ゼノブレイド「ガウル平原」【ギター演奏・コード進行94】

ゼノブレイド ガウル平原 動画
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今回のゲーム音楽ソロギターアレンジ・コード進行は、ゼノブレイドより「ガウル平原」をお届けします。

ゼノブレイドシリーズはゼノブレイド(2010年)、ゼノブレイドクロス(2015年)、ゼノブレイド2(2017年)の3作品が出ていて、近日中にゼノブレイド3が発売されるという噂です。

今回は初代ゼノブレイドからの選曲で、作品中でも屈指の名曲である「ガウル平原」を演奏します。

2010年:Wii
メーカー:任天堂/モノリスソフト(Nintendo/MONOLITH SOFT)
タイトル名:ゼノブレイド(Xenoblade)
曲名:ガウル平原(Gaur Plain)
作曲:ACE+(工藤ともり、CHiCO、平松建治)
演奏難易度:☆★★★★(難しい)

ゼノブレイドシリーズについて

2018年の7月に初代ゼノブレイドより「帝都アグニラータ」を演奏しましたが、その時の紹介記事でゼノブレイドの作品概要を紹介しています。

ゼノブレイドシリーズはゼノギアス、ゼノサーガシリーズから連なる「ゼノシリーズ」に含まれますが、ゼノシリーズ全体の概要はゼノギアス「飛翔」を演奏した時(2020年10月)に解説しました。

ゼノブレイドシリーズはそれぞれ独立した作品であり、1とクロスと2は直接のストーリー上の繋がりはなく、他のゼノシリーズとも世界観の一部を共有しているに止まっています。

音楽のほうは、初代と2はACE(+)、光田康典さん、清田愛未さんらが中心ですが、クロスは澤野弘之さんが担当しました。

ですので、クロスだけは音楽の雰囲気が異なるんですが、初代と2は共通のものがあります。

年内に発売されると噂のゼノブレイド3の音楽も楽しみですよね!

演奏曲「ガウル平原」について

今回の演奏曲「ガウル平原」は序盤から行けるガウル平原で流れるBGMです。ガウル平原は広大な自然が広がる場所で、音楽も壮大な曲調となっています。

印象的なメロディーとメリハリの効いた展開を持つこの曲は、名曲が多い初代ゼノブレイドの音楽の中でも鉄板じゃないでしょうか。

複数旋律の分厚いストリングスを主体としながらも、打楽器とベースのリズムセクションが曲に軽快さをプラスしていて、絶妙なバランスになっていると思います。

曲展開もドラマチックで、明るいAメロから哀愁を帯びたBメロに変わるところや、曲の後半でまた雰囲気の違うCメロが登場するところの「抜け感」が気持ちいいですよね。

作曲者は「ACE」として活動する、工藤ともりさん、CHiCOさんのお2人に平松建治さんを加えたユニット「ACE+」です。

ACE+に関しては「帝都アグニラータ」の記事で紹介していますのでそちらをお読みいただきたいですが、初代ゼノブレイドの代表曲の大半をACE+が作っています。

ちなみに、ゼノブレイド2ではACEのお2人と平松建治さんは別々に参加しています。

ギターに最適化させるアレンジ【ソロギター演奏】

この曲はストリングスの絡み合いが良いんですが、こういう複数旋律の絡みで進行していく曲ってソロギター化が難しいんですよね。

今回のアレンジ方針としては、自分の主観で一番目立つパートをメインメロディーとして選択して弾いていますが、ソロギターだと副旋律やコードの厚みも出しにくいので、原曲の雰囲気を壊さない程度の自己流アレンジを施していくことにしました。

そういう自己流アレンジ増やしていくと、結果として原曲再限度は下がりますが、ギター曲としてちゃんと聴かせられないとギターでカバーする意味が無くなってしまうし、なかなか難しいところですよね。

