悪魔城伝説「Beginning」【ギター演奏・コード進行11】

悪魔城伝説 Beginning
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1989年:ファミリーコンピュータ(NES)
メーカー:
コナミ(KONAMI)
タイトル名:
悪魔城伝説(Castlevania3)
曲名:
ビギニング(Beginning)
作曲:
船橋淳(Jun Funabasi、コナミ矩形波倶楽部)
演奏難易度:☆☆★★★(普通)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第11弾は、悪魔城伝説より「Beginning」です。

「Beginning」はいわゆる「ドラキュラ三大名曲」のうちの一曲ですが、これぞドラキュラ!というサウンドですよね。

悪魔城ドラキュラ三大名曲の一つ【曲解説】

今回は悪魔城シリーズ3作目、悪魔城伝説よりの選曲です。

悪魔城伝説はファミコン作品の中で一番音楽が好きなタイトルです。

カートリッジに「VRC6」というコナミ独自の拡張音源を積んでいて分厚いサウンドを実現しています。これはコナミのMSXソフトに搭載されたSCC音源と異なりあくまでPSGを拡張するものらしいです。

この後の魍魎戦記MADARA、エスパードリーム2にも使われていて、かなり特徴的な音質です。

ちなみにラグランジュポイントは「VRC7」搭載でFM音源(ファミコンでは唯一)です。

悪魔城シリーズには3大名曲というのがあって

  • 悪魔城ドラキュラの「Vampire Killer」
  • 悪魔城ドラキュラ2の「Bloody Tears」
  • 悪魔城伝説の「Beginning」

この3曲がいつからかファンの間で「ドラキュラ三大名曲」と呼ばれています。

(2021年6月6日追記)
三大名曲、全曲演奏しました!

悪魔城伝説は歴代ドラキュラの中でもとくに音楽に力が入っていて、この曲の他にも名曲が目白押しです。

  • Prelude
  • Aquarius
  • Riddle
  • Big Battle
  • Evergreen

などなど、非常に音楽の密度が高い作品ですね。

悪魔城シリーズの採譜

実は悪魔城シリーズの採譜に2か月近くかけてます。

他にはサガシリーズも同じくらい時間をかけていますが、FFやドラクエですら数週間で終了してるので異例の力の入れ方でした。

まあ、サガと悪魔城は一番モチベーションが高かった時期に取り組んだので、成り行きであれもこれもになってしまったというのが実情です。

悪魔城に関しては山根ミチルさんの曲が好きで、かなりマイナーな曲まで採譜したせいもあります。

というわけで、ようやくですがそのうち一曲を演奏することとなりました。

コナミ矩形波倶楽部と船橋淳さん【作曲者】

この時期のコナミの作曲陣は「コナミ矩形波倶楽部」を名乗っていて、「矩形波倶楽部」名義でバンド活動も盛んに行われていました。

作曲者の船橋淳さんもコナミ矩形波倶楽部の所属でしたが、同名の映画監督がいるので紛らわしいです。

映画のほうは「あつし」さん、ゲーム音楽のほうは「じゅん」さんと読むみたいです。

自分も「Beginning」の作曲者として名前しか知らなかったのですが、月風魔伝のとき紹介した前沢秀憲さんとほぼ同期みたいですね。

1986年頃から制作に携わって、マッドシティ、激亀忍者伝などを担当。

本作のあとも、がんばれゴエモン3などを担当されています。

1995年あたりからアメリカに移られたようで国内の作曲業務は減っています。

ゲーム制作には近年まで携わっておられるようですが、サウンドディレクター的な仕事が中心で、曲提供はやっていないようですね。現在もアメリカ在住のようです。

イントロが難関【ソロギター演奏】

今回はアレンジ開始から動画の仕上げまでスムーズにできました。

練習・記事執筆を含め正味4日間くらいで仕上げましたが、1曲に1週間とれると余裕が持てていいです。

「今回は技術的にあまり無理なことはしないで、上手くまとまったかな?」と思ったんですが、いざ弾いてみるとイントロのリズムが意外と難しくて、折り返しのところに入るA7のフレーズも音が出ずらく、練習時間の半分くらいをイントロの練習に当てました。

イントロの最後、オリジナルは字余りの長いパッセージが入るんですが、これを再現しようとすると難易度が3倍くらいに跳ね上がるので省略して4拍子にはまるように変更しました。

