1990年代から現在まで【改訂版ゲーム音楽の想い出03】

「改訂版ゲーム音楽の想い出」では、当ブログ管理人=BGMとゲーム音楽の関わりを自伝的な切り口で書いていますが、第1回ではBGMの幼少期からファミコンを購入するまでの事を、第2回ではゲームにハマると同時に音楽に興味を持ち始めてギターにのめり込んでいった時代の事をお話ししました。

最終回である今回は、一気に高校卒業後からこのブログ開設(2018年)までの事ををお話します。

1990年代以降はスーパーファミコン時代を除くと、それほどゲームをやっていたわけでないので子供時代の事に比べて書く事がだんだんと少なくなってきますね。

スーパーファミコン購入

BGMは高校在学中はほぼ楽器の練習とバンド活動に明け暮れていましたが、ある段階で「高校卒業後は大学進学は辞めて東京の音楽学校に通う!」と決めて、親にも宣言しました。

その音楽学校ですが、周囲の反対を押し切って行く形だったし、経済的な事情により地元から週に1回東京に通うという形になりました。同時にフラメンコギターも東京の先生について週に1回のレッスンに通いはじめています。

そんなタイミングで、妹が「スーパーファミコン欲しいから共同で買おう」と言ってきました。友達が持っていて、一緒にやったら楽しかったんだとか。

自分も、長らくゲーム機を買ってなかったし「空いた時間にちょっとやりたいかも」と思ってこの話に乗りました。

スーファミでゲームライフ再開

スーファミを買ってからというもの、再びゲームにハマっていきます。

BGMはこの後、1996年の年頭からスペインにギター留学するんですが、この時期にスーファミでやったタイトルをざっと数えてみたら、留学前だけで40タイトルくらい、留学後も入れると70タイトルくらいありました。

でも、この時代はゲームソフトって高かったので、新作を新品購入したのは全部で10タイトルも無いくらいなんですが、発売後半年から1年もすると中古が安くなったり友達が飽きて貸してくれてりしたので、ほとんどのタイトルはそうやって少し周回遅れでプレイしてました。

巷では、1995年前後はスーパーファミコン全盛期にあたり「ゲーム音楽第二次黄金期」と呼べる状況でした。

自分が1994年以降にやったスーファミのタイトルでとくに音楽が印象的だったものは以下の作品です。

  • ロマンシングサガ1・2・3
  • 真・女神転生1・2・if
  • ファイナルファンタジー5・6
  • ドラゴンクエスト5・6
  • 聖剣伝説2・3
  • ストリートファイター2(オリジナルはアーケードゲーム)
  • ライブアライブ
  • かまいたちの夜
  • クロノトリガー
  • ラストバイブル3
  • タクティクスオウガ
  • 天地創造
  • 風来のシレン
  • バハムートラグーン

スペイン留学

スーファミを買って再びゲーマーに復帰したBGMですが、フラメンコを勉強するためにスペインへ留学する計画を立てます。

東京滞在は学生フラメンコのギャラで黒字になることも多くなっていたし、音楽学校修了後は学費の支払いも無くなったので、留学資金にするためにバイト代はほぼ全部貯金に回しました。

そんな感じで、学生フラメンコ+ギターセミプロ活動+バイト+スーファミな生活を2年半くらい続けて結構な額を貯めて、いよいよスペイン留学計画を実行に移すことになります。

そして、1996年にスペインに渡りましたが、スペインにはゲーム機を持って行かなかったし、留学期間中はギターに集中していました。なので、このブログ的には書くことがありません。

実家で暮らしながらフラメンコギターのプロ活動

留学を終えて日本に帰って来てからですが、スペインでお金を使い果たしたため、また実家のごやっかいになります。

実家で暮らしながら、地元のフラメンコ教室で踊りのクラス伴奏をしたり、発表会やイベントに出演したり、ギター教室を始めて生徒を募集したりとか、そんな生活でしたが、そんなに毎日仕事があるわけでないし、かなり時間的な余裕がありました。

