演奏曲紹介記事を演奏・コード進行記事へ統合しました。サイト改装・全面リライト進行中です。このブログはリンクフリーです(2019年8月3日更新)
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ヴィーナス&ブレイブス Waltz for Ariah【ギター演奏・コード分析37】

難易度☆☆★★★(普通)

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メインテーマ・タイトル曲【曲紹介】

2003年 プレイステーション2
作曲:大島ミチル、小林啓樹

ヴィーナス&ブレイブス ゲーム画面
(c)BANDAI NAMCO

ヴィーナス&ブレイブスは2003年にナムコから発売されたRPGです。
このWaltz for Ariahは、このゲームのヒロインの名前が冠されたメインテーマ・タイトル曲です。

この曲に関しては、ゲームの知名度に対して曲単体の知名度と評価が高いように思います。
ニコ動のランキングでも長年の常連曲です。

自分は2003年あたりはゲームから離れていた時期で、このゲームも未プレイです。
ですので、ゲーム内容等は語ることができません。

Waltz for Ariahについて、自分なりの体験と思うところを書いてみようと思います。

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この曲との出会い

この曲に出会ったのは2016年ごろで最近のことです。
そのころ、自分はゲーム音楽の採譜をしつつ、自分の知らないゲーム音楽を発掘するのを楽しみとしていました。

当時、昼間は株のデイトレをやっていたんですが、BGMにニコニコ動画のゲーム音楽トップ1000ランキングなんかをかけっぱなしにしていて、気になる曲があったら曲名とゲームタイトルをさっとメモって後で調べたりしていました。

そうやって出会って、ゲーム内容を一切知らずに採譜した曲も100曲近くに及ぶんですが、この曲は一発で気に入ってかなり早い段階で採譜リストに入れました。

そして1年ちょっとで300曲採譜したなかで約100曲を厳選して演奏予定リストを作ったんですが、この曲は迷わず入れました。

未プレイタイトル曲の演奏について

ゲーム音楽は思い出補正が大きいジャンルなので、どうしてもプレイしたことのあるタイトルを贔屓にしてしまいますが、未プレイにも関わらず演奏リストにまで入ってくる曲は、よほど音楽的に好きなんだと思います。
他にも30曲ほどはそういうのがあります。

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原曲はクラシカルな仕立て

曲名がビル・エヴァンスの『Waltz for Debby』を連想してしまいますが、ワルツのピアノ曲という以外はそんなに似てないような。

この曲は全体にクラシカルな仕立てになっていますが、最初の四度累積コードをはじめ、コード使いが少しジャズぽい感じもあります。

前半ピアノソロで静かに始まり、微妙にテンポアップしながらオーケストラが入って盛り上がっていきます。

何回か出てくる同じメロディーに微妙に違うコードをつけていくところに作曲者のセンスを感じます。

動画でヴィーナス&ブレイブスのオープニングだけ見たのですが、映像と音楽のマッチングが素晴らしいですね。
リアルタイムでプレイしたかったな~。

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大島ミチルさん、小林啓樹さん【作曲者について】

作曲者として小林啓樹さんの名前がクレジットされていますが、この曲は大島ミチルさんの『シャ・リオン』(2001年)との類似性がずっと指摘されていて、権利関係がゴタゴタしていたようです。

そのあたり、調べてもグレーな感じなので、作曲者紹介として大島さん、小林さん、両名の紹介をしておきます。
まあ、どちらの作だとしても、曲の素晴らしさは変わりませんので……

大島ミチルさん

主に映画音楽などで活躍される有名作曲家です。
詳しくはwikipediaなどを見ていただくとして、音大出身クラシック系の作曲家で、映画、アニメ、テレビドラマなど合わせると凄まじい数の仕事をしています。

