ノーラと刻の工房 ノーラの家【ソロギター演奏・コード進行77】

ノーラと刻の工房 ノーラの家 動画
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難易度☆☆★★★(普通)

2011年:ニンテンドーDS(NintendoDS)
メーカー:アトラス(ATLUS)
タイトル名:ノーラと刻の工房~霧の森の魔女(Noora and Toki’s workshop)
曲名:ノーラの家(Noora’s Home)
作曲:なるけみちこ(Michiko Naruke)

今回の演奏は、なるけみちこさん作曲のほのぼの系の曲です。
ノーラと刻の工房、ゲームは未プレイなんですが、音楽はめちゃめちゃ好きです!
この曲はケルトや北欧の民謡のような素朴な香りがしますが、採譜してみると結構技巧的な作曲をしてるんですよね。

ノーラと刻の工房 作品概要

『ノーラと刻の工房 霧の森の魔女』は2011年に発売されたニンテンドーDS用のRPGで、開発はアトラスです。

この時期、アトラスは『世界樹の迷宮』シリーズがヒット中でしたが、この作品は世界樹のディレクターである小森成雄氏と、キャラデザインの日向悠二氏が中心になって開発されました。

そしてシナリオは、初期のアトリエシリーズを手掛けた古池真一氏の手によるものです。

物語の舞台は北欧やアイルランドがモデルになっていて、作中の固有名詞にはフィンランド語が使われています。

この作品、自分はプレイしていないので、内容的なことはそんなに語れないんですが、なるけみちこさんの作曲作品ということで、音楽はチェックしていました。

そして本作の音楽は、なるけさん作曲作品の中でもかなり好みだったので、早速何曲か採譜してみた、というわけです。

ゲーム自体も鉄板のスタッフが作ってるわけだし、かなり面白いんではないかと思いますが、一部では『パン投げゲーム』とか言われていますね。

『激堅黒パン』が最強の武器になるので、どんなピンチでもパンさえ投げてればなんとかなるそうでw

演奏曲『ノーラの家』について

今回の演奏曲『ノーラの家』は、主人公ノーラの家で流れる曲で、恐らくプレイヤーが一番長時間聴くことになると思うんですが、自分は作品中で一番好きな曲です。

この作品の音楽は、全体にアイリッシュカラーが強いですが、この曲はとくにそんな雰囲気が濃くて、アイルランドや北欧の民謡のようなメロディーだな、と感じました。

メロディーは牧歌的でシンプルですが、採譜してみるとコード使いや転調など、技巧的な曲の作りで、弾き応えのある曲になっています。

詳しくは【コード進行のポイント】で解説します。

なるけみちこさんについて

この作品の音楽を担当している、なるけみちこさんについては、いずれ『ゲーム音楽作曲家列伝』でとりあげる予定なので、記事をアップしたらここにもリンクしますが、知らないかたもいるかも知れないので、略式ながら紹介をさせていただきます。

なるけみちこさんは1990年ごろから日本テレネットに所属してゲーム音楽を作っていました。

日本テレネットでは『天使の詩』『天使の歌2』『サイコドリーム』を担当後に退職、一時作曲家引退を考えたといいますが、フリーランスとして復帰し、代表作である『ワイルドアームズ』シリーズなどの音楽を手掛け、現在も作曲家として活動しておられます。

一番の代表作はワイルドアームズシリーズと思いますが、初期の怪作『サイコドリーム』(1992年、スーパーファミコン)は今聴いても異彩を放ってますよね。

細かいコードチェンジ【ソロギター演奏】

『ノーラの家』の原曲はピアノとパーカッションをベースに、笛(ケルトの笛っぽい)やストリングスがメロディーを担当していますが、ギターアレンジも原曲のほのぼのした雰囲気を出すことを目指しました。

原曲は打楽器が入っているのでリズムトラックを入れるか迷いましたが、あまりリズム的に凝ったことをするわけでないし、緩急つけても良さそうな曲想なので、今回は完全ソロ演奏でいくことにしました。

Aメロが細かくコードが付いていて、これを省略すればかなり楽にはなるんですが、ベースを動かすことで再現してみました。

ここ以外の部分は、演奏技術的には易しい部類と思いますが、全体にコードチェンジが多くて暗譜も大変なので、難易度は星3つとしました。

ノーラの家 コード進行

Aメロ(Gメジャー)
G/C G/C6 G/C G/D7
Em/Am Em/Am6 C6/A7(onC♯) D7
G/C G/C6 G/C G/D7
Em/Am Em/Am6 Am(onC)/D(onF♯) G

Bメロ(Gメジャー)
Em D7 CM7 G
Em D7(onF♯) G G/G9
C D(onF♯) G A
D7sus4 D7sus4 D7(onF♯) D7(onF♯)
E♭/F6 G

