Ahead Our Way ファイナルファンタジー5メインテーマ【ギター演奏・コード進行27】

ファイナルファンタジー5 メインテーマ Ahead Our Way
↑クリックで動画再生

難易度☆☆☆★★(易しい)

FF5 オープニング・タイトル曲【曲紹介】

1992年:スーパーファミコン(Super Nintendo)
メーカー:
スクウェア(SQUARE)
タイトル名:
ファイナルファンタジーⅤ(Final Fantasy5)
曲名:
Ahead our way
作曲:
植松伸夫(Nobuo Uematsu)

前回のロマサガに続き、スクウェアのスーパーファミコン作品で、植松伸夫さん全盛期の名曲です。

自分はファイナル・ファンタジー・シリーズはスーパーファミコン時代にやったきりなので、4~6が一番音楽も馴染みがあります。

中でも5は個性的な佳曲揃いと思いますが、この曲は5のタイトル曲で植松節そのものですね。

植松さんの作曲の特徴としてコードの並びも転調もイレギュラーなものが多いんですが、五度進行など安定的な進行も一定量入れていって、メロの安定感を維持していくバランス感覚は流石。

この曲はまさにそんな植松さんの作曲傾向が凝縮されています。

植松伸夫さん紹介記事

植松伸夫【ゲーム音楽作曲家列伝12】
ゲーム音楽作曲家列伝 第12回はFF(ファイナルファンタジー)シリーズで有名な植松伸夫さん。1986年のデビュー以来、FFを中心にスクウェアの作品を手がけてきました。

Aメジャーに移調してシンプルアレンジ【ソロギター演奏】

今回はなんだかんだ忙しくて練習時間が少なかったため、ギターアレンジの演奏難易度は低めに設定しました。

最初はもっとゆっくり、アレンジもほぼ原曲通り弾いていたのですが、さすがにシンプルになりすぎた感があったので、少しテンポを上げてリズミックにして、アレンジもギターっぽい部分を入れて演奏してます。

少し簡略化すれば初級者でもチャレンジできる内容と思いますので、是非弾いてみてください。

なお、オリジナルはCメジャーですが、ギターの音域を最大に生かすためにAメジャーに移調して演奏しています。

Ahead our way コード進行

オリジナルCメジャーをAメジャーに移調

イントロ
A A A A

Aメロ
AM7 B7(onA) Am7 Am7
CM7 D7 CM7 D7
A B7(onA) Am7 Am7
C D7  E7sus4 E7

サビ
CM7 CM7  D7 D7
Bm7 Bm7 Em7 Em7
CM7 CM7 D7 D7
Bm7 Bm7 E7 E7

Am9 Am7 Am7♭5 Am7♭5
G Dm(onF) E♭M7 Dm7

コード分析解説

まず、イントロ~AメロのメインキーがCメジャーかGメジャーかで迷います。

メインキーの確定

自分はCメジャーとしましたが、Gメジャーとしても破綻なく成り立つんですよね。
ちなみにGメジャーでとった場合

Aメロ
■Gメジャー
Ⅳ Ⅴ Ⅳm Ⅳm
♭Ⅲ ♭Ⅶ ♭Ⅲ ♭Ⅶ

このあとBメロにかけて、同主調Gマイナーに転調していきます。
これでもぜんぜん無理はない解釈です。

では、なぜCメジャーキーとしたか、というと下記の理由からです。

  • メロディー
    イントロでCイオニアンが使われている。
  • Aメロ出だしのCコードがルート感が強い
    自分の感性だと、ここはサブドミナントのⅣコードとは感じにくい。

そういう理由で、C→Cmの進行をⅣ→Ⅳmとせずにメジャー・マイナー複合調としてⅠ→Ⅰmの解釈で分析することにしました。

メジャー・マイナー複合調

メジャー・マイナー複合調についてはゼルダの伝説『メインテーマ』の演奏記事などでも解説していますが、キーがCなら、CメジャーキーとCマイナーキーの全てのコードが登場します。

細かく同主調転調を繰り返している、と解釈してもいいですが、ゲーム音楽は『コナミ進行』のようなのが多いし、メジャーキーでのSDM・マイナーキーでのSDというものの拡大解釈として運用できれば、シンプルに分析できる曲がたくさんあります。

