発売年月:1987年2月
機種:アーケードゲーム(Arcade Game)
メーカー:タイトー(TAITO)
タイトル名:ダライアス(DARIUS)
曲名:ボス7(BOSS SCENE7)
作曲:小倉久佳(Hisayoshi Ogura”OGR”)
演奏難易度:☆★★★★(難しい)
※この動画は2021年2月14日に再アップしたリメイク版です。旧バージョンは3周年記念動画「旧バージョン・没テイク集」に収録しました。
ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第39弾は、ダライアスより「BOSS7」。
ブログ開設1周年の演奏は思い入れのある曲でいくことにしました。
「BOSS7」は圧倒的威圧感を感じるダライアスの最終面ボスBGMですが、自分はグレートシング(青い鯨の戦艦)のイメージが強いので「鯨のテーマ」と認識しています。
初代ダライアスのラスボス曲【1周年記念曲】
1周年記念曲、そして令和の演奏動画第1弾は、ダライアス「BOSS7」で、最終ステージのボス出現の時に流れる曲です。
ちなみに、ダライアスのラスボスは数種類いて選択するコースで変わるのですが、自分はZステージの鯨の音楽という印象が強いので「鯨のテーマ」という認識をしています。
そして今回は1周年記念演奏ということで、超メジャー曲をやるか、自分にとって思い入れのある曲をやるか迷っていたんですが、ここは、自分の思い入れのある曲ということに決めました。
1年前の5月2日に演奏動画第1弾として、ダライアス「Captain Neo」をアップしてゲーム音楽演奏活動をスタートさせています。
このこともあって、ちょうど1年経った節目に再びダライアスの曲をやろう、と思いました。
「Captain Neo」も代表曲という感じですが、この曲「Boss7」は思い入れがあり、自分を音楽方向に導いたもののうちの1つです。
そして自分は作曲者の小倉久佳(OGR)さんの大ファンでもあります。
小倉さんは1984年頃から1990年代にかけてダライアスシリーズを中心としたタイトーの作品を手掛けています。
自然の偉大さと滅びの予感を感じる曲
前述の通り初代ダライアスのラスボスは選択するステージで変わってきますが、Zステージに出現するマッコウクジラをモチーフにした青い戦艦が一番印象深いです。
正式名称は「グレートシング」っていうらしいです。
デザインがカッコ良かったし、ダライアスのボスの中でも圧倒的な火力と耐久力を誇っていましたよね。
この音楽「BOSS7=鯨のテーマ」はその出現とともに流れます。
圧倒的な偉大な存在を感じるのと同時に
いずれ沈んでいく運命
どこかもの悲しく、滅びの予感を感じさせる
自分には、そんな音楽に聴こえます。
実際、鯨を撃沈したときは、毎回嬉しいのと同時に、なにか物悲しくなって複雑な心理になってたのを思い出すんですが、そんな繊細な感情まで音楽とともに刷り込まれて記憶されているって凄いことですよねー。
原曲の雰囲気に近づけたかった【ソロギター演奏】
この曲のソロギター化はかなりしんどかったです。頭から解説します。
Aメロ
Aメロは、ベースがシーケンスパターンになっていて、その上にロングトーンのメロディがのっていますが、自分の力量だとうまく弾けませんでした。
そこで雰囲気の再現を優先した意訳的アレンジにしてます。
ブリッジ部分
ブリッジは中盤のキメっぽいところです。
最初1オクターブ上でベース入れながら弾いていたのですが、線が細くなってしまう感じなので、低音の単音フレーズにしました。
ここは2コードでほぼコード展開しないので、これもアリかと。
Bメロ
Bメロの16分音符のフレーズは是非とも再現したかったです。
最初は右手で細かく弾いていたんですが、それだと原曲のうねるような感じが出せなかったので、スラーを増やして左手の力で弾きました。ここは左手が相当しんどいです。
エンディング
エンディングは、ガットギターで出せる最高音(1弦19フレット)まで使ってなんとか弾いています。
ここはフレーズ変えたりオクターブ組み換えしてしまうと別のものになってくるので、気合で練習しました。
かなりの難易度ですが、ここだけなら短いので指が覚えればなんとかなる感じです。
月風魔伝「龍骨鬼戦」や聖剣伝説2「天使の怖れ」みたいに高難易度な上に長さがあると、ゆっくりテンポから少しずつ上げて行くしかないんですが、これはそこまでの難易度は無いです。
コード進行はシンプルですが、こんな感じで演奏技術的にかなり大変だったので、難易度は星4つとしました。
そして、リズムトラックを作るのに3時間くらいかかっています。
リズムトラックも曲によってはなかなか決まらずに撮影以上に時間かかることありますね……
ダライアス BOSS7 コード進行
Aメロ
|F|G7|Am|Am9|
|F|G7|Am|Am9|
|Am11|G|FM7|Em7|
|Am11|G|FM7|Em7|
ブリッジ
|Am|Am|Am|Dm|
|Am|Am|Am|Dm|
Bメロ
|Am|G|D(onF♯)|E(onG♯) E|
|Am|G|D(onF♯)|E(onG♯) E|
エンディング
|A D(onA)|A D(onA)|A|A|
コード進行分析
Aメロ
■Aマイナー
|♭Ⅵ|♭Ⅶ|Ⅰm|Ⅰm|
|♭Ⅵ|♭Ⅶ|Ⅰm|Ⅰm|
|Ⅰm7|♭Ⅶ|♭ⅥM7|Ⅴm7|
|Ⅰm7|♭Ⅶ|♭ⅥM7|Ⅴm7|
ブリッジ
|Ⅰm7|Ⅰm7|Ⅰm7|Ⅳm7|
|Ⅰm7|Ⅰm7|Ⅰm7|Ⅳm7|
Bメロ
|Ⅰm|♭Ⅶ|Ⅳ|Ⅴ|
|Ⅰm|♭Ⅶ|Ⅳ|Ⅴ|
エンディング
■Aメジャー(同主調)
|Ⅰ Ⅳ|Ⅰ Ⅳ|Ⅰ|Ⅰ|
進行自体はシンプル【コード進行のポイント】
コード進行はシンプルで、マイナーダイアトニックの上行、下降がベースになってます。
BメロのⅣコードがちょっとポイントで、ここがベースFでなくF♯なところがカッコいいですね。
最後は同主調のAメジャーで終止しています。
以上、コード進行はあまり言うことはありません。
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