難易度☆☆☆★★(易しい)
1988年:ファミリーコンピュータ(NES)
メーカー:エニックス(ENIX)
タイトル名:ドラゴンクエストⅢ(Dragon Warrior3)
曲名:おおぞらをとぶ(Heavenly Flight)
作曲:すぎやまこういち(Kouichi Sugiyama)
ドラクエ3 ラーミアのテーマ【曲紹介】
言わずと知れたメジャータイトルのメジャー曲です。
第1作からドラクエシリーズはほとんどの曲をすぎやまこういちさんが作曲しています。
すぎやまこういちさん紹介記事

ドラクエといえば『ロトのテーマ(序曲)』が一番有名ですが、この曲もそれに並ぶ名曲です。
自分、ドラクエ3はファミコン版はやっておらず、SFCのリメイク版をプレイしました。
この『おおぞらをとぶ』はドラクエシリーズ全曲の中でも一番好きな曲です。
ファミコンの音源だと使用楽器までは想像できないものが多いですが、すぎやまさんの曲は楽器の特性やフレージングなどを熟知しているので、PSGのピコピコ音でも使用楽器がすぐにイメージできます。
この曲はメロは人によって印象分かれそうですが、伴奏はハープでしょ、っていうのは音の並びだけで想像つきますよね。
ゲーム音楽家の下村陽子さんは
この曲がきっかけでゲーム音楽家になられたそうで『あんな曲を書けたら、死んでもいい』と公言しています。
カヴァーもいろんな方が演奏されてますが、ギターだと高中正義さんのものが有名です。
バラード調のアレンジ【ソロギター演奏】
冒頭のロングトーンはトレモロで表現してます。
最後、F♯m7(♭5)のコードを強調したかったのでフェルマータをかけています。
今回スマホのみで制作
今回はアレンジ、練習、録画、記事執筆を1日でやったのもあり、マイク使わずにスマホで一発で録りました。
こういうリズムトラックも入れない完全なソロギターなら、スマホ一発でも行けそうという判断でやってみましたが、音質的なことを言うとやはり差が出ますね。
演奏について
演奏の難易度はバラード調に仕上げれば比較的簡単だろうという予想でしたが、アレンジしてみると意外と難しかったです。
なので練習に多めに時間を割いて、撮影は手間をかけずにやってみました。
1曲にかけられる時間など
なにしろ採譜した曲が300曲近く、そのうちこれは是非やりたいなー、というものだけで100曲くらいはあるので、1曲にどれぐらい時間を割くか?というのは悩ましいところです……
もし演奏がもっとこなれて、撮り直したくなったらそうすることにします。
おおぞらをとぶ コード進行
(1)
Amadd9 Em(onG) F69 Em7
Dm7 B♭9 E7 E9
Amadd9 G♯dim G7 F♯m7(♭5)
FM7 B♭9 E9sus4 E13
(2)
Amadd9 Em(onG) F69 Em7
Dm7 B♭9 E7 E9
Amadd9 G♯dim G7 F♯m7(♭5)
FM7 Em7 Amadd9 Aadd9
コード進行分析
(1)
■key=Aマイナー
Ⅰm Ⅴm7 ♭Ⅵ Ⅴm7
Ⅳm7 ♭Ⅱ7 Ⅴ7 Ⅴ9(メロディックマイナーP5B)
Ⅰm Ⅶdim(=Ⅴ7♭9) ♭Ⅶ7 Ⅵm7(♭5)(Aメロディックマイナーのダイアトニックコード)
♭ⅥM7 ♭Ⅱ7 ■key=Aメジャー Ⅴ7sus4 Ⅴ13
(2)
■key=Aマイナー
Ⅰm Ⅴm7 ♭Ⅵ Ⅴm7
Ⅳm7 ♭Ⅱ7 Ⅴ7(メロディックマイナーP5B) Ⅴ9
Ⅰm Ⅶdim(=Ⅴ7♭9) ♭Ⅶ7 Ⅵm7(♭5)(Aメロディックマイナーのダイアトニックコード)
♭ⅥM7 Ⅴm7 Ⅰm ■key=Aメジャー Ⅰ
微妙な調整感【コード進行のポイント】
この曲のポイントは2段目♭Ⅱ7~Ⅴ9(VメロディックマイナーP5B)と3段目のⅥm7(♭5)、段落最後の同主調メジャー転調の3か所でしょうか。
調性がAナチュラルマイナー~Aメロディックマイナー~Aメジャーで微妙に移り変わってます。
すぎやまさんの曲の特徴ですがマイナー7th♭5(ハーフディミニッシュ)をうまく使います。
この曲ではⅥm7(♭5)として出てきますが、これが入ることで3段目からⅠ~Ⅶ~♭Ⅶ~Ⅵ~♭Ⅵ~と綺麗なベース半音進行になってますね。
ドラゴンクエストシリーズ・すぎやまこういちさんの曲 ソロギターアレンジ

ファミコンのゲーム音楽 ソロギターアレンジ

コメント