1997年から2000年頃の実家時代は、以前から家にあったスーファミの他、友達がプレイステーションとNintendo64を長期で貸してくれたり、ポケモンをやるためにゲームボーイを買ったりして、結構なゲーマーライフを満喫していました。

1998年頃から友達に借りていたプレステとNintendo64ですが、あまりタイトル数はやってないんですよね。

1998年から2000年頃にやったものだと、女神異聞録ペルソナパラッパラッパー風来のシレン2マリオカート64とかですね。

あと、スペインから帰国後にすぐにゲームボーイポケットを買ったんですが、その後すぐゲームボーイカラーが出たので、文句をいいながら買い替えたおぼえがあります。

ゲームボーイだと、ポケットモンスタードラゴンクエストモンスターズメダロットなどの収集系にハマりました。

このあたりは初代プレステ全盛期にあたりますが、時代背景はこちらの記事をご覧ください。

実家消滅で厳しい環境に

スペイン留学から帰国したBGMは実家に戻ってフラメンコギターの仕事をしながらゲーマー生活を満喫しましたが、そんな快適な生活は突然終わりを告げます。

自分の家族は、1999年あたりからいろいろと予期せぬことに見舞われ、最終的に実家は売却、家族は離散、自分はこの機会に独立ということになり、2001年の始めくらいに実家を離れて独立しています。

そして、これが自分のゲーム人生の分水嶺でした。

実家を離れたあとも、諸事情から2、3年間は地元に留まってギターの仕事をしていましたが、実家のごやっかいになっていた時に比べて経済的・精神的負担が激増して余裕がなくなってしまい、それ以降は長時間ゲームに向かうという機会はどんどん減っていってしまいました。

実家を離れた後、2001年から2002年頃にプレイしたタイトルは片手で数えられるほどですが、クロノクロス悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲の音楽は印象に残っています。どちらも中古で買って周回遅れのプレイでしたし、長時間プレイする気力と時間がなかったので、プレイは結構適当だったと思いますが、音楽には感銘を受けました。

2003年東京に移る

実家から独立したBGMは、しばらくギターの仕事をしながら地元で暮らしましたが、ギターの活動をもっと広げたくて、2003年の夏に東京に移ってきました。

東京に移ってからも、基本的にはあまりゲームをやることはありませんでした。

ギターの仕事や音楽活動を広げていくのと、生活の維持で全く余裕が無く、ゲーム音楽のことはすっかり忘却の彼方へ……

自分は完全なブランク期でしたが、2000年代前半の時代背景はこちらの記事をご覧ください。

2005年にPCを購入

BGMは1990年代から2004年までPCは使わない生活をしていたのですが、2005年に音楽制作と新たな仕事のために15年ぶりくらいにPCを導入しています。

浦島太郎状態だったのが、インターネットから様々な情報を摂取できるようになりました。

音楽制作もMTRからPCメインに移行、たまにPCでゲームもプレイするようになりました。

東京に移ってから現在までのゲームプレイスタイル

東京に移ってから現在までのゲームとの関わり方ですが、年に一度くらい思い出したようにハマるタイトルがあるものの、1週間から1ヶ月くらい集中的にやったら、またゲームをやらない生活に戻る、という感じです。

東京に引っ越す前まではプレステやスーファミも所持していましたが、東京に引っ越すときにゲームボーイカラー以外のゲーム機とゲームソフトは全部処分してしまいましたので、2003年夏以降はモバイルゲーム機のものを中心に、2005年にPCを購入してからは、たまにですがPCでゲームをプレイするようになりました。

基本的に2003年以降は、フラメンコと音楽の活動や、お金を稼いだりする事でいっぱいいっぱいで、ゲームに使う時間が無い状態が続いている感じです。

ずっとゲームをやりたい気持ちはあるのですが、他にやりたいこと、やらなければならないことが多すぎて。

自分がゲーマーとして本格復帰できるのは、何がしかの経済的成功をおさめて時間的余裕ができた時か、何がしかの要因でギターの活動をスローダウンさせた時か、老後に年金などで生活ができるようになったときか、ということになると思います。