Aメロ最後からBメロへの転調

Aメロ最後のE♭→F→Gは♭Ⅲ→Ⅳ→Ⅴ、でも行けますが、ここは最後のGコードがルート感強くなってるしコナミ進行ですよね。

従ってBメロのキーであるGマイナーに前倒しで転調している、と解釈しました。

Bメロのポイント

Bメロは24小節ありますが、前半16小節は普通にGマイナーキーです。
Bメロはラスト8小節が解釈が難しいところです。

Cm7→Cm7♭5がポイントですが
ここはB♭メジャーのⅡm7(SD)→Ⅱm7♭5(SDM)としてみました。

B♭メジャーキーはGマイナーキーの平行調ですが、ここもメジャーマイナー複合型になっていて、この後B♭マイナーキーのコードがガンガン入ってきます。

そうするとGマイナーキーのままだと解釈が苦しくなるため、平行調B♭に転調としました。

そしてB♭マイナーキーのコードを交えつつ、最後はFmをピボットにして元のキー(Cメジャー、Cマイナー)に戻してループしています。

全体の調性の流れ

全体の流れをまとめると

Cメジャー/Cマイナー
↓(属調)
Gマイナー
↓(平行調)
B♭メジャー/B♭マイナー
↓(全音転調)
Cメジャー/Cマイナー

という流れです。

ちなみに最初をGメジャーキーでとった場合

Gメジャー
↓(同主調)
Gマイナー
↓(平行調)
B♭メジャー/B♭マイナー
↓(短三度転調)
Gメジャー

このほうがシンプルに見えますが、前述の理由と、最後のFm→Cに戻るところが、FmをピボットにできないぶんGメジャーキーだと苦しいかも、ということで悩んだ末、Cメジャー・Cマイナー複合調をメインキーとしました。

コード分析結果

イントロ
■Aメジャー
ⅠM7 ⅠM7 ⅠM7 ⅠM7

Aメロ
■Aメジャー/Aマイナー(同主調のコードが混合されている)
ⅠM7 Ⅱ7  Ⅰm7 Ⅰm7
♭Ⅲ Ⅳ ♭Ⅲ Ⅳ
ⅠM7 Ⅱ7 Ⅰm7 Ⅰm7
■Eマイナー
♭Ⅵ ♭Ⅶ Ⅰ7 Ⅰ7(Aマイナーの♭Ⅲ Ⅳ7 Ⅴ7 Ⅴ7でもとれる繋ぎ部分)

サビ
♭Ⅵ ♭Ⅵ ♭Ⅶ7 ♭Ⅶ7
Ⅴm7 Ⅴm7 Ⅰm Ⅰm
♭Ⅵ ♭Ⅵ ♭Ⅶ7 ♭Ⅶ7
Ⅴm7 Ⅴm7 Ⅰ7 Ⅰ7

■Gメジャー(平行調)/Gマイナー(同主調のコードが混合されている)
Ⅱm7 Ⅱm7  Ⅱm7♭5(SDM) Ⅱm7♭5
Ⅰ  Ⅴm7 ♭ⅥM7 Ⅴm7(AメジャーのⅣmと共用)

分析の難しい内容【コード進行のポイント】

メロディアスでシンプルそうに聴こえますが、分析が難しい内容です。

まずAメロ頭をⅠM7ととるかⅣM7でとるかで解釈が分かれます。
理論的にはどちらでも解釈可能で迷ってしまいますが、そういう場合、そこのブロックを何回も弾きながら、最後にⅠ(またはⅠm)と思われるコードを入れてみて、最も据わりのいいキーを探します。

音楽というのは、なんだかんだ最後は感覚に頼るわけですね。

この曲の場合は自分の感覚だとAメロ最初のコードはⅠM7とするのがいいように思われたので、A(原曲はC)のメジャー・マイナー複合調(度々登場していますね)で解釈しています。

同じようにサビの後半も、Gメジャー・マイナー複合調とすることで説明可能になります。

そして、ループの境目にやや強引な全音転調が入って
元のキーに戻しているのもポイントです。

ファイナルファンタジーシリーズ・植松伸夫さんの曲 ソロギターアレンジ

植松伸夫さん・ファイナルファンタジーシリーズの楽曲 ソロギターアレンジ
植松伸夫さんの手掛けたゲーム音楽のソロギターアレンジをまとめてあります。 主にファイナルファンタジー(FF)シリーズです。

スーパーファミコンのゲーム音楽 ソロギターアレンジ

スーパーファミコンのゲーム音楽 ソロギターアレンジ
スーパーファミコン(スーファミ、Super Nintendo)用に発売されたゲームの楽曲のソロギターアレンジをまとめてあります。