すぎやまこういち【ゲーム音楽作曲家列伝10】

説明を要しないと思いますが、ドラゴンクエストシリーズで有名な作曲家です。

ゲーム音楽作家としては1986年4月にデビューしています。

すぎやまさんのゲーム音楽以前のキャリア

すぎやまこういちさんは、ゲーム音楽を作り始める以前から、他ジャンル(主に歌謡曲、アニメ劇伴、CM)で作曲家のキャリアを積んでいて、かなりの知名度がありました。

長くなりすぎるので、ここではゲーム音楽以外のキャリア詳細は割愛しますが、ザ・タイガース、ザ・ピーナッツの全盛期のディレクターとして曲を提供したり、アニソンでは『科学忍者隊ガッチャマン』などを手掛けています。

ちなみに、ドラゴンクエスト6のエンディングテーマ『時の子守唄』はもともと、すぎやまさんが『科学忍者隊ガッチャマン』のために書いたものです。

初期アニソンはものによってはアレンジを変えればゲーム音楽として成立する例です。

すぎやまこういちさんプロフィール・略歴

本名:椙山浩一(すぎやま こういち)
通称:すぎやん
生年月日:1931年4月11日
ゲーム音楽作曲家デビュー:1986年4月(ウイングマン2)
代表作品:ドラゴンクエストシリーズ

すぎやまさんは子供の頃からゲームが好きで、ボードゲームやピンボールなどをされていて、家庭用PCゲームが出始めると、すぐに購入してプレイしていたそうです。

そして『森田和郎の将棋』(1985年、エニックス)のアンケートハガキを奥様が投函したのがキッカケで、エニックスから『ウイングマン2』の音楽制作依頼が来ます。

それが、すぎやまこういちさんのゲーム音楽作家としてのスタートでしたが、ウイングマン2のすぐ後にはファミコンの『ドラゴンクエスト』を手掛けることになり、それがヒットします。

以後、ドラゴンクエストシリーズは、現在まで続く人気RPGシリーズとなり、すぎやまさんの代表作品となります。

基本的にドラクエシリーズの音楽(一部の派生作品は除く)は全てすぎやまさんの作です。

すぎやまさんはドラクエ以外にもゲーム音楽を作っていますが、2000年代以降はほぼドラクエシリーズに集中しています。

すぎやまこういちさん ゲーム音楽作曲作品

1986年

ウイングマン2~キータクラーの復活(PC、エニックス)

ドラゴンクエスト(FC、エニックス)

1987年

ドラゴンクエスト2~悪霊の神々(FC、エニックス)

ジーザス(PC、エニックス)

ガンダーラ(PC、エニックス)

ワールドゴルフ2(PC、エニックス)

ウイングマンスペシャル~さらば夢戦士(PC、エニックス)

1988年

アンジェラス〜悪魔の福音(PC、エニックス)

ドラゴンクエスト3~そして伝説へ…(FC、エニックス)

半熟英雄〜あぁ、世界よ半熟なれ…!(FC、スクウェア)

1989年

スターコマンド〜暗闇の侵略者(PC、ヒューリンクス)

1990年

ドラゴンクエスト4~導かれし者たち(FC、エニックス)

ワールドゴルフ3(PC、エニックス)

46億年物語(PC、エニックス)

バックギャモン(FCD)

1991年

ドラゴンクエスト5~天空の花嫁(SFC、エニックス)

ジーザス2(PC、エニックス)

赤川次郎の幽霊列車(FC、キングレコード)

テトリス2+ボンブリス(FC、BPS、ファミコン版のみ)

1993年

トルネコの大冒険(SFC、チュンソフト)

モノポリー(SFC、トミー)

1995年

ドラゴンクエスト6~幻の大地(SFC、エニックス)

風来のシレン(SFC、チュンソフト)

1996年

風来のシレンGB~月影村の怪物(GB、チュンソフト)

1998年

ドラゴンクエストモンスターズ~テリーのワンダーランド(GB、エニックス)

1999年

トルネコの大冒険2(SFC、チュンソフト)

2000年

ドラゴンクエスト7~エデンの戦士たち(PS、エニックス)

風来のシレン2~鬼襲来!シレン城!(N64、チュンソフト)

2001年

ドラゴンクエストモンスターズ2~マルタの不思議な鍵(GBC、エニックス)

2002年

トルネコの大冒険3(PS2,GBA、チュンソフト)

2003年

ドラゴンクエストモンスターズ3~キャラバンハート(GBA、エニックス)

スライムもりもりドラゴンクエスト 衝撃のしっぽ団(GBA、スクウェア・エニックス)

2004年

ドラゴンクエスト8~空と海と大地と呪われし姫君(PS2、スクウェア・エニックス)

2005年

スライムもりもりドラゴンクエスト2~大戦車としっぽ団(DS、スクウェア・エニックス)

2006年

ドラゴンクエストモンスターズJoker(DS、スクウェア・エニックス)

ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン(PS2、スクウェア・エニックス)

2009年

ドラゴンクエスト9~星空の守り人(DS、スクウェア・エニックス)

