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悪魔城ドラキュラ~ギャラリー・オブ・ラビリンス 運命の肖像画【ギター演奏・コード分析49】


難易度☆★★★★(難しい)

悪魔城ドラキュラ GOL エンディング後半スタッフロールの曲

2006年 ニンテンドーDS
作曲:山根ミチル

悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス スタッフロール

前回、悪魔城ドラキュラ ギャラリー・オブ・ラビリンスのエンディング曲『夜は流れる』を取り上げました。

悪魔城ドラキュラ~ギャラリー・オブ・ラビリンス 夜は流れる【ギター演奏・コード分析48】
悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンスよりエンディング曲『夜は流れる』のソロギター演奏。重めの曲が多い中で少し雰囲気の違う、優しく、美しい曲です。

今回はその後のスタッフロールで流れる『運命の肖像画』です。

これら2曲はメインメロディーに同じモチーフを使っていたりして組曲になってるように思うので、マイナー曲ではありますが、連続で取り上げました。

ゲーム内容、古代裕三さんの参加など、この作品の概要は前回書き尽くしたので、今回はこの2曲について思うところを書こうと思います。

『夜は流れる』と『運命の肖像画』

『夜は流れる』のほうは

  1. 出だしメジャーキーで優しい感じ
  2. 途中転調で盛り上がる
  3. 後半マイナーキー転調で雰囲気が変わる
  4. メジャーキーに戻る

という流れで比較的素直で柔らかい雰囲気です。

対して今回の『運命の肖像画』は

  1. 重苦しい厳格な感じのイントロ
  2. トーンダウンして美しいAメロ
  3. 儚げなバロック調のBメロ
  4. やや変則的な転調を経て違う調でBメロとAメロ
  5. 最後だけ一瞬壮大に盛り上がる

という気難しい(?)展開で、全体に重くて悲しい雰囲気に包まれています。

これは自分個人的な印象ですが

  • 前回の『夜は流れる』は人間とヴァンパイアの中間的立場で、まだ救いと未来があるステラ&ロレッタ姉妹のことを
  • 今回の『運命の肖像画』は姉妹の父であり、この物語の真の主人公であるブローネルの重く悲しい人生を

それぞれ、表現してるように思います。

山根ミチルさんの作曲の特徴が色濃く出た一曲

本作『ギャラリー・オブ・ラビリンス』は古代裕三さんも参加していますが、前回の『夜は流れる』、今回の『運命の肖像画』の二曲に関しては、両方とも山根ミチルさんの作曲です。

『夜は流れる』のほうはメジャーキーとマイナーキーの対比が効いていましたが、今回の『運命の肖像画』のほうは終始マイナーキーが基調になっています。

Aメロのメインメロディーは『夜は流れる』のAメロや転調後のBメロと対になるモチーフと思います。

『Iron Blue Intention』でも使われているバロック調のBメロ

そして原曲では音色がハープシコードになってバロック調になるBメロですが、このへんも山根さんの十八番の1つですね。

ギャラリーオブラビリンスの中で使われている『アイアンブルー・インテンション(Iron Blue Intention)』という曲があるんですが、この曲の展開部にもここと同じメロディーが使われています。

ちなみにこの『Iron Blue Intention』ですが、初出は山根さんのデビュー作で、この作品ともストーリー的な繋がりのあるメガ・ドライブ版『バンパイアキラー』(1993年)です。
ドイツ面の曲ですね。

自分個人的には山根さんの書いた中でも名曲と思いますので、いつか演奏しようと思ってますが、クッソ難しいので、それなりに準備時間がとれるときにチャレンジしたいです。

ちょっと話がそれましたが、こういうバロックぽい曲調(特にハープシコード主体のもの)はPS版ドラキュラ『月下の夜想曲』の『木彫パルティータ』(ドイツでの山根さん本人の演奏で有名な曲)をはじめとして、山根さんはかなりの数書いています。

このように、Aメロ、Bメロともにこの作品の重要なメインテーマであり、それがゲームのラスト凝縮されて再現されてるんだと思います。

特徴的な転調

そして、山根さんが好んで使う特徴的な転調があります。

以前とりあげた『終曲~透深月夜』もそうでしたが、曲の始まりと終わりで同じメロディーを半音か1音違うキーでやって、そのまま意味深に終わるという。

山根さんのこの作り方すごい好きなんですよね。

ラストはトレモロで処理【ソロギター演奏】

ソロギターアレンジですが、曲のつくりが凝っていて暗譜が難しかったです。
結局どのキーでやっても難しいし、原曲キーでやることにしました。

演奏面では、Aメロはまだ易しいんですが、Bメロが聴こえより遥かに難しかったです。
ほぼバロックなラインなので、クラシックの曲をおぼえて弾くのと変わらないかも。
ギターで弾くのは結構きつい動きです。

