バテンカイトス2「The valedictory elegy(別れの挽歌)」【ギター演奏・コード進行09】

バテンカイトス2 別れの挽歌 The valedictory elegy
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2005年:ゲームキューブ(Game Cube)
メーカー:
任天堂(Nintendo)
タイトル名:
バテンカイトスⅡ(Batenkaitos2)
曲名:
別れの挽歌(The valedictory elegy)
作曲:桜庭統(Motoi Sakuraba)
演奏難易度:☆★★★★(難しい)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第9弾は、バテンカイトス2より「The valedictory elegy」(邦題:別れの挽歌)です。

闘技場で流れる曲ですが、原曲は泣きのバイオリンと軽快なロックアレンジがうまくマッチしていい味を出しています。

メロディーが非常に美しく、テクニック的にもソロギターで弾きごたえがあるかな、と思って取り上げました。

闘技場のテーマ【曲解説】

意表をついて少し新しめの曲いってみました。といっても13年前か……。

バテンカイトス2は未プレイなので、ゲームについてはほとんど何も語れませんが、この曲は闘技場でかかるバトル曲ですね。

自分は2016年から2017年にかけて、古いものから新しいものまで様々なゲーム音楽を聴いて、気になった曲は未プレイでも採譜したのですが、これもそうやって出会った中の1曲です。

作曲者の桜庭統さんは累積仕事量で言ったら、おそらくゲーム音楽界でトップだと思いますが、一体何曲あるのかもわからないほど沢山ある桜庭さんの曲なかでも、この曲は傑出した一曲だと思います。

多彩な展開で暗譜に一苦労【ソロギター演奏】

「The valedictory elegy」は今まで演奏した中では新しめの曲ですが、プレステ以降、ハードの容量の余裕がでてきて、ゲーム音楽も新しめのものは、だんだん1ループが長くなる傾向があります。

そういうわけで今回は原曲の1ループの長さも、演奏の長さも過去最長となって暗譜が大変でしたが、曲中、セクションごとに転調が入ったりして盛り沢山の内容で、演奏し甲斐のあるものになっています。

演奏のポイント

演奏テクニック的にもポジション移動が大きかったり、細かいフレーズが入ったりと結構難しいです。

Aメロの2段目、B7からのフレーズはクラシカルで綺麗ですが、指弾きで弾くのはなかなか難しいです。

Bメロの分数コードはG音がペダルになっていて、ペダルを維持したままコードチェンジするのは慣れが必要。

Cメロはコードが細かく動きますが、こういうのはスパルタ式に何回も繰り返し練習で指に覚えさせるのが早いです。一度動きを覚えればそんなに難しくはないかと。

その後はB音ペダルのトライアドコード上昇から、一気にポジションを飛ばしてEメジャーへの同主調転調。このへんは勢いが大事ですね。

間奏部分はフラメンコ的な処理をしました。

ほんとに盛沢山の展開で、こういう曲は演奏していて楽しいです。

The valedictory elegy コード進行

イントロ
Em B7(onD♯) D7 Cdim/D♯dim(B7の代理)

Aメロ
Em CM7 Am7 D7
B7 Em E7 Am/B
C D7(onF♯) E7sus4 B7
C D7(onF♯) Asus4/A CM7
F(♯11) FM7

Em CM7 Am7 D7
B7 Em E7 Am/B
C D7 E7sus4 B7
C D7 Esus4 E

Bメロ
Gm Gm E♭(onG) E♭(onG)
F(onG) F(onG) Gm F(onG)
Gm Gm E♭(onG) E♭(onG)
F(onG) F(onG) Gm F(onG)

ブリッジ
E♭ C F D(onF♯)(F♯dimで代理)
Gm D♭dim Dsus4/D Esus4/E

Cメロ
Am/G Dm/E Am/G C/D7
Em/D G/A B C(onB)
D(onB) E(onB) F(onB) G(onB)

Dメロ
F♯m7 E F♯m7 Esus4/E
F♯m7 E F♯m7 C♯7
D D

間奏
Am7 Am7 D7 D7
Dm7 Dm7 Em7 Em7
Am Am D7 D7
Dm7 Dm7 Em7 D7(onF♯)

