです。

「ショーム」はオーボエの原型ですが、ちょっと二胡とかの弦楽器っぽくも聴こえますね。

なんでもモンスターハンターP2は、アイヌの世界観を取り入れて作られているという話で、ポッケ村のポッケはアイヌ語で「暖かい」という意味だそうです。

アイヌの民族音楽はそんなに詳しくないんですが、この曲で伴奏に使われている弦楽器はアイヌの楽器「トンコリ」っぽいような感じもします。

「ショーム」もアイヌの楽器に似た音色のものがあるんでしょうか。

成田暁彦さん【作曲者】

作曲者の成田暁彦さんは、あまり知らない作家さんなんですが(すみません……)、2004年から現在までカプコンに在籍されていて、モンスターハンターシリーズのほかデビルメイクライ4やバイオハザード5、6などに曲を書いています。

カプコン入社前は抗がん剤の研究など、全く畑違いの仕事をしていたらしいし、作曲と平行して音楽関連のシステムやハードウェアの設計などもされるそうで、希少な理系脳の作曲家と思われます。

彼の曲はこの曲しか採譜していませんが、サブドミナントマイナーのコードやディミニッシュ系の代理コードの使い方が凄く上手いし、メロディセンスも抜群ですよね。

今後のご活躍に期待したいです。

コード進行がギターにベストマッチ【ソロギター演奏】

原曲はゆったりしたインテンポで、打楽器も入っていますが、今回は微妙にテンポを変化させながら弾きたいと感じたのでリズムトラックは無しで、完全なソロギターになります。

原曲はE♭メジャーですが、このアレンジでは解放弦が生かせるようにEメジャーに移調して演奏しています。

メロディーは癒し系でわりと馴染みやすいんですが、コード進行は派手な転調はないものの微妙な響きを多用していて、憶えるのが少し大変かもしれません。

Bメロの1回り目と2回り目でベース音が半音違ったり。

テンポは最初はゆっくり入ってサビに向けて微妙にテンポアップ、サビではハッキリ1段階テンポを上げています。

なので、最初と最後は同じアルペジオパターンですが、結構テンポが変わってますね。

テクニック的にはサビの最高音のストレッチ(9fと16f)がキツイです。

気合で音を出しますが、強く弾きすぎるのも変なので力加減が難しいです。

ポッケ村のテーマ コード進行

イントロ
E AmM7(onE) E AM7(onE)
E AmM7(onE) E AM7(onE)

Aメロ
E AmM7 E AM7
C♯m7 F♯7 B7sus4 B7
AM7 Adim G♯m7 Gdim
F♯7sus4 B7 EM7 E/E9(onD)

Bメロ
AM7 Adim=B7♭9(onA) E C♯m9
F♯m7 B7 EM7 E/E7(onD)
A♯m7♭5 Adim=B7♭9(onA) E(onG♯) C♯m7
F♯m7 AmM7 B7sus4 B7

サビ
AM9 B7 C♯m7 C♯m7
AM9 F♯7sus4 C♯m9 C♯m7
AM9 B7 C♯m7 C♯m7
F♯7sus4 B7sus4 EM7 E

コード進行分析

イントロ
■Eメジャー
Ⅰ ⅣmM7 Ⅰ ⅣM7
Ⅰ ⅣmM7 Ⅰ ⅣM7

Aメロ
Ⅰ ⅣmM7 Ⅰ ⅣM7
Ⅵm7 Ⅱ7 Ⅴ7sus4 Ⅴ7
ⅣM7 Ⅳdim(=Ⅴ7♭9)Ⅲm7(Ⅰの代理)♭Ⅲdim(パッシングdim)
Ⅱ7sus4 Ⅴ7 ⅠM7 Ⅰ/Ⅰ7

Bメロ
ⅣM7 Ⅳdim(=Ⅴ7♭9)Ⅰ Ⅵm7
Ⅱm7 Ⅴ7 ⅠM7 Ⅰ/Ⅰ7
♯Ⅳm7♭5(SD) Ⅳdim(=Ⅴ7♭9)I Ⅵm7
Ⅱm7 ⅣmM7 Ⅴ7sus4 Ⅴ7

サビ
ⅣM7 Ⅴ7sus4 Ⅵm7 Ⅵm7
ⅣM7 Ⅱ7sus4 Ⅵm7 Ⅵm7
ⅣM7 Ⅴ7sus4 Ⅵm7 Ⅵm7
Ⅱ7sus4 Ⅴ7sus4 ⅠM7 Ⅰ

ディミニッシュとSDMがポイント【コード進行のポイント】

イントロからAメロにかけてⅣmM7を上手く使っています。

これはサブドミナントマイナーコードですが、マイナーメジャー7thなのがミソですね。

Aメロ後半はディミニッシュコードを上手く使って微妙な響きの変化を伴った下降進行を作っています。

Bメロは2回り目の♯Ⅳm7♭5がポイントで、ⅣM7のベースを半音上げたものですがサブドミナント代理になります。これも微妙な響きです。

サビはⅥmに向かう上行進行ですが最後はEメジャーに行っているので、平行調転調と言う程でもないと思います。

本格的な転調無しでもここまで出来る、というお手本のような曲じゃないでしょうか。

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