難易度☆☆★★★(普通)
2006年:プレイステーション2(PlayStation2)
メーカー:カプコン(CAPCOM)
タイトル名:大神(Okami)
曲名:Reset
作曲:JUN
今回は大神より、主題歌・メインテーマの『Reset』を演奏します。
和のメロディーの、とても綺麗な曲で、自分も大好きな曲です。
このゲームの世界観と音楽は、日本人なら心震えるものがあるんではないでしょうか。
『大神』作品概要
大神はクローバースタジオが開発、2006年にカプコンより発売されたRPGです。
美術、音楽、世界観の全てが個性的で素晴らしい作品と思います。
自分はこの作品は音楽から入りました。
2016年頃に色々ゲーム音楽を聴くうちに大神の音楽が好きになり、プレイ動画などを見るうちにゲーム自体に興味をそそられて、やりたくなりました。
ただ、時間がとれず、少ししかプレイしてないのですが、そのうちしっかりプレイしたいと思って数年……。
まあ、プレイ動画は一通り見ているので、大筋はわかりますが。
和風の世界観で、日本神話や伝承・童話がベースになっています。
白い犬(狼)が主人公で、実はこのワンコが大神アマテラスの化身という設定で、ゲームタイトルも大神と狼をかけたものです。
犬が主人公っていうのは他に無いですよね~。
美術も独特ですよね。
切り絵風のキャラクターや、水墨画ぽい背景、『まんが日本昔話』的な雰囲気もあります。
一方で現代的なCGならではの描写も凝っていて、その世界に引き込まれます。
大神の音楽
音楽も和的な要素とモダンな要素が絶妙なバランスで素晴らしいですよね。
上田雅美さん、山口裕史さん、海田明里さん、近藤嶺さんの四人が作曲者として参加しています。
今回演奏の『Reset』だけは主題歌として別枠で提供され、JUNさんの作曲です。
主題歌『Reset』について
今回演奏する『Reset』は大神のために書き下ろされた曲で、平原綾香さんが歌っています。
『Reset』の曲題は平原さん自身のアイデアで歌詞に付加した『リセット』という言葉から決まったそうです。
この曲は2006年の平原綾香さんのアルバム『4つのL』にも収録されています。
ありがとうバージョン
この曲には『ありがとうバージョン』というのが存在します。
Resetありがとうバージョンは、最終決戦で窮地に立たされたアマテラスが、それまで出会った人々の力を得て立ち上がる、というシーンで流れます。
ありがとうバージョンは、ゆっくりしたテンポのアレンジでメロディーを和笛で演奏していて、最初は静かな曲調ですが、途中からどんどん楽器が加わって、ドラマチックな盛り上がりを見せます。
編曲は山口裕史さん。
そして、本来の姿を取り戻した白野威=アマテラスは再びラスボスである常闇ノ皇に挑んでいきますが、そのときに大神もう一つの名曲『太陽は昇る』が流れ、ゲームはクライマックスをむかえます。
ラスボス戦後はエピローグシーンを挟んでエンディングが始まり、平原さんのヴォーカルバージョンの『Reset』が流れる、という演出です。
これはヤラレますよね~。
歌Verと、ありがとうVerのいいとこ取りを狙う【ソロギター演奏解説】
この曲をソロギター化するに当たって、ヴォーカルバージョンと、ありがとうバージョン、両方を参考にしてアレンジしました。
結果、両バージョンの中間くらいの感じになってると思います。
前半はゆっくりテンポで『ありがとうバージョン』寄りに。
後半は徐々にテンポを上げてヴォーカルバージョン寄りにしてます。
ヴォーカルバージョンと、ありがとうバージョンではコード進行なども微妙に違うんですが、これもミックスして、なるべくバリエーションがつくように考えました。
演奏的にはシンプルなアレンジでも映える曲と思いますが、アルペジオやスケールでギターぽいオカズを入れていきました。
Reset コード進行
イントロ
FM7 G Am9 Am9
FM7 G Am9 Am9
Am11 F/G
Aメロ
FM7 Em7 Dm7/G C/C7
FM7 Em7 Dm7/Em7 Am7/Am7(onG)
FM7 Em7 Dm7/G C/C7
FM7 Em7 Dm7/G Csus4/C
Bメロ
F/G E7/Am B♭ FM7(onG)/G
サビ
F/G Am/C(onG) F/G C(onE)/E7
F/G Am/C(onG) F/G Asus4
A/F/G7
A・Bメロ繰り返し
サビ バリエーション
F/G Am/C(onG) F/G D7(onF♯)/E7