原曲はGマイナーキーですが、例によってソロギター向けに最適化してAマイナーキーに移調しています。これでかなり解放弦が活用できるようになります。

この曲は、テクニック的な難易度はそれほどではありませんが、サイズが長めで暗譜も大変だし、アレンジも苦労したので難易度は星4つとしました。

ガウル平原 コード進行

イントロ
Am C D(onF♯) F/Em7
Am C G F/E7

Aメロ
FM7 FM7 C6 C6
FM7 FM7 Am7 Am7
FM7 FM7 C6 C6
F/Em B7/E7 E7

Bメロ
Am9 B♭6 E7 Am/G
FM7 Dm7/E7 Am F/E7
Am9 B♭6 E7 Am/D7(onF♯)
B7 Dm7/E7 Am7 FM7

ブリッジ1
Am C G7 F/E7
Am C G7 F/E7

Aメロ・Bメロ繰り返し

ブリッジ2
Am Fm Am F/E7
Am Fm Am/Dm7(onA) Bm7♭5/E7
Am Fm Am F/E7
Am Fm Am/Dm(onA) G7

Cメロ
CM7 CM7 F(onA) F(onA)/G7
Am G7 FM7 FM7/G7
Am G7 FM7 FM7
FM9 FM9

ブリッジ3
Dsus4 Dsus4 Dsus4 Dsus4
D9sus4 D9sus4 D9sus4 F/E

エンディング(アレンジ)
FM7 FM7 FM7 FM7

コード進行分析

イントロ
■Aマイナー
Ⅰm ♭Ⅲ Ⅳ ♭Ⅵ/Ⅴm7
Ⅰm ♭Ⅲ ♭Ⅶ ♭Ⅵ/Ⅴ7

Aメロ
♭ⅥM7 ♭ⅥM7 ♭ⅢM7 ♭ⅢM7
♭ⅥM7 ♭ⅥM7 Ⅰm7 Ⅰm7
♭ⅥM7 ♭ⅥM7 ♭ⅢM7 ♭ⅢM7
♭Ⅵ/Ⅴm7 Ⅱ7/Ⅴ7 Ⅴ7

Bメロ
Ⅰm ♭Ⅱ Ⅴ7 Ⅰm
♭ⅥM7 Ⅳm7/Ⅴ7 Ⅰm7 ♭Ⅵ/Ⅴ7
Ⅰm ♭Ⅱ Ⅴ7 Ⅰm
Ⅱ7 Ⅳm7/Ⅴ7 Ⅰm7 ♭Ⅵ

ブリッジ
Ⅰm ♭Ⅲ ♭Ⅶ7 ♭Ⅵ/Ⅴ7
Ⅰm ♭Ⅲ ♭Ⅶ7 ♭Ⅵ/Ⅴ7

Aメロ・Bメロ繰り返し

ブリッジ2
Ⅰm ♭Ⅵm Ⅰm ♭Ⅵ/Ⅴ7
Ⅰm ♭Ⅵm Ⅰm/Ⅳm Ⅱm7♭5/Ⅴ7
Ⅰm ♭Ⅵm Ⅰm ♭Ⅵ/Ⅴ7
Ⅰm ♭Ⅵm Ⅰm/Ⅳm ♭Ⅶ7

Cメロ
♭ⅢM7 ♭ⅢM7 ♭Ⅵ ♭Ⅵ/♭Ⅶ7
Ⅰm ♭Ⅶ7 ♭ⅥM7 ♭ⅥM7/♭Ⅶ7
Ⅰm ♭Ⅶ7 ♭ⅥM7 ♭ⅥM7
♭ⅥM7 ♭ⅥM7

ブリッジ3
Ⅳsus4 Ⅳsus4 Ⅳsus4 Ⅳsus4
Ⅳsus4 Ⅳsus4 Ⅳsus4 ♭Ⅵ/Ⅴ7

エンディング(アレンジ)
♭ⅥM7 ♭ⅥM7 ♭ⅥM7 ♭ⅥM7

多彩な展開のわりにシンプルな進行【コード進行のポイント】

「ガウル平原」のコード進行を、移調後のAマイナーキーで解説します。

基本の調性はAマイナーキーですが、部分的に平行調のCメジャーキーに寄ったり、フレーズの締めの部分でF→Eの動きを多用していて、Eスパニッシュ(ポルアリーバ)的な響きになったりしていますが、本格的転調というほどでもないと思うのでAマイナーキー一発で解釈しました。

AメロはCメジャーキー寄りの明るいメロディーですが、BメロはAマイナーキー寄りの哀愁を帯びた雰囲気に変わります。

BメロはB♭6(♭Ⅱ、ナポリコード)が効いていますよねー。

B’メロの後半でFm(♭Ⅵm)コードが出てきますが、マイナーキーで出てくる♭Ⅵmは慣用句的に使われるノンダイアトニックコードです。

ここはメロディー的にはFドリアンがマッチするし理論で解釈するなら、平行調CメジャーキーのⅣmでしょうか。

展開部であるCメロの後半はベースのコードはDm7ですが、4度堆積ぽいボイシング(Dm11にもD7sus4にもとれる)で調性感をぼやかして、他の部分と変化をつけています。

色々展開する曲ですが、分析してみるとコード進行や調性はシンプルな作りになっているのが分かると思います。

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