Eメロ
F F F F
Dm Dm Dm Dm
Em B7 G E7(onG♯)
Am B7sus4/B7 Asus4/A Gsus4/G

※Aメロに戻る

コード進行分析

イントロ
■Eマイナー
Ⅰm Ⅴ7 ♭Ⅶ7 Ⅴ7

Aメロ
Ⅰm ♭ⅥM7 Ⅳm7 ♭Ⅶ7
Ⅴ7 Ⅰm Ⅰ7 Ⅳm/Ⅴ
♭Ⅵ ♭Ⅶ7 Ⅰm Ⅴ7
♭Ⅵ ♭Ⅶ Ⅳ7 ♭ⅥM7
♭ⅡM7 ♭ⅡM7

Ⅰm ♭ⅥM7 Ⅰm7 ♭Ⅶ7
Ⅴ7 Ⅰm Ⅰ7 Ⅳm/Ⅴ
♭Ⅵ ♭Ⅶ7 Ⅰm Ⅴ7
♭Ⅵ ♭Ⅶ Ⅰsus4 Ⅰ(メジャー終止)

Bメロ
■Gマイナー(短3度上)
Ⅰm Ⅰm ♭Ⅵ ♭Ⅵ
♭Ⅶ ♭Ⅶ Ⅰm ♭Ⅶ
Ⅰm Ⅰm ♭Ⅵ ♭Ⅵ
♭Ⅶ ♭Ⅶ Ⅰm ♭Ⅶ

ブリッジ
♭Ⅵ Ⅳ ♭Ⅶ Ⅴ7
Ⅰm ♭Ⅴdim(=Ⅱ7♭9) Ⅴ7(AマイナーのⅥ7と共用) ■Aマイナー(1音上) Ⅴ7

Cメロ
Ⅰm/♭Ⅶ Ⅳm/Ⅴ Ⅰm/♭Ⅶ♭Ⅲ/Ⅳ7(Eマイナーの♭Ⅶ7と共用)
■Eマイナー(属調)
Ⅰm/♭Ⅶ ♭Ⅲ/Ⅳ7 Ⅴ7 ♭Ⅵ
♭Ⅶ Ⅰ ♭Ⅱ ♭Ⅲ

Dメロ
■Eメジャー(同主調)
Ⅱm7 Ⅰ Ⅱm7 Ⅰ
Ⅱm7 Ⅰ Ⅱm7 Ⅳ7
♭Ⅶ ♭Ⅶ(AマイナーのⅣと共用)

間奏
■Aマイナー(同主調の下属調)
Ⅰm7 Ⅰm7 Ⅳ7 Ⅳ7
Ⅳm7 Ⅳm7 Ⅴm7 Ⅴm7
Ⅰm7 Ⅰm7 Ⅳ7 Ⅳ7
Ⅳm7 Ⅳm7 Ⅴm7 Ⅴm7/Ⅳ7

Eメロ
♭Ⅵ ♭Ⅵ ♭Ⅵ ♭Ⅵ
Ⅳm Ⅳm Ⅳm Ⅳm
Ⅴm Ⅱ7 ♭Ⅶ Ⅴ7(EマイナーのⅠ7と共用)
■Eマイナー(属調)(Aマイナーのままでも解釈可能)
Ⅳm Ⅴ7 Ⅳ7 Ⅲ7

Aメロ(Eマイナー)に戻る

激しく転調【コード進行のポイント】

イントロからAメロはシンプルに始まりますが、Bメロ以降、これでもかと転調していきます。

イントロとA(Eマイナー)

B(Gマイナー)

C(Aマイナー/Eマイナー)

D(Eメジャー)

間奏とE(Aマイナー)

という具合ですが転調内容も、短3度転調・全音転調・属調転調・下属調転調・同主調転調などバリエーションに富んでいて、作曲技巧の高さを感じます。

なお、当ブログでは転調の際によく(○◯◯の○○と共用)というコードの表記を使ってますが、これはピボットコードといって、転調前・転調後、両方のキーに属すことが出来るコードです。

ピボットコードは転調をスムーズにする接着剤のような役割を果たしていて、曲の構造上重要なポイントになります。

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