ブリッジ1
E♭/F69 G A♭M7/Gm7 Fm7/E♭M7
D♭M7 C9

Aメロ(Fメジャー)
F/B♭ F/B♭6 F/B♭ F/C7
Dm7/Gm7 Dm7/Gm6 G7 C7
F/B♭ F/B♭6 F/B♭ F/C7
Dm7/Gm7 Dm7/Gm6 Gm7/C F

Bメロ(Fメジャー)
Dm C B♭M7 F
Dm C7 FM7 FM7/F9
B♭ C F G
C7sus4 C7sus4 C7 C7

ブリッジ2
Dm Dm C(onD) C(onD)
Dm Dm C(onD) C9(onD)

エンディング
B♭ Am(onC) Dm F
B♭ C D7sus4 D7sus4
D D D D

コード進行分析

Aメロ(Gメジャー)
■Gメジャー
Ⅰ/Ⅳ Ⅰ/Ⅳ Ⅰ/Ⅳ Ⅰ/Ⅴ7
Ⅳm/Ⅱm Ⅳm/Ⅱm Ⅱm/Ⅱ7 Ⅴ7
Ⅰ/Ⅳ Ⅰ/Ⅳ Ⅰ/Ⅳ Ⅰ/Ⅴ7
Ⅵm/Ⅱm Ⅰm/Ⅱm Ⅱm/Ⅴ7 Ⅰ

Bメロ(Gメジャー)
Ⅵm Ⅴ7 ⅣM7 Ⅰ
Ⅵm Ⅴ7 Ⅰ Ⅰ7
Ⅳ Ⅴ7 Ⅰ Ⅱ7
Ⅴ7sus4 Ⅴsus4 Ⅴ7 V7
♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅰ

ブリッジ1
♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅰ ■Cメジャー(下属調) ♭ⅥM7/Ⅴm7 Ⅳm7/♭ⅢM7
♭ⅡM7 Ⅰ9(FメジャーのⅤ7と共用)

Aメロ(Fメジャー)
■Fメジャー
Ⅰ/Ⅳ Ⅰ/ⅣⅠ/Ⅳ Ⅰ/Ⅴ7
Ⅵm/Ⅱm Ⅵm/Ⅱm Ⅱ7 Ⅴ7
Ⅰ/Ⅳ Ⅰ/Ⅳ Ⅰ/Ⅳ Ⅰ/Ⅴ7
Ⅵm/Ⅱm Ⅵm/Ⅱm Ⅱm7/Ⅴ7 Ⅰ

Bメロ(Fメジャー)
Ⅵm Ⅴ7 Ⅳ Ⅰ
Ⅵm Ⅴ7 Ⅰ Ⅰ7
Ⅳ Ⅴ7 Ⅰ Ⅱ7
Ⅴ7sus4 Ⅴ7sus4 Ⅴ7 V7

ブリッジ2
■Dマイナー(平行調)
Ⅰm Ⅰm ♭Ⅶ ♭Ⅶ
Ⅰm Ⅰm ♭Ⅶ ♭Ⅶ

エンディング
♭Ⅵ Ⅴm7 Ⅰm ♭Ⅲ
♭Ⅵ ♭Ⅶ Ⅰ7sus4 Ⅰ7sus4
Ⅰ(メジャー終止 ループ後のGメジャーのⅤと共用) Ⅰ Ⅰ Ⅰ

ブリッジの作り方がミソ【コード進行のポイント】

Aメロ・BメロをそれぞれGメジャーキーとFメジャーキーでやって、その間にブリッジが挟まるという構造になっていますが、そのブリッジ部分の作りかたが技巧的で美しいですね。

最初は主調のGメジャーキーでAメロBメロをやりますが、Bメロ最後はE♭→F→Gと、コナミ進行になってますね。

ブリッジ1はちゃんと耳コピーできてるか、ちょっと自信ないんですが、ギター的な処理をするとこんな感じでしょうか。
すごい微妙な響きでGメジャーキー→Cメジャーキー(サブドミマイナーばかりなので、ほぼCマイナーキーかな)→Fメジャーキーと移り変わっています。

そのあとFメジャーキーでAメロBメロをやりますが、コードの付け方を変えていたりして、同じメロディーでも色彩感が変化しています。

ブリッジ2はFメジャーキーの平行調Dマイナーキーに行って、エンディングはBメロ(Fメジャー)の後半とほほ同じですが、最後D7sus4→Dになっているので、Dマイナーキー→D7sus4からメジャー終止してDメジャーキー→Dをピボットにしてループ後にGメジャーキーに戻る。というような動きかと思います。

演奏ではキリが良いのでD7sus4のまま終わりにしてますが、原曲では、このD7がピボットコードになって、ループ後のGメジャーキーに繋がっていくわけです。

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