ドラゴンクエストウォーズ(DSi、スクウェア・エニックス)

2010年

ドラゴンクエストモンスターズJoker2(DS、スクウェア・エニックス)

2011年

スライムもりもりドラゴンクエスト3~大海賊としっぽ団(3DS、スクウェア・エニックス)

2012年

ドラゴンクエスト10~オンライン(Wii、スクウェア・エニックス)

2015年

ドラゴンクエストヒーローズ~闇竜と世界樹の城(PS3/PS4/PC、スクウェア・エニックス)

2016年

ドラゴンクエストモンスターズJoker3(3DS、スクウェア・エニックス)

ドラゴンクエストヒーローズ2~双子の王と予言の終わり(PS3/PS4/PSV、スクウェア・エニックス)

ドラゴンクエストビルダーズ~アレフガルドを復活せよ(PS3/PS4/PSV、スクウェア・エニックス)

2017年

ドラゴンクエスト11~過ぎ去りし時を求めて(PS4/3DS、スクウェア・エニックス)

2018年

ドラゴンクエストビルダーズ2~破壊神シドーとからっぽの島(PS4/SW、スクウェア・エニックス)

ドラゴンクエストVR(AC、スクウェア・エニックス)

ドラゴンクエスト ライバルズ(PC/SW、スクウェア・エニックス)

2019年

ドラゴンクエストウォーク(iOS、スクウェア・エニックス)

※略号
AC=アーケードゲーム
FC=ファミコン
FCD=ファミコン・ディスクシステム
GB=ゲームボーイ
GBC=ゲームボーイカラー
PCE=PCエンジン
SFC=スーパーファミコン
PS=プレイステーション
N64=ニンテンドー64
GBA=ゲームアドバンス
PS2=プレイステーション2
PS3=プレイステーション3
PS4=プレイステーション4
DS=ニンテンドーDS
3DS=ニンテンドー3DS
SW=ニンテンドーSWITCH
PC=パソコン

この他、『いただきストリート』シリーズ、『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』シリーズなどで、すぎやまこういちさんの楽曲が使用されていますが、旧作が中心なので割愛しました。

すぎやまこういちさんの音楽

すぎやまこういちさんの音楽に関して、自分の体験と個人的な感想などを書いていきます。

自分はPC版のウイングマン2は多分やってると思うんですが、正直音楽はおぼえていません。

PC88版『ガンダーラ』はゲームとしては苦行ゲームでしたが、音楽はちょっと中華風味なタイトル曲など、よくおぼえています。

ガンダーラは、発売が1987年5月なので、自分はドラクエ1,2のほうが先にやったと思われます。(少し記憶曖昧)

ドラゴンクエストの音楽

そして、ドラクエですが、ナンバリングタイトルは自分は6までしかやっていません。
音楽はシリーズ作品全曲聴いていますが。

実体験では、ドラクエ1の段階から記憶に残ってる曲がかなりあります。

序曲はもちろん、城とかフィールドとか、戦闘とか。

ドラクエ1は1ループが凄く短い曲が多いですが、最初から独特の雰囲気でしたよね。

すぎやまさんのドラクエ曲の作風

ドラクエの音楽を大別するとクラシック&現代音楽系とポップス系に分かれます。

ほとんどが前者ですが、『Love Song探して』『果てしない世界』『この道わが旅』など(ドラクエ2に集中している)、ポップス系の名曲もたくさんあって、そうした曲では歌謡曲の作曲キャリアが存分に発揮されていると思います。

高度な作曲技法

ゲーム音楽家としてのすぎやまこういちさんですが、作曲技法では未だにゲーム界トップレベルなんではないでしょうか?
採譜してみるとその技術の高さをヒシヒシと感じます。

有名な『序曲』(ロトのテーマ)は最もシンプルな部類です。

難しい曲になると、対位法・多調・無調のパーツが絡まりあって調性の特定すら難しいです。

それでも、ちゃんとまとまった音楽になっているし、とくにファミコン時代は、それを2音~3音でやってしまっているのは驚異的なことです。

ドラゴンクエストシリーズ・すぎやまこういちさんの楽曲 ソロギターアレンジ

すぎやまこういち・ドラゴンクエストシリーズの曲 ソロギターアレンジ
すぎやまこういちさんが手掛けたゲーム作品楽曲のソロギターアレンジをまとめてあります。 主にドラゴンクエストシリーズです。

ゲーム音楽作曲家列伝 前回

川口博史【ゲーム音楽作曲家列伝09】
ゲーム音楽作曲家列伝 第9回は、1985年7月にハングオンでデビューし、1980年代後半のアーケードゲーム黄金時代のセガを支えた川口博史さんです。

ゲーム音楽作曲家列伝 次回

植松伸夫【ゲーム音楽作曲家列伝11】
ゲーム音楽作曲家列伝 第11回はFF(ファイナルファンタジー)シリーズで有名な植松伸夫さん。1986年のデビュー以来、FFを中心にスクウェアの作品を手がけてきました。