F/G Am/C(onG) F/G D7
F/G E7/Am B♭ FM7(onG)/G G
F/G Am/C(onG) F/G C(onE)/E7
F/G Am/C(onG) F/G D7
F/G Am/C(onG) F/G C(onE)/E7
F/G Am/C(onG) F/G Asus4
Am7
アウトロ
FM7 G Am9 Am9
FM7 G Am9 Am11
コード進行分析
イントロ
♭ⅥM7 ♭Ⅶ Ⅰm9 Ⅰm9
♭ⅥM7 ♭Ⅶ Ⅰm9 Ⅰm9
Ⅰm11 ♭Ⅵ/♭Ⅶ
Aメロ
♭ⅥM7 Ⅴm7 Ⅳm7/♭Ⅶ ♭Ⅲ/♭Ⅲ7
♭ⅥM7 Ⅴm7 Ⅳm7/Ⅴm7 Ⅰm7/Ⅰm7(on♭Ⅶ)
♭ⅥM7 Ⅴm7 Ⅳm7/♭Ⅶ ♭Ⅲ/♭Ⅲ7
♭ⅥM7 Ⅴm7 Ⅳm7/♭Ⅶ ♭Ⅲsus4/♭Ⅲ
Bメロ
♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅴ7/Ⅰm Ⅱ♭ ♭ⅥM7(on♭Ⅶ)/♭Ⅶ
サビ
♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅰm/♭Ⅲ(on♭Ⅶ) ♭Ⅵ/♭Ⅶ ♭Ⅲ(onⅤ)/Ⅴ7
♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅰm/♭Ⅲ(on♭Ⅶ) ♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅰsus4
Ⅰ/♭Ⅵ/♭Ⅶ7
Aメロ・Bメロ繰り返し
サビ バリエーション
♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅰm/♭Ⅲ(on♭Ⅶ) ♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅴm7/Ⅴ7
♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅰm/♭Ⅲ(on♭Ⅶ) ♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅳ7
♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅴ7/Ⅰm ♭ⅡM7 ♭ⅥM7(on♭Ⅶ)/♭Ⅶ ♭Ⅶ
♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅰm/♭Ⅲ(on♭Ⅶ) ♭Ⅵ/♭Ⅶ ♭Ⅲ(onⅤ)/Ⅴ7
♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅰm/♭Ⅲ(on♭Ⅶ) ♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅳ7
♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅰm/♭Ⅲ(on♭Ⅶ) ♭Ⅵ/♭Ⅶ ♭Ⅲ(onⅤ)/Ⅴ7
♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅰm/♭Ⅲ(on♭Ⅶ) ♭Ⅵ/♭Ⅶ Ⅰsus4
Ⅰm7
アウトロ
♭ⅥM7 ♭Ⅶ Ⅰm9 Ⅰm9
♭ⅥM7 ♭Ⅶ Ⅰm9 Ⅰm11
和音階Jポップ的なつくり【コード進行のポイント】
『和的要素を採り入れたJ-Popぽい進行』ですよね。
こういう曲のつくりかたって、坂本龍一さんの『戦場のメリークリスマス』あたりからの流れと思いますが、ペンタトニック(5音階)を混ぜて和的雰囲気を出してます。
Aメロは、ヴォーカルバージョンではAmに行ってますが、ありがとうバージョンではCにリハモされています。
今回のソロギターバージョンは1回目Am、二回目Cという合わせ技にしました。
そして、BメロのB♭M7→FM7(onG)→G7がめちゃめちゃ効いてますね。
このワンクッションが、次にくるサビを感動的なものにしていて、この曲の最大のポイントになる部分と思います。
サビの最後はAだったりAmだったり、D7だったり、バージョンによっても違うし、数パターン出てきます。
このアレンジでは全部で4回出てくるサビの最後は、A、D7、D7、Amという順番にしました。
プレイステーション以降のゲーム音楽 ソロギターアレンジ

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