演奏曲紹介記事を演奏・コード進行記事へ統合しました。サイト改装・全面リライト進行中です。このブログはリンクフリーです(2019年8月3日更新)
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バハムートラグーン ファーレンハイトpart1&オープニング【ギター演奏・コード分析29】

難易度☆☆★★★(普通)

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スーファミタイトルの中でも屈指の音楽【曲紹介】

1996年 スーパーファミコン
作曲:松枝賀子

バハムートラグーン ゲーム画面
(c)SQUARE ENIX

スーパーファミコン末期のスクウェアの作品で、作曲は松枝賀子さんです。

『ファーレンハイトのテーマpart1』と『オープニング』を組曲にして演奏しました。

『バハムートラグーン』は、同時期のスクウェアの作品のなかで知名度はそれほど高くないと思いますが、音楽は凄くいいです。
一般的には音楽よりヒロインの悪評(後述)が有名かも知れませんが。

ファーレンハイトpart1のほうはゲーム中ずーっと聴くことになるので、刷り込まれまくってるのか、よくおぼえていて、ゲーム音楽の好きな曲トップ10に入るくらい好きな曲です。

この二曲、曲調やテンポが似ているので組曲にしましたが、もしかしたら元々は一つの曲で二つに分けたのかな?という感じもします。

二曲ともオーケストラベースのアレンジですが、ファーレンハイトpart1のほうはホルンが効いてますね。
ホルンの旋律が目立つのでギターアレンジでもホルンパートを追っているところが多いです。

またコード進行分析で述べますが、オーケストラアレンジをソロギター化すると、コード的に整合性がとれなくなることがあります。

この2曲も、あるパートがコード進行を先取りしていたり、伴奏が対位法っぽかたりするのでそのへんが苦労しました。

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ヒロイン、ヨヨの悪評

バハムートラグーンはゲーム内容に関してはシミュレーションRPGですが、ゲーム内容よりヒロインの悪評で有名ですね。

『(主人公のドラゴンの名前)より、ずっとはやい!!』のシーンはトラウマ。

自分は中古購入してプレイしましたが『なに、この展開。でも、このパターン、最後は主人公のところに戻ってくるはず』とか思ってましたが……

バハムートラグーン ヨヨ

ヨヨのテーマ』も綺麗で印象的な曲ですが、そういう良くないイメージがあるのと、演奏動画にするには短すぎて、かなり追加アレンジしないといけなそうなので今回はパスしました。

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松枝賀子さん【作曲者】

作曲者の松枝賀子さんについても少し触れておきたいです。

1994年にスクウェアに入社。
この時期は同期のスクウェアの面々が凄まじすぎて、クローズアップされる機会が少ないように思いますが、作曲のセンスはかなりのものを感じます。

本作バハムートラグーンではオーケストラ調が主体ですが、フロントミッションなどではテクノ系の楽曲もやっていて、かなり幅広い音楽性です。

のちに、バウンサー、ファイナルファンタジーX-2などを共作した江口貴勅さんと結婚されています。

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アレンジは今までで屈指の出来?【ソロギター演奏】

『ファーレンハイトpart1』『オープニング』を組曲にして演奏しています。
曲紹介のほうで大体の概要は説明していますが、曲調が似ていて繋げてもあまり違和感がなかったので。

『オープニング』のほうは、テンポが落ちて静かなパートになった後、もう一回元ののテンポに戻って続きがあるのですが、そこは割愛しました。

この2曲はコードをつけるのが難しかったです。

曲紹介で少し触れていますが、両曲ともコードを先取りしたフレーズが多く、メロディが先に動いて、伴奏が後からついていく、というような手法が多用されている上、バスや伴奏のラインが大きな旋律として対位法的な動きをしています。
こういう曲に独奏楽器でコードをつける場合は、総合的な判断が求められます。

実際の演奏でもフレーズとコードがズレて難解な響きのところがありますが、ある程度の原曲再現を目指した結果です。

このアレンジはとても勉強になったし、結果としていいモノになったのではないかと思います。

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Bahamut Lagoon “Fahrenheit1 & Opening” コード進行

ファーレンハイトpatt1 イントロ
E F♯ G F♯/F
G A B B

ファーレンハイトpatt1 Aメロ
EM9 E7(onD) A(onC♯) C69
EM9 E7(onD) AM9(onC♯) CM7

E AM7 E(onG♯) C♯m7
A E(onG♯) B13sus4/B7 B9
E AM7 E(onG♯) C♯m7
A E D7(♯11) B7

ファーレンハイトpatt1 Bメロ ※ホルンメロがコードに先行
FM7(onA) Am11 D  B
E E(onG♯) A A
G G FM7 FM7
D(onF♯) A7(onE) FM7 FM9

