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真・女神転生 銀座【ギター演奏・コード分析13】

難易度☆★★★★(難しい)

メガテン曲の中でも印象深いロックナンバー【曲解説】

1992年 スーパーファミコン
作曲:増子司

真・女神転生 銀座
(c)ATLUS

真・女神転生は自分がスーパーファミコン時代に一番はまったシリーズです。

まずこの作品、ゲームシステム・グラフィック・サウンド・シナリオ・世界観、全てにおいて完成度が尋常ではないです。

多くの部分でファミコン版女神転生2がベースになっていますが、スーパーファミコンの表現力を最大限生かしたこの作品をもって女神転生シリーズの世界を完全に確立したといえます。

女神転生シリーズは音楽のほうもそこそこの曲数を採譜したなかで、最初に何をやろうかちょっと悩みました。

そこでもう一度女神転生シリーズの採譜曲を聴きなおしてみたんですが、その中で一番記憶に刻まれてるのがこの曲だったんですよね。

あと、こういうもろにロック調のリフの曲をガットギター一本のアレンジで弾いたらどうなるかな~?という興味で選曲しました。

この曲は真・女神転生1の中盤、銀座でかかる曲です。特徴あるリフだし銀座は結構長丁場なのでよく覚えていたんだと思います。

増子司さんのメガテン曲は

  • ディストーションギターとベースライン主体のロック曲
  • フルート・木管楽器・エレピ・コーラスパッド系音色のメロディの哀愁がある曲
  • ストリングス・パイプオルガン・コーラスパッド主体の荘厳な曲

以上3タイプに大別できると思いますが、この曲はロック曲の最右翼です。
なんというか、増子節の極みですよね。
増子さんのカラーがとてもよく出ていると思います。

増子司さん【作曲者】

1984年の『スターフォース』がデビュー作です。

1980年代前半から現在まで現役で活躍されている超ベテランです。

増子さんの音楽性は『スターフォース』の時点からすでにその特徴が出ていますが、かなりロック(しかもハードなほう)要素が濃いです。

まず、エレキギターの手癖的フレーズ満載です。そしてベースライン。

当時のゲーム音楽ではルート弾きなどの単純なアプローチが多かった中、それ単体でBGMとして成立するような細かくてリズミックなベースラインをつけていました。
ーーこの曲『銀座』にのベースパートに関しては、ルート音8分弾き主体でシンプルですが。

そういうロック寄りの傾向はファミコン版女神転生で顕著になって、この真・女神転生でPCM音源になったことによって、その魅力を完全に発揮するようになったと思います。

というのも、何回か触れたようにファミコンの音源(拡張音源含む)ではどうしてもベースが弱く、ディストーションギターの再現も限界がありました。

ベースライン命、ギターフレーズ命の増子さんの曲は、スーパーファミコンのPCM音源によって初めて彼がやりたかったことに到達できた、と自分は思っています。

増子さんの手がけたメガテンシリーズは以下になります。

  • ファミコン版 女神転生1&2
  • スーパーファミコン版 真・女神転生シリーズ&旧約女神転生
  • セガサターン版 デビルサマナー
  • PC版 偽典・女神転生

この後のペルソナシリーズから目黒将司さん、土屋憲一さん、故・青木秀仁さんのアトラス三人衆に引き継がれますが、そちらの音楽も素晴らしいですね。

ロック曲を敢えてガットギターで弾いてみる【ソロギター演奏】

今回のアレンジは、こういうバリバリのロック曲をガットギターで弾いてみたらどうなるか?みたいなテーマでやってみました。

なので独自の解釈は避けて、なるべく原曲のイメージを残したままアレンジしました。

原曲のギターリフはパワーコード多用してますが、アコギ一本でそれだと音が薄くなるのでコードの音域を拡張してやってます。

そういう音域の関係でイントロのA7のところは原曲より4度高く演奏しています。
原曲通りと両方のパターン弾いてみたんですが4度上のほうが響きが良かったので。

イントロからAメロに行くところの1小節字余りがいいですね。

テクニック的にはBメロの音階がベース音を入れて弾くのが相当難しかったです。
採用したテイクも途中ちょっとあぶない感じなんですが、一応ちゃんと音は出ているし、撮り直ししてもこの日はこれ以上出来なそうなのでこれで行くことにしました。

曲の締めはラスゲアード奏法から、フラメンコ形式の『グラナイーナ』のしめくくりフレーズでやっています。

Shin Megami Tensei “Ginza” コード進行

イントロ
Em(omit3) A7sus4 Em(omit3) D/D♯
Em(omit3) A7sus4 Em(omit3) D(onF♯)
D(onF♯)

Aメロ
Em D Em D
Em7 A7 Am7 CM7
Em7 A7 Am7 CM7
Em7 A7 Am7 CM7

Bメロ
Bm7 CM7 Bm7 CM7
Bm7 CM7 Bm7 Am7
Bm C Bm CM7
Bm7 CM7 Bm7 Bm7

イントロバリエーション
Em A7sus4 Em D
Em A7sus4 Em D
D

エンディング(アレンジ)
Em7 A7 Am7 CM7
Em7 A7 Am7 CM7
B7 B7 B7 B7
Em

コードアナライズ

イントロ
■key=Eマイナー
Ⅰm Ⅳsus4 Ⅰm ♭Ⅶ/Ⅶ
Ⅰm Ⅳsus4 Ⅰm ♭Ⅶ
♭Ⅶ

Aメロ
Ⅰm ♭Ⅶ Ⅰm ♭Ⅶ
Ⅰm Ⅳ7 Ⅳm7 ♭ⅥM7
Ⅰm Ⅳ7 Ⅳm7 ♭ⅥM7
Ⅰm Ⅳ7 Ⅳm7 ♭ⅥM7

Bメロ
Ⅴm7 ♭ⅥM7 Ⅴm7 ♭ⅥM7
Ⅴm7 ♭ⅥM7 Ⅴm7 Ⅳm7
Ⅴm7 ♭ⅥM7 Ⅴm7 ♭ⅥM7
Ⅴm7 ♭ⅥM7 Ⅴm7 Ⅴm7

イントロバリエーション
Ⅰm Ⅳsus4 Ⅰm ♭Ⅶ
Ⅰm Ⅳsus4 Ⅰm ♭Ⅶ
♭Ⅶ

エンディング(アレンジ)
Ⅰm Ⅳ7 Ⅳm7 ♭ⅥM7
Ⅰm Ⅳ7 Ⅳm7 ♭ⅥM7
Ⅴ7 Ⅴ7 Ⅴ7 Ⅴ7
Ⅰm

ドミナントにVではなく♭Ⅶを使用【コード進行のポイント】

コード進行は至ってシンプルですが、Ⅳ7や♭ⅥM7の使い方が上手いと思います。

増子さんがよく使う手法で(まあ一般的によく使われますが)、上部のアルペジオなどは固定でベースを動かしていくのをよくやるんですが、この曲のAメロは内声も動いてⅣ7をはさむのがミソですね。

Aメロへの導入もⅤ7でなく♭Ⅶ7なのがいいですね。

女神転生シリーズの曲 ソロギターアレンジ

女神異聞録ペルソナ 全ての人の魂の詩【ギター演奏・コード分析23】
女神異聞録ペルソナより『全ての人の魂の詩』ソロギター演奏です。ペルソナシリーズ通して使われているベルベットルームの曲。目黒将司さん紹介、コード進行も掲載。

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