人生の楽しみとして後に残している、というのもありますが。

東京に移ってから現在までにプレイしたゲームで、音楽をよくおぼえているのは以下のタイトルです。

  • DS版悪魔城ドラキュラ3部作(蒼月の十字架、ギャラリーオブラビリンス、奪われた封印)
  • モンスターハンター・ポータブル1・2・3
  • ドラゴンクエストモンスターズJoker
  • 洞窟物語
  • アンダーテール

2000年代後半以降のゲーム音楽周辺の時代背景はこちらをお読みください。

ゲーム音楽に救われる

これはフラメンコギターブログのほうには少しだけ書いてますが、やむにやまれぬ事情で、2009年から2018年くらいまでギタリストとしては、ほぼ引退状態になってしまっていました。

そこから復帰しようと奮起できたのは、偶然掘り出したゲーム音楽コレクションが一つのキッカケだったんですよね。

自分がゲーム音楽と再会して、このブログを始めた経緯を書きます。

2015年秋 ゲーム音楽との再会

2015年の秋頃、PCにたまり放題になっていたメディアファイルの整理をしていたら、昔のゲーム音楽コレクションが大量に出てきたんです。

2009年頃、引っ越しをするときにコンポを処分したんですが、それに先だって大量のCD、MD、カセットテープなどを半年くらいかけてmp3化したことがあります。そのときまとめてリッピングしたものと思われます。

最初は「うわ!懐かす」って感じで聴いていたんですが、聴いてるうちになんとも奇妙な感覚になってきました。

――なんというか、全部、覚えているんですよね。

副旋律からベースラインからドラムのフィルまで。ほぼ全曲そんな感じです。

子供時代から若い頃に聴いた音楽は一生覚えているものですが、そういう一般的なレベルではなくて、アレンジの細かいディテールまで克明に記憶されてるのに自分自身驚き、時間が経つのを忘れて聴き入りました。

その時、無意識にゲーム音楽から受けていた影響の大きさをハッキリ認識し、同時にいろんな記憶や思いが頭のなかを駆け巡りました。

――ゲーム音楽は自分の無意識の中で20年間以上生き続けていたようです。

2016年秋よりゲーム音楽300曲を採譜

2015年秋にゲーム音楽との再会を果たして以来、動画サイトなどで未プレイのものや最近のものまで聴きまくりました。

興味は一時的なもので終わらず、2016年秋頃から気になる曲の採譜とコード進行のアナライズなどをはじめました。

ルーツミュージックとして自分に染み付いている感覚の正体を、もっと具体的に把握したかったからです。

2018年1月までに約300曲の採譜と分析を終えましたが、きりがなくなってきたので一先ず一段落としました。

2018年 このブログ開設へ

その後は「ギタープレイヤーとして、採譜したゲーム音楽をソロギター用にアレンジして演奏していく、ということに挑戦していきたい」という気持ちが強くなり、2018年春先からこのブログ開設へと動き始めました。

この活動は個人的な趣味なんですが、1人で自宅でやっているより、せっかくだからギターやゲーム音楽が好きな人、趣味や文化が近い人と交流しながらできたら楽しいだろうな、と考えてブログ形式でやっていくことにしました。

――以上が現在までの自分とゲーム音楽との関わりと、このブログ立ち上げの動機です。

もう2021年なので、ゲーム音楽との再会時点から数えても既に5年以上が経過してますが、2018年にこのブログを開設したのをキッカケに、フラメンコギタリストとして活動を再開したり、ギター教室も再開したりで、頑張ってやっております。

ゲーム音楽演奏にここまでハマることは自分でも予想外だったんですが、自然に演奏者としてのモチベーションが湧いてきたんですよね。

そしてそれをやっているうちに、以前のようにギターを弾くことが楽しくなってきて、状況に負けて色々と諦めていた気持ちが復活してきて。

このブログはライフワークとして続けられる限り続けていきたいと思っておりますので、末永くよろしくお願いいたします!

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