メロディー&ベースで簡単アレンジ【ゲーム音楽を弾こう!02】

「ゲーム音楽を弾こう!」では前回、メロディーとベース音の耳コピーを解説しました。

今回は「まずは弾いてみよう!」をコンセプトに、前回耳コピーしたメロディーとベース音のみを使って、コードが分からない人でもできる簡単アレンジ法を解説します。

メロディーとベースのみの簡単アレンジ

メロディーとベースは前回やったように耳コピーしてメモってあるという前提で、今回はコードは考慮せず、メロディーとベース音のみでアレンジして弾いてみます。

このアレンジ方法は、初心者向けであると同時に、本格的なアレンジのベースとなる「仮アレンジ」を素早く作りたい時にも役に立つと思います。

自分は鍵盤はそんなに弾けないので、ギター中心に解説しますが、鍵盤の場合もわかる範囲で補足します。

では、手順を解説していきます。

演奏ポジションを決める

まずは演奏するポジションを決めます。

ギターのポジショニング

まず6弦か5弦でベースラインを弾きながら、メロディーが弾けるポジションを探します。

自分はコードやスケールもなるべくポジション移動せずに演奏をこなしたいので、セーハフォームを多用しますが、今回のようにベースとメロディーの2音のみなら、セーハはそんなに使わなくても弾けるんじゃないでしょうか。

原則的には、こんな条件でポジションを決めます。

  • 指が届く範囲で
  • なるべくポジション移動を少なく
  • 開放弦が使えるならフルに使う

今回はコードフォームは気にせず、メロディーとベース音の2音だけが同時に弾ければokです。

鍵盤のポジショニング

鍵盤であれば、左手は指1本でベースだけ弾いて右手でメロディーが弾けるように考えます。

右手だけでメロディーが弾ききれない場合はメロディーにも一部左手を使っていきます。その場合、なるべくベース音が途切れないように工夫します。

演奏がうまくいかない場合は

ギターでも鍵盤でも、上記のやり方だけで上手く弾ければいいんですが、たいてい1、2ヶ所は上手くいかない所があったりします。

では、上手くいかない所をどうするか?を考えてみましょう。

ギターで演奏がうまくいかない時

  • ベースに4弦まで使ってみる
    4弦ベースは音高が高くなって、どうしてもサウンドに重さがなくなるので、なるべくなら5弦6弦で。
  • メロディーを部分的に1オクターブ上げたり下げたりしてみる
    オクターブ変更はうまくやらないとかなりイメージ変わってしまいます。
  • 移調する
    曲をギターの音域にマッチングさせたり、開放弦を使えるように出来たりしますが、一定の知識がないと移調に時間をとられます。

移調が有効な場合ですが、例えばベース音が1フレットが多くてしんどい場合は、半音下げ(B♭→Aとか)か、半音上げ(E♭→Eとか)。

原曲キーがギターの音域と合ってなくて指板が広く使えないという場合は、3度か4度ずらして解放弦が活用できるキーに設定するといいです。

移調したら演奏用アレンジとして、メモをもう1枚、移調後のキーで書いておきます。

鍵盤で演奏がうまくいかないとき

鍵盤の場合、ギターほどポジションやキーで悩むことはないと思いますが、左手と右手が交差してしまって弾きづらい場合は、メロディーを1オクターブ上げるか、ベースを1オクターブ下げてみましょう。

黒鍵使用が多くて弾きにくい場合、移調すると演奏や読譜がかなり楽になることが多いので、黒鍵が多すぎて弾きづらい時は移調も検討してみましょう。

――このようにいろいろ試しながら、まずは演奏するキーとポジションを決めます。

弾いてみよう!

では、弾いてみましょう。

ベース音を小節頭で鳴らして、メロディーを弾いていきます。

ギターでの演奏

右手はフィンガースタイルならベース音に親指を使うといいでしょう。

ピックだと結構難しいですが、以下のような工夫をしてみます。

  • メロディーの頭の音を抜く
  • ベースをメロディーの空いたところに入れる
  • バラードっぽくベースとメロディーを時間差で弾く

メロディーとベースとコードを1人で弾くソロギターには、フィンガースタイルがベターですが、どうしてもピックで弾きたい場合は、サムピックを練習するのも良いかもしれません。

鍵盤での演奏

鍵盤の場合は、曲自体の難易度が適切で、上で書いたようなポジションやキーの設定がちゃんとできていれば、ギターに比べて大きな問題は生じにくいと思います。

ギターでも鍵盤でも、ゆっくり、無理がないテンポからはじめて、メロディーとベース音のハーモニーを楽しみましょう。

どうでしょうか?ベースとメロディーの2音だけでも、かなり原曲のイメージを再現できているのではないでしょうか?

この先のステップアップするには

この先のステップはこんな感じになります。

  1. コードをつける
  2. コード進行を理解する
  3. 追加パートをつける、自由にアレンジする

順を追ってステップアップしたいと思いますが、内容もだんだん中級から上級向けとなっていきます。

次回は、演奏にコードをつけるためにコード進行を耳コピーしてみます。

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