最後はエンディング用のアレンジを付けてフラメンコ風にしめくくってます。

Beginning コード進行

イントロ
|Dm C(onD)|C(onD) G(onD)|
|G(onD) Gm(onD)|A7|
|Dm C(onD)|C(onD) G(onD)|
|G(onD) Gm(onD)|A7|
|A7※1|

Aメロ
|Dm|Dm|E|E♭|
|Dm|Dm|E7|A7|
|Dm|Dm|E|E♭|
|Dm|Dm|E7|A7|

Bメロ
|B♭|B♭|Dm(onA)|Dm(onA)|
|G♯dim7|G♯dim7|
|A7(onC♯) Bm7 Cm7|A7|
|Dm|E7|A|G♯dim7|
|Gm7|B♭7(onG♯)|A7sus4|A7|

サビ
|Dm|Dm7(onC)|Bm7(♭5)|B♭M7 C|
|Dm|Dm7(onC)|Bm7(♭5)|B♭M7 B♭7|
|A7sus4|A7sus4|A7|A7|

エンディング(アレンジ)
|Dm C(onD)|C(onD) G(onD)|
|G(onD) Gm(onD)|A7|
|Dm C(onD)|C(onD) G(onD)|
|G(onD) Gm(onD)|A7|
|Dm|Dm7(onC)|Bm7(♭5)|B♭M7|
|Dm|Dm7(onC) C|B♭|B♭|
|C|B♭m9(onF)|A7(onB♭)|A7(onB♭)|

※1 演奏では省略

コード進行分析

イントロ
■Dマイナー
|Ⅰm ♭Ⅶ|♭Ⅶ Ⅳ|Ⅳ Ⅳm|Ⅴ7|
|Ⅰm ♭Ⅶ|♭Ⅶ Ⅳ|Ⅳ Ⅳm|Ⅴ7|
|Ⅴ7※1|

Aメロ
|Ⅰm|Ⅰm|Ⅱ7|♭Ⅱ7|
|Ⅰm|Ⅰm|Ⅱ7|Ⅴ7|
|Ⅰm|Ⅰm|Ⅱ7|♭Ⅱ7|
|Ⅰm|Ⅰm|Ⅱ7|Ⅴ7|

Bメロ
|♭Ⅵ|♭Ⅵ|Ⅰm|Ⅰm|
|♯Ⅳdim7※2|♯Ⅳdim7|
|Ⅴ7 Ⅵm ♭Ⅶm ※3|Ⅴ7|
|Ⅰm|Ⅱ7|Ⅴ|♯Ⅳdim7※2|
|Ⅳm|Ⅵ7|Ⅴ7|Ⅴ7|

サビ
|Ⅰm|Ⅰm7|Ⅵm7(♭5)|♭ⅥM7 ♭Ⅶ|
|Ⅰm|Ⅰm7|Ⅵm7(♭5)|♭ⅥM7 ♭Ⅵ7|
|Ⅴ7|Ⅴ7|

エンディング(アレンジ)
|Ⅰm ♭Ⅶ|♭Ⅶ Ⅳ|Ⅳ Ⅳm|Ⅴ7|
|Ⅰm ♭Ⅶ|♭Ⅶ Ⅳ|Ⅳ Ⅳm|Ⅴ7|
|Ⅰm|Ⅰm7|Ⅵm7(♭5)|♭ⅥM7|
|Ⅰm|Ⅰm7 ♭Ⅶ|♭Ⅵ|♭Ⅵ|
|♭Ⅶ|♭Ⅵm7|Ⅴ7|Ⅴ7|

※1 演奏では省略
※2 Ⅱ7の代理
※3 この小節はDメロディックマイナーのハーモナイズ

半音使いが上手い進行【コード進行のポイント】

シンプルなDマイナー一発の進行ですが、随所で半音の繋ぎが入ったりして上手く料理しています。

イントロはD音ペダル上でトップノートを半音下降させて、Ⅰm→♭Ⅶ→Ⅳ→Ⅳmという進行を作っています。

AメロはⅡ7→♭Ⅱ7が怪しい感じでいいですよね。

Bメロは♯Ⅳdim7を上手く使って変化を付けています。

途中メロディックマイナーのハーモナイズみたいな処理が出てきますが、ここは実質はⅤ7一発と考えてokです。

そしてサビはⅠmからのベース音下降、途中でⅥm7(♭5)を入れてくるあたりが上手いですね。

エンディングアレンジ部分の最後、B♭m9(onF)→A7(onB♭)は、モダンスタイルのフラメンコギターで使う不協和音コードで、他のジャンルではまず使わないと思います。

遊びで最後に付けてみたらカッコよかったので、そのまま採用しました。

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