難易度☆☆☆★★(易しい)
2009年:ニンテンドーDS(NintendoDS)
メーカー:セガ(SEGA)
タイトル名:セブンスドラゴン(7th DRAGON)
曲名:密林航行(Jungle Navigation)
作曲:古代祐三(Yuzo Koshiro)
ナナドラ 古代祐三さん作品【曲紹介】
2009年にセガから発売されたRPGで音楽担当は古代祐三さんです。
自分はゲーム未プレイなんですが、『ミレクーラ森林』や『美しきメイヘル』などの森林ステージで流れる曲です。
『世界樹の迷宮』との関連
本作は続編も出ていますが、アトラスの『世界樹の迷宮』シリーズの兄弟作品といえます。
『世界樹の迷宮』の初代プロデューサーである新納一哉氏が手掛けた作品で、世界樹~と同じく古典的なRPGに回帰したような作りになっているのが特徴です。
古代祐三さんによるFM音源風音楽
音楽は『世界樹の迷宮』『セブンスドラゴン』両シリーズともに古代祐三さんが担当していて、FM音源~スーパーファミコン時代を彷彿とさせるようなサウンドになっています。
ゲームの知名度からいうと『世界樹の迷宮』シリーズから取り上げるべきだったかもしれませんが、自分は近年(といっても10年前か……)の古代さん作品では、この曲と『悪魔城ドラキュラ ギャラリー・オブ・ラビリンス』の『悲しみの舞踏』が好きなので、今回はこちらの曲をとりあげました。
古代祐三さん紹介記事

レトロゲーム音楽のリバイバル的な動き
ちなみにDS版の悪魔城シリーズも2Dグラフィックス+1980年代~1990年代ゲーム音楽風の音楽ということで共通しています。
この年代(2005年~2013年くらい)、こういう作りのゲームが一定数出ていて結構売れているんですよね。
ゲーム第一世代だけでなく、もっと若い層にも受けているようです。
PCの『洞窟物語』やチップチューンの再ブームとも時期が被るので、ひとつの大きな流れだったんだと思います。
古典的ゲームミュージックサウンドのリバイバルですね。
この流れは『アンダーテール』のヒットにも繋がっていっているし、すでに1ジャンルとして定着している感はありますね。
しっとりしたピアノアレンジ
レトロゲーム音楽風といっても、この曲『密林航行』は静か目のピアノアレンジでピコピコガシャガシャした感じは皆無です。
ですが、以前ここで取りあげた古代さんの初期作品、イース『Feena』をはじめとして、FM音源時代からこういう落ちついたアレンジの曲も流れとしてはずっとありました。
自分個人的にはメロのとりかたがクラシック系ではなく、1980年代のフュ-ジョンやユーミンなどのちょっと洒落たニューミュージック風に感じます。
ちなみに続編の『セブンスドラゴン2020』では、渋谷のBGMとしてこの曲が再登場しています。
そちらはエレクトロ・アレンジですね。
単調な演奏にならないよう腐心【ソロギター演奏】
今回、アレンジ段階では『コードもシンプルだし、あまりガチガチに決めずに適当に弾いてサクッとアップしよう』なんて思っていたんですが、録りはじめたら意外と大変でした。
今回のアレンジ、音がちゃんと出てないところとかすごい目立つんですよね。
あと、アーテキュレーション。表情付けとか強弱とか。
弾くのでいっぱいいっぱいのアレンジだと気にする余裕無いことが、こういうシンプルめのアレンジだと気になるという。
そして一回撮り終えたんですが、思ったよりダメダメだったので二回戦。
それなりに時間がかかりました。
オリジナルはFマイナーのところ、ソロギター用にEマイナーに移調しています。
Bメロは4回繰り返しですが、2回に短縮してます。
密林航行 コード進行
イントロ
CM7 D69sus4 Em Em9
CM7 D69sus4 Em Em
CM7 D Em Em9(onB)
CM7 D Em Em9(onB)
CM7 D69sus4 Em Em9(onB)
CM7 D69sus4 Em Em9(onB)
CM7 D Em Em9(onB)
CM7 D Em Em
Aメロ
CM7 CM7 Bm7 Bm7
CM7 CM7 Bm7 Bm7
Am7 Am7 Bm7 Bm7
Am7 Am7 Bm7 Bm7
Aメロくり返し
Bメロ
Esus4 Em Esus4 Em11
Esus4 Em Esus4 Em11
くり返し
コード進行分析
イントロ
■Eマイナー
♭ⅥM7 ♭Ⅶ6 Ⅰm7 Ⅰm7
8回くり返し
Aメロ
♭ⅥM7 ♭ⅥM7 Ⅴm7 Ⅴm7
♭ⅥM7 ♭ⅥM7 Ⅴm7 Ⅴm7
Ⅳm7 Ⅳm7 Ⅴm7 Ⅴm7
Ⅳm7 Ⅳm7 Ⅴm7 Ⅴm7
Aメロ繰り返し
Bメロ
Ⅰsus4 Ⅰm7 Ⅰsus4 Ⅰm7
Ⅰsus4 Ⅰm7 Ⅰsus4 Ⅰm7
くり返し
Bメロの音使いがキモ【コード進行のポイント】
コード進行自体はシンプルなものです。
この曲はメロのとりかたが秀逸と思います。
この曲のキモであるBメロ=サビの部分ですが、Ⅴm上で4(11th)→M6→m7の音が使われています。
M6は経過音・前打音的な使われかたですが、ここの音使いが非常に効いていて、この曲の要となっています。
こういう1フレーズで全て言い切ってしまうようなのって、凄いかっこいいですね。
古代祐三さんの曲 ソロギターアレンジ

プレイステーション以降のゲーム音楽 ソロギターアレンジ

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