発売年月:1995年11月
機種:スーパーファミコン(Super Nintendo)
メーカー:スクウェア(SQUARE)
タイトル名:ロマンシングサガ3(Romancing SaGa3)
曲名:グレートアーチ(Great Arch)
作曲:伊藤賢治(Kenji Ito)
演奏難易度:☆☆☆★★(易しい)
ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第45弾は、ロマンシングサガ3より「グレートアーチ」です。
今回は、2019年「夏曲」第2弾として、ロマンシングサガ3の中でも最も夏らしい曲、常夏のビーチ「グレートアーチ」のテーマを演奏します。
今年は夏曲を4、5曲やりたいなんて思ってたんですが、ブログ改装を優先してやっていたりして1か月くらい空いてしまったので、夏が終わるまでにあと1曲か2曲になってしまうかな。
ロマサガ最大のリゾート地【曲紹介】
グレートアーチはロマンシングサガ3に出てくる「南国の楽園」といわれるビーチリゾートです。
ロマンシングサガ3では、グレートアーチを舞台にハーマン(海賊ブラック)と敵将フォルネウスの物語が展開します。
海賊や財宝のエピソード、それにマップの地形などから考えて、カリブ海のリゾート地がモデルになっている感じがしますよね。でも、名前的にはグレート・バリア・リーフがモデルなのかな?
まあ、そういう一大リゾート地なわけです。
ロマサガRSでも登場
ロマサガシリーズ最新作のロマンシングサガRSでもグレートアーチが登場するようです。
ちなみにRSはロマサガ3の300年後の話だそうで、ロマサガ3と共通の世界設定や登場人物が登場するらしいです。
かなりやってみたい……けど時間ないですわー。
今は音楽やる時間捻出でヒイヒイなので、ゲームまでは時間回らないんですよね。
もうかれこれ19年くらいそんな感じですが、老後はゲーム三昧できるといいなぁ……。
グレートアーチの音楽
上に書いたように、グレートアーチはカリブ海リゾートがモデルだと思いますが、音楽もカリブ・キューバっぽい仕立てで、明るくて切ないメロディーが良い曲です。
作曲者の伊藤賢治さんをこちらの記事で紹介しています。
最果ての島の音楽について【おまけ】
これは余談ですが、グレートアーチからしか行けない場所に「最果ての島」というのがあって、ザリガニ人間が住んでいます。
ここの音楽は、某芸人がTV出演の時に毎回使用していたことで有名になりましたよね。
インパクト強い曲だし、TVで何回も何回も流れるので、ロマサガを知らない人でも音楽をきくと「あー、あの芸人の」という感じでした。
曲的にグレートアーチのほうが好みだったので、今回はこちらをアレンジ演奏してますが、今でもあの曲は知名度あるんでしょうかね?気になります。
コロンビアーナのイメージでアレンジ【ソロギター演奏】
今回は「夏曲」を何曲か平行してアレンジしていたんですが、その中で形になりそうなものから出していこう、ということで「グレートアーチ」が選曲されました。
曲内容は短い中でいろんな要素がぎゅっと詰まっていて、それらが完璧に構成されていて、流石の作曲と思います。
この曲のリズムはルンバです。
フラメンコのルンバとは少し違いますが、大雑把に言って同系統のリズムです。
キューバ音楽はサルサのイメージが強いですが、こういう古典的なルンバビートの曲もたくさんあります。
今回の演奏アレンジはフラメンコ形式でいうとコロンビアーナのイメージでやっていて、イントロにはコロンビアーナの基本パターンを付けています。
ただ、原曲が非常に完成されたメロディーとコード進行なので、そこは変えずに原曲のラインを守ってやった結果、フラメンコ色はそこまで強くなりませんでした。
結果的には難しすぎず、キャッチーなアレンジに仕上がったと思います。
弾いていて思ったんですが、2月に演奏したスーパーマリオブラザーズ「地上BGM」に近い感じのアレンジになっているかと。
これもカリビアンぽい曲ですよね。リズムトラックも同じパターンを流用してみました。
あとは曲の長さですが、1ループだと短いし、2ループだとちょっと冗長な感じなので、テンポ変化を含む長めのコーダをつけてアレンジしました。
コーダはAメロをベースにしていますが、少し展開のしかたを変えています。
こういうのを考えるのが結構時間がかかったりしますが、アレンジをやる中でもとくに楽しい時間です。
グレートアーチ コード進行
イントロ(アレンジ)
|B7|E|B7|E|
Aメロ
|E|A|B7 Cdim7|C♯m7|
|A|E|A|B7|
|E|A|B7 Cdim7|C♯m7|
|A|E|F♯m7 B7|E E7|
Bメロ
|A|E|B7 Cdim7|C♯m7|
|A6|G♯m7|C♯m7 C♯mM7(onC)|
|Bsus4 F♯13(onA♯)|
|A|B7|G♯7|C♯m7|
|A|F♯7(onA♯)|B7|B7|
コーダ(アレンジ)
|E|A|B7 Cdim7|C♯m7|
|A|E|A|G♯m7|
|F♯m7|B7|A|Cdim7|
|E|A|B7 Cdim7|C♯m7|
|A|E|F♯m7 B7|E|
コード進行分析
イントロ(アレンジ)
|Ⅴ7|Ⅰ|Ⅴ7|Ⅰ|
Aメロ
■Eメジャー
|Ⅰ|Ⅳ|Ⅴ7 ♭Ⅵdim7※1|Ⅵm7|
|Ⅳ|Ⅰ|Ⅳ|Ⅴ7|
|Ⅰ|Ⅳ|Ⅴ7 ♭Ⅵdim7※1|Ⅵm7|
|Ⅳ|Ⅰ|Ⅱm7 Ⅴ7|Ⅰ Ⅰ7|
Bメロ
|Ⅳ|Ⅰ|Ⅴ7 ♭Ⅵdim7※1|Ⅵm7|
|Ⅳ|Ⅲm7|Ⅵm7 Ⅲ7|Ⅱ7 Ⅵ7|
|Ⅳ|Ⅴ7|Ⅲ7|Ⅵm7|
|Ⅳ|Ⅱ7|Ⅴ7|Ⅴ7|
コーダ(アレンジ)
|Ⅰ|Ⅳ|Ⅴ7 ♭Ⅵdim7※1|Ⅵm7|
|Ⅳ|Ⅰ|Ⅳ|Ⅲm7|
|Ⅱm7|Ⅴ7|Ⅳ|♭Ⅵdim7※2|
|Ⅰ|Ⅳ|Ⅴ7 ♭Ⅵdim7※1|Ⅵm7|
|Ⅳ|Ⅰ|Ⅱm7 Ⅴ7|Ⅰ|
※1 Ⅲ7の代理
※2 Ⅴ7の代理
Bメロ2段目が難所【コード進行のポイント】
コード進行はよくよく見るとメジャー3コードがベースになってますが、Ⅱ・Ⅲ・Ⅵといった代理コードやパッシングディミニッシュが効いていて、メロディー込みで非常に完成度の高いものになっています。
演奏難易度的には、Bメロ2段目の
|C♯m7 C♯mM7(onC)|Bsus4 F♯13(onA♯)|と、細かくコード付けをしている所が難所になっているので、ここはベースの半音下降だけ弾いて上に乗ってるコードは省略しても良いと思います。
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