ゲーム音楽は『ICO』が有名ですが、もっと初期のころにコーエーの蒼き狼と白き牝鹿・元朝秘史(1992年)、太閤立志伝(1992年)をやっています。

小林啓樹さん

2001年ごろからナムコに在籍して、主に『エースコンバット』シリーズ、『アイドルマスター』シリーズを手がけています。

大のゲーム好きとして知られ、エースコンバットの音楽に感銘を受けてナムコに入社しています。
そして夢叶ってエースコンバットシリーズのメインコンポーザーになっているのですから素晴らしいですよね。

現在は独立してフリー作曲家としてご活躍されています。

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暗譜がちょっと大変【ソロギター演奏】

曲紹介で音楽の内容にも少し触れましたが、この曲は同じモチーフを繰り返しながら徐々にテンポアップして盛り上がっていきます。
それをソロギターでも再現したかったのですが、ギター一本だと音数も表現も限られるので、Aメロ1まわり目をゆったりと、少しだけリズムを崩して弾いて落差をつけています。

テクニック的には凄く難しい、というのではないですが、使用音域を極力広くとったためにポジション移動が大きいです。

あと、これがこの曲のミソなんですが、同じメロディーに違うコードをつけたりしていて、運指が少しおぼえにくく、曲の長さもゲーム音楽にしては長めなので暗譜が大変でした。
なので、速いパッセージなどは無くとも、そこそこの難易度ということで星3つ評価です。

なお、アレンジにあたってイントロとブリッジ3の部分がソロギターだと冗長な感じがしたので少し短くカットしています。

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Venus&Braves “ワルツ・フォー・アリア” コード進行

イントロ
B9sus4(4度累積)/C♯m11(4度累積) C♯m11
Bm7(onF♯)/C♯m7(onG♯) C♯m7(onG♯)
C♯m11(4度累積)/D♯7sus4(4度累積) D♯7sus4
Bm7(onF♯)/B9sus4 B9sus4
(演奏では最初と最後だけ弾いて半分のサイズに縮小しています)

Aメロ
Emadd9 CM7 B7sus4 Bm7
Am7 Bm7 CM7 D7
Emadd9 C♯m7♭5 D7(onC) Bm7
Am7 Am7 Bm7 Bm7

ブリッジ1
Em A(onE) Em7 A(onE)
Em A(onE) Em7 A(onE)

Aメロ
Em CM7 B7sus4 Bm7
Am7 Bm7 CM7 D7
Em C♯m7♭5 D7(onC) Bm7
Am7 Am7 Bm7 Bm7

ブリッジ2
Em A(onE) Em7/A Em

Bメロ
Amadd9 Amadd9 GM7(onB) GM7(onB)
Em D7 CM7 Bm7
Am7 Am7 Bm7 CM7
C♯m7♭5 A9 D6 B7

Amadd9 Amadd9 GM7(onB) GM7(onB)
Em D7 CM7 Bm7
Am7 Am7 Bm7 CM7
Am7 Am7 Bm7 CM7

ブリッジ3
Am7 Bm7 CM7 Bm7
Am7 Bm7 CM7 Bm7
Am7 Bm7 CM7 Bm7(演奏ではこの段省略)
Am7 Bm7 CM7 Bm7(演奏ではこの段省略)

Em A(onE) Em A(onE)
Em CM7 D7 CM7

Aメロバリエーション
Em CM7 Bm7 Bm7
Am7 Bm7 CM7 CM7
CM7 CM7
Em C♯m7♭5 D7(onC) Bm7
Am7 Am7 Bm7 Bm7
CM7 CM7 Bm7 Bm7

コーダ
Em A(onE) Em A(onE)
Em A(onE) Em A(onE)
CM9 CM9 CM9 CM9
CM9 CM9 C69 C69

コードアナライズ

イントロ
■Eメジャー/Eマイナー混合
Ⅴ7sus4/Ⅵm11 Ⅵm11
Ⅴm7(DM)/Ⅵm7 Ⅵm7
Ⅵm11/Ⅶ7sus4(SDM) Ⅶ7sus4
Ⅴm7/Ⅴ7sus4 Ⅴ7sus4
(演奏では最初と最後だけ弾いて半分のサイズに縮小しています)

