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悪魔城伝説 Beginning【ギター演奏・コード分析11】

難易度☆☆★★★(普通)

悪魔城ドラキュラ 三大名曲の一つ【曲解説】

1989年 ファミリーコンピューター
作曲:船橋淳

悪魔城伝説
(C)KONAMI

月風魔伝に続き、コナミ@80年代二発目です。
悪魔城シリーズ3作目ですね。

本作はリアルタイムではプレイしてなかったんですが、今ではファミコン作品の中で一番音楽が好きなタイトルです。

カートリッジに『VRC6』というコナミ独自の拡張音源を積んでいて分厚いサウンドを実現しています。
これはコナミのMSXソフトに搭載されたSCC音源と異なりあくまでPSGを拡張するものらしいです。

この後の『魍魎戦記MADARA』『エスパードリーム2』にも使われていて、かなり特徴的な音質です。
ちなみに『ラグランジュポイント』は『VRC7』搭載でFM音源(ファミコンでは唯一)です。

悪魔城シリーズには3大名曲というのがあって

  • 1の『Vampire Killer』
  • 2の『Bloody Tears』
  • 悪伝の『Beginning』

この3曲がいつからかファンの間で悪魔城三大名曲と呼ばれています。

この中で、知名度でいったら『Vampire Killer』なんですが、自分は『Beginning』が一番好きです。

本作『悪魔城伝説』はこの曲の他にも名曲が目白押しです

  • Prelude
  • Aquarius
  • Riddle
  • Big Battle
  • Evergreen

などなど、非常に音楽の密度が高い作品で、船橋さんの他に数人の作曲家が曲を書いています。

悪魔城シリーズの採譜

実は悪魔城シリーズの採譜に2か月近くかけてます。

他にはサガシリーズも同じくらいかけてるんですが、FFやドラクエですら数週間で終了してるので異例の力の入れ方でした。

まあ、サガと悪魔城は一番モチベーションが高かった時期に取り組んだので、成り行きであれもこれもになってしまったというのが実情です。

悪魔城に関しては山根ミチルさんの曲が好きで、かなりマイナーな曲まで採譜したせいもあります。

というわけで、ようやくですがそのうち一曲を演奏することとなりました。

コナミ矩形波倶楽部と船橋淳さん【作曲者】

この時期のコナミの作曲陣は『コナミ矩形波倶楽部』を名乗っていました。

コナミ矩形波倶楽部の歴代在籍者は総勢45名ほどいて、音大出身者など音楽家の素養がある人達でした。
『矩形波倶楽部』名義でバンド活動も盛んに行われていました。

この団体があったため、80年代後半はナムコにとってかわり、コナミがゲーム音楽全体をリードすることができたわけです。

この時期は他社も相当頑張っていましたが1986年~1991年あたり、コナミの名曲生産量はハンパじゃないですからね。
それは、その人数ミュージシャンがいればクオリティの高い曲の量産も可能ですよね。

ただ、作曲家が沢山いすぎて、誰がどの曲を担当したかまで記録に残っていないことも多いです。

作曲者の船橋淳さんですが、同名の映画監督がいるので紛らわしいです。
映画のほうは『あつし』さん、ゲーム音楽のほうは『じゅん』さんと読むみたいです。

自分もBeginningの作曲者として名前しか知らなかったのですが、月風魔伝のとき紹介した前沢秀憲さんとほぼ同期みたいですね。

1986年頃から制作に携わって『マッドシティ』『激亀忍者伝』を担当。
本作のあとも『がんばれゴエモン3』などを担当されています。

1995年あたりからアメリカに移られたようで国内の作曲業務は減っています。

ゲーム制作には近年まで携わっておられるようですが、サウンドディレクター的な仕事が中心で、曲提供はやっていないようですね。
現在もアメリカ在住のようです。

イントロが難関【ソロギター演奏】

今回はアレンジ開始から動画の仕上げまでスムーズにできました。
練習・記事執筆を含め正味4日間くらいで仕上げましたが、1曲に1週間とれると余裕が持てていいです。

今回は技術的にあまり無理なことはしないで、上手くまとまったかな。
と思ったんですが、いざ弾いてみるとイントロのリズムが意外と難しくて、折り返しのところに入るA7のフレーズも音が出ずらく、練習時間の半分くらいをイントロの練習に当てました。

イントロの最後、オリジナルは字余りの長いパッセージが入るんですが、これを再現しようとすると難易度が3倍くらいに跳ね上がるので省略して4拍子にはまるように変更しました。