コーダは原曲のストリングス・ロングトーンを再現するためトレモロで処理しました。
このせいで、さらに1段階難易度が上がってますが。

そんな感じで、なかなかの難易度になって星4つです。

Castlevania Portrait of Ruin “Portrait of destiny” コード進行

イントロ
Fm Fm D♭M7(onF) D♭M7(onF)
D(onF♯) E♭(onG)/E(onG♯) A7 A7

Aメロ
Dm G7 Gm7/C9 Dm/C7(onB♭)
Dm G7 Gm7/C9 Dm/Gm6(onD)
Dm/A7

Dm G Gm7/C9 Dm/C7(onB♭)
Dm G Gm7/C9 Dm/Gm6(onD)
Dm/A7

Bメロ
Dm Em7♭5/A7 Dm/D7(onF♯) Gm/C
F/B♭M7 Em7♭5/A7 G♯dim/A7

Dm Em7♭5/A7 Dm/D7(onF♯) Gm/C
F/B♭ Em7♭5/A7 G♯dim Adim
B♭7/E♭m(onB♭) Bm

Bメロ転調版
Em F♯m7♭5/B7 Em/E7 Am/D
G/C F♯m7♭5/B7 A♯dim/F♯7(onA♯)/B7

Aメロ転調版
Em A Am7/D9 Em/D7(onC)
Em A Am7/D9 Em/Am6(onE)
Em/B7

Em A Am7/D9 Em/D7(onC)
Em A Am7/D9 Em/Am6(onE)
Em/B7

コーダ
Em F♯7 B7 C
Am7/B7sus4 Em/F B7sus4 B7
Em/F F E/F F
E E E E

コードアナライズ

イントロ
■Fマイナー
Ⅰm Ⅰm ♭Ⅵ ♭Ⅵ
■Gマイナー
Ⅴ7 ♭Ⅵ7 ■Aマイナー Ⅴ7 Ⅰ7 Ⅰ7(次のDマイナーのⅤ7と共有)

Aメロ
■Dマイナー
Ⅰm Ⅳ7 Ⅳm7/♭Ⅶ7 Ⅰm/♭Ⅶ7
Ⅰm Ⅳ7 Ⅳm7/♭Ⅶ7 Ⅰm/Ⅳm
Ⅰm/Ⅴ7

Ⅰm Ⅳ7 Ⅳm7/♭Ⅶ7 Ⅰm/♭Ⅶ7
Ⅰm Ⅳ7 Ⅳm7/♭Ⅶ7 Ⅰm/Ⅳm
Ⅰm/Ⅴ7

Bメロ
Ⅰm Ⅱm7b5/Ⅴ7 Ⅰm/Ⅰ7 Ⅳm/♭Ⅶ
♭Ⅲ/♭Ⅵ Ⅱ7/Ⅴ7 ♯Ⅳdim(=♭Ⅵ7)/Ⅴ7

Ⅰm Ⅱm7b5/Ⅴ7 Ⅰm/Ⅰ7 Ⅳm/♭Ⅶ
♭Ⅲ/♭Ⅵ Ⅱm7b5/Ⅴ7 ♯Ⅳdim(=♭Ⅵ7) ■E♭マイナー ♯Ⅳdim(=♭Ⅵ7)
Ⅴ7/Ⅰm ■Eマイナー Ⅴm

Bメロ(Eマイナー)
Ⅰm Ⅱ7/Ⅴ7 Ⅰm/Ⅰ7 Ⅳm/♭Ⅶ
♭Ⅲ/♭Ⅵ Ⅱ7/Ⅴ7 ♯Ⅳdim(=♭Ⅵ7)/Ⅴ7

Aメロ(Eマイナー)
Ⅰm Ⅳ7 Ⅳm7/♭Ⅶ7 Ⅰm/♭Ⅶ7
Ⅰm Ⅳ7 Ⅳm7/♭Ⅶ7 Ⅰm
Ⅰm

コーダ
Ⅰm Ⅱ7 Ⅴ7 ♭Ⅵ
Ⅳm/Ⅴ7 Ⅰm/♭Ⅱ Ⅴ7sus4 Ⅴ7
Ⅰ/♭Ⅱ ♭Ⅱ Ⅰ/♭Ⅱ ♭Ⅱ
Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ メジャーで終止

部分部分は以外とシンプル【コード進行のポイント】

イントロはFマイナーキーから入って、クラシック的な全音上行転調を経て主調のDマイナーに行っています。

AメロのⅠm→Ⅳ→Ⅳmは山根さんの十八番で、自分も大好きな進行です。

Bメロは弾くのは難しいですが、コード進行はシンプルです。

そのあとディミニッシュコードずらしからの半音上行転調が入ります。
ここは、コード進行だけ見ると無茶な動きにも見えるんですが、このラインだと自然に聴こえます。
音楽の不思議。

最終的転調先は1音上のEマイナーで、BメロとAメロをやってコーダに突入。

コーダの一番最後のほうで♭Ⅱ→Ⅰのスパニッシュぽい形になってラストはEメジャーにメジャー終止しています。

部分部分は比較的シンプルですが、転調込みで考えるとかなり凝った曲です。

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