Aメロ
■Eマイナー
Ⅰm ♭ⅥM7 Ⅴm7 Ⅴm7
Ⅳm7 Ⅴm7 ♭ⅥM7 ♭Ⅶ7
Ⅰm Ⅵm7♭5(メロディックMのDTC) ♭Ⅶ7 Ⅴm7
Ⅳm7 Ⅳm7 Ⅴm7 Ⅴm7

ブリッジ1
Ⅰm Ⅳ Ⅰm Ⅳ
Ⅰm Ⅳ Ⅰm Ⅳ

Aメロ繰り返し

ブリッジ2
Ⅰm Ⅳ Ⅰm7/Ⅳ/Ⅰm

Bメロ
Ⅳm Ⅳm ♭ⅢM7 ♭ⅢM7
Ⅰm ♭Ⅶ7 ♭ⅥM7 Ⅴm7
Ⅳm Ⅳm Ⅴm7 ♭ⅥM7
Ⅵm7♭5(メロディックMのDTC) Ⅳ7 ♭Ⅶ6 Ⅴ7

Ⅳm Ⅳm ♭ⅢM7 ♭ⅢM7
Ⅰm ♭Ⅶ7 ♭ⅥM7 Ⅴm7
Ⅳm7 Ⅳm7 Ⅴm7 ♭ⅥM7
Ⅳm Ⅳm Ⅴm ♭ⅥM7

ブリッジ3
Ⅳm7 Ⅴm7 ♭ⅥM7 Ⅴm7 4回繰り返し
Ⅰm Ⅳ Ⅰm Ⅳ
Ⅰm ♭Ⅵ ♭Ⅶ ♭Ⅵ

Aメロバリエーション
Ⅰm ♭ⅥM7 Ⅴm7 Ⅴm7
Ⅳm7 Ⅴm7 ♭ⅥM7 ♭ⅥM7
♭ⅥM7 ♭ⅥM7
Ⅰm Ⅵm7♭5(メロディックMのDTC) ♭Ⅶ7 Ⅴm7
Ⅳm7 Ⅳm7 Ⅴm7 Ⅴm7

コーダ
Ⅰm Ⅳ Ⅰm Ⅳ
Ⅰm Ⅳ Ⅰm Ⅳ
♭ⅥM7 ♭ⅥM7 ♭ⅥM7 ♭ⅥM7
♭ⅥM7 ♭ⅥM7 ♭Ⅵ ♭Ⅵ

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同じメロディに異なるコードがつく【コード進行のポイント】

イントロは四度累積コードですね。
普通のコードと違って完全四度間隔で積んでいくんですが、硬質で洒落た響きです。

これに普通のコードネームをつけると、m11とか、7sus4(♯9,♭13)とか、三度ベースの69とかになりますが、敢えて調性感を曖昧にしたいときなんかに使います。

Aメロの一まわりめと二まわりめでコードが少し違うのがポイントです。
一まわりめはⅠ ♭ⅥM7 Ⅴsus4 Ⅴm7
二まわりめはⅠ Ⅵm7♭5 ♭Ⅶ7 Ⅴm7

こういう繊細な表現、いいですね~

Bメロもシンプルな進行と思わせて
Ⅵm7♭5 Ⅳ9 ♭Ⅶ6 Ⅴ7とか入れ込んできます。

ブリッジ部分高音フレーズのところも
一回目 Ⅰm Ⅳ7 Ⅰm Ⅳ7
二回目 Ⅰm ♭Ⅵ(Ⅳm7) ♭Ⅶ(Ⅴm7) ♭Ⅵ(Ⅳm7)
と、伴奏コードを変えてきています。

メロディー的にはシンプルなマイナーキーと思わせて、随所に隠し味の繊細な処理がされてます。

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