最後はエンディング用のアレンジを付けてフラメンコ風にしめくくってます。

Castlevania3 “ビギニング” コード進行

イントロ
Dm/C(onD) C(onD)/G(onD) G(onD)/Gm(onD) A7
Dm/C(onD) C(onD)/G(onD) G(onD)/Gm(onD) A7
A7(演奏では省略)

Aメロ
Dm Dm E E♭
Dm Dm E7 A7
Dm Dm E E♭
Dm Dm E7 A7

Bメロ
B♭ B♭ Dm(onA) Dm(onA)
G♯dim G♯dim A7(onC♯)/Bm7/Cm7 A7
Dm E7 A G♯dim
Gm7 B♭7(onG♯) A7sus4 A7

サビ
Dm Dm7(onC) Bm7♭5 B♭M7/C
Dm Dm7(onC) Bm7♭5 B♭M7 B♭7
A7sus4 A7sus4 A7 A7

エンディング(アレンジ)
Dm/C(onD) C(onD)/G(onD) G(onD)/Gm(onD) A7
Dm/C(onD) C(onD)/G(onD) G(onD)/Gm(onD) A7

Dm Dm7(onC) Bm7♭5 B♭M7
Dm Dm7(onC)/C B♭

C B♭m9(onF) A7(onB♭)

コードアナライズ

イントロ
■key=Dマイナー
Ⅰm/♭Ⅶ ♭Ⅶ/Ⅳ Ⅳ/Ⅳm Ⅴ7
Ⅰm/♭Ⅶ ♭Ⅶ/Ⅳ Ⅳ/Ⅳm Ⅴ7
Ⅴ7

Aメロ
Ⅰm Ⅰm Ⅱ7 ♭Ⅱ7
Ⅰm Ⅰm Ⅱ7 Ⅴ7
Ⅰm Ⅰm Ⅱ7 ♭Ⅱ7
Ⅰm Ⅰm Ⅱ7 Ⅴ7

Bメロ
♭Ⅵ ♭Ⅵ Ⅰm Ⅰm
♯Ⅳdim(=Ⅱ7♭9) ♯Ⅳdim(=Ⅱ7♭9) Ⅴ7/Ⅵm/♭Ⅶm(メロディックマイナーのハーモナイズ) Ⅴ7
Ⅰm Ⅱ7 Ⅴ ♯Ⅳdim(=Ⅱ7♭9)
Ⅳm Ⅵ7 Ⅴ7 Ⅴ7

サビ
Ⅰm Ⅰm7 Ⅵm7♭5 ♭ⅥM7(AmへのⅡ→♭Ⅱ)/♭Ⅶ
Ⅰm Ⅰm7 Ⅵm7♭5 ♭ⅥM7(へのⅡ→bⅡ)/♭Ⅵ7
Ⅴ7 Ⅴ7

エンディング(アレンジ)
Ⅰm/♭Ⅶ ♭Ⅶ/Ⅳ Ⅳ/Ⅳm Ⅴ7
Ⅰm/♭Ⅶ ♭Ⅶ/Ⅳ Ⅳ/Ⅳm Ⅴ7

Ⅰm Ⅰm7 Ⅵm7♭5/♭ⅥM7
Ⅰm Ⅰm7/♭Ⅶ ♭Ⅵ
♭Ⅶ ♭Ⅵm9 Ⅴ7(♭9)

シンプルだが半音使いが上手い進行【コード進行のポイント】

シンプルなDマイナー一発の進行ですが、随所で半音の繋ぎが入ったりして上手く料理しています。

イントロはD音ペダル上でトップノートを半音下降させて
Ⅰm ♭Ⅶ Ⅳ Ⅳmという進行を作っています。

AメロはⅡ7 ♭Ⅱ7が怪しい感じでいいですよね。

Bメロは♯Ⅳdimを上手く使って変化を付けています。
途中メロディックマイナーのハーモナイズみたいな処理が出てきますが、ここは実質はⅤ7一発と考えてokです。

そしてサビはⅠmからのベース音下降、途中でⅥm7♭5を入れてくるあたりが上手いですね。

エンディングアレンジ部分の最後
B♭m9(onF) A7(onB♭)は
モダンスタイルのフラメンコギターで使う不協和音コードで、他のジャンルではまず使わないと思います。
遊びで最後に付けてみたらカッコよかったので、そのまま採用しました。

悪魔城ドラキュラシリーズの曲 ソロギターアレンジ

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