発売年月:1987年6月
機種:PC(PC8801mkⅡSR)
メーカー:日本ファルコム(Falcom)
タイトル名:イース(Ys)
曲名:フィーナ(Feena)
作曲:古代祐三(Yuzo Koshiro)
演奏難易度:☆☆☆★★(易しい)
ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第4弾は、イース(初代PC88版)より「Feena」です。
この曲「Feena」はイースのオープニングタイトル曲ですが、それまでのゲーム音楽には無かった神秘的な曲調がすごく印象に残っています。
オープニングタイトル曲【曲解説】
イースは1987年に発売されたPC-8801mkⅡSR用のアクションRPGで、当時のPC用のゲームとしては大ヒットしました。
その後ファミコンをはじめとした様々なハードに移植され、翌年発売された続編のイースⅡ(1988年)もヒットして、イースシリーズは日本ファルコムの看板シリーズの一つになっていきます。
ゲーム内容はハイドライド(1984年、T&Eソフト)のヒットからの流れの「トップビュー型ARPG」で、完成度も高かったのですが、自分はこのオープニングにヤラレました。
作曲者の古代祐三さんですが、子供時代に久石譲さんに師事したことがあるそうです。
古代さんの作風からは久石さんっぽさはあまり感じられないのですが、この「Feena」は彼の作品の中では久石さん的なフィーリングを感じます。
ちょっと映画のテーマ曲的な作りかたを意識したからかな?と思います。
「間」が難しい曲【ソロギター演奏】
音に関して「おおぞらをとぶ」で感じたんですが、こういうリズムトラック無しで間がある曲はリバーブが欲しいので、ちょっと手間ですがマイク録音しました。
スマホ内蔵マイクでも同時に録っていたんですが、比べると、やはり音質が全然違いますね。
今後は、こういう完全ソロの曲もオーディオインターフェースを通したマイク録りでいくことにします。
なお、このソロギターアレンジはオリジナルであるPC-8801mkⅡSR版を参考にしています。
演奏のポイント
テクニック面では、冒頭のトレモロが音が出にくくてキツかったです。
それから、この曲の最大のポイントですが「間」が難しいですね。
間が持たずに、フレーズの間に何かやって埋めたくなるんですが、そこは「我慢して何もしない」っていうのが、意外と難しかったです。
イントロについて
冒頭のトレモロ部分、編曲ミスで撮り直しになりました。
最初に上げたバージョンではAM7一発でしたが、正解はAM7→AmM7ですね……
結構重要なところなので録画しなおして再アップしました。
採譜時のコードメモを見ながらアレンジしたんですが、コードメモを間違えたかAmM7を書き忘れたかで、原曲を確認せずにアレンジしてしまったわけです。
これからはアレンジ時に再度原曲を聴いて間違いを修正してから作業に入ろうと思います。
Feena コード進行
イントロ
|AM7|AmM7|AM7|AmM7|
|B7sus4|B7|B9|B7|
|B7sus4|B7|B9|B7|
|Em7|Em7|Em7|Em7|
Aメロ
|Em9|Em9|Em9|Em9|
|FM7|FM7|FM7|FM7|
|Em9|Em9|Em9|Em9|
|FM7|FM7|FM7|FM7|
|Emadd9|Emadd9|Emadd9|Emadd9|
Bメロ
|FM7|FM7|FM7|FM7|
|Em7|Em7|Em7|Em7|
|FM7|FM7|FM7|FM7|
|Em7|Em7|Em7|Em7|
|Em7|Em7|
コード進行分析
イントロ
■Eメジャー/Eマイナー
|ⅣM7|ⅣmM7|ⅣM7|ⅣmM7|
|Ⅴ7|Ⅴ7|Ⅴ7|Ⅴ7|
|Ⅴ7|Ⅴ7|Ⅴ7|Ⅴ7|
|Ⅰm|Ⅰm|Ⅰm|Ⅰm|
Aメロ
|♭ⅡM7|♭ⅡM7|♭ⅡM7|♭ⅡM7|
|Ⅰm|Ⅰm|Ⅰm|Ⅰm|
|♭ⅡM7|♭ⅡM7|♭ⅡM7|♭ⅡM7|
|Ⅰm|Ⅰm|Ⅰm|Ⅰm|
Bメロ
|♭ⅡM7|♭ⅡM7|♭ⅡM7|♭ⅡM7|
|Ⅰm|Ⅰm|Ⅰm|Ⅰm|
|♭ⅡM7|♭ⅡM7|♭ⅡM7|♭ⅡM7|
|Ⅰm|Ⅰm|Ⅰm|Ⅰm|
|Ⅰm|Ⅰm|
ナポリコード多用【コード進行のポイント】
コード進行は至ってシンプルです。
Eメジャーの導入部から同主調Eマイナーの本題へ入ったあとは、ひたすら♭ⅡM7(いわゆるナポリコード)とⅠmが繰り返されます。
FM7(♭ⅡM7)のところはFリディアンになり、それなりの長さがあるのでAマイナーキーとEマイナーキーで交互に転調してる感じもありますね。
コメント
リバーブが入るとグッと雰囲気が出てイイね
パスカルさん、こんばんは~
そう、ソロ曲はリバーブ使えるとまったく印象ちがうし
楽器用マイクで録ったほうが元の音もぜんぜんいいんですよ。
ただ、手間がかかるし、カメラアングルとかも制限されるので
今後要研究です。