オープニング Aメロ
A A7(onG) D(onF♯) A(onF)
A A7(onG) D Dm7/G7

C Csus4 C7(onB♭) C
FM7(♯11) FM7(♯11) FM7 FM7
Em7 Am7/A♭M7 G13sus4 F/Dm7/G7sus4/G7

オープニング Bメロ
C D7 Dm7♭5 C
Am7 FM7 B♭ G7sus4/G7
C D7 Dm7♭5 C
Am7 FM7 B♭ B♭
B♭M7

コードアナライズ

ファーレンハイトpatt1 イントロ
■Eメジャー
Ⅰ Ⅱ ♭Ⅲ Ⅱ/♭Ⅱ
■Bメジャー(Eメジャーでも解釈可ですが、感覚的にはここだけBメジャーになってるような)
♭Ⅵ(Eメジャーの♭Ⅲと共用) ♭Ⅶ Ⅰ Ⅰ(EメジャーのⅤと共用)

ファーレンハイトpatt1 Aメロ
■Eメジャー
Ⅰ Ⅰ7 Ⅳ ♭Ⅵ
Ⅰ Ⅰ7 Ⅳ ♭Ⅵ

Ⅰ Ⅳ Ⅰ Ⅵm7
Ⅳ Ⅰ Ⅴ7 Ⅴ7
Ⅰ Ⅳ Ⅰ Ⅵm7
Ⅳ Ⅰ ♭Ⅶ7 Ⅴ7

ファーレンハイトpatt1 Bメロ
♭ⅡM7(ナポリコード) Ⅳm ♭Ⅶ Ⅴ7
■Aメジャー(下属調)
Ⅴ Ⅴ Ⅰ Ⅰ
♭ⅦM7(SDM) ♭ⅦM7 ♭ⅥM7 ♭ⅥM7
■Eメジャー(Aメジャーでも解釈可能)
Ⅱ7 Ⅳ7 ♭ⅡM7 ♭ⅡM7

オープニングA メロ
■Aメジャー
Ⅰ Ⅰ7 Ⅳ Ⅳm/Ⅰ(on ♭Ⅵ)=ⅣmM9
Ⅰ Ⅰ7 Ⅳ Ⅳm/♭Ⅶ
■Cメジャー(短3度転調)
Ⅰ Ⅰ7 ♭Ⅶ Ⅰ
Ⅳ Ⅳ Ⅳ Ⅳ
Ⅲm7 Ⅵm7/♭ⅥM7 Ⅴ7 Ⅳ/Ⅱm7/Ⅴ7

オープニング Bメロ
Ⅰ Ⅱ7 Ⅱm7♭5 Ⅰ/Ⅶ
Ⅵm7 ⅣM7 ♭Ⅶ Ⅴ7
Ⅰ Ⅱ7 Ⅱm7♭5 Ⅰ/Ⅶ
Ⅵm7 ⅣM7 ♭Ⅶ(Aメジャーの♭Ⅱと共用) ♭Ⅶ
■Aメジャー ♭ⅡM7

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同主調混在メジャーキー【コード進行のポイント】

ゲーム音楽論で王道コード進行の一つとして紹介した『同主調混在メジャーキー』の典型例です。

二曲ともAメロの出だしはⅠ→♭Ⅶ7ではなく、Ⅰ→Ⅰ7(on♭Ⅶ)です。似てますが。
曲中も同主調を効果的にミックスしています。

ファーレンハイトのテーマがEメジャー、オープニングはAメジャーですが、間にAメジャーのブリッジが挟まっているのでスムーズに移行できました。
繋ぎめのFM7はEメジャーの♭Ⅱ、Aメジャーの♭Ⅵに当たり、接着剤=ピボットコードになっています。

そして短三度転調してCメジャーに行き、そのまま最後までいっています。
最後はAメジャーに戻ってる感じですが♭Ⅱ終わりで余韻を残す形にしました。

ところどころ難解な響きがありますが、コードに対してメロディーが先行しているためです。
そのあたりのコードネームは参考程度に考えていただきたいですが、一応、理論的説明が可能な範囲でおさまっているかと。

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