キー(調性)の把握【ゲーム音楽を弾こう!10】

前回までで、曲の分析に必要なコードとスケールの基礎知識をやりました。

いざ書いてみるとかなりの分量になりましたが、前回までの内容が理解できれば一通りの知識を習得できていることと思います。

今回からそれをもとに、実際の曲の分析手法をやっていきます。

キーを把握しよう!

コード分析のメインはキー(調性)の把握です。

キーの把握とは、その部分のⅠコードまたはⅠmコードを特定して、コード進行を度数(キーのルート音から何番目の音の上に積まれたコードか?ということ)で理解するということです。

キーは曲全体に及んでいる場合もあるし、一部のセクションだけに限定されている場合もあります。

原則ですが

  • 曲のメインテーマやAメロ出だしのキー
  • 曲の最後に終止するキー
  • 曲中で最も使用比率が高いキー

これらが、その曲全体のキー(主調)として扱われます。
ですが、これは解釈によって変化するものです。

シンプルな曲だと最初から最後まで一つのキーなことが多いし、転調があったとしても、曲中2~3回程度の転調であれば、キーの特定にそれほど苦労しないと思います。

複雑な曲になると、調性が微妙に揺らぎながら進行するのでキーの判別が難しいです。

モードを複数混ぜて使ってる場合なども同様に難しいです。

キー把握の重要性

キーを把握するということは、コード進行の中身を理解することですが、コード進行の中身を理解できていれば

  • 省略・追加できるコードの判断
  • 代理コードへの置き換え
  • コードボイシングの組み換え

これらにかける試行錯誤の時間が減らせます。

フレーズを変えたり足したりしたい場合も、その部分のキーを理解して適切なコードスケールがつけられないと変になってしまいます。

制約の多いソロギターだと演奏をスムーズで豊かなものにするために、こういった処理はどうしても必要になってきます。

キー特定のやりかた

まず、今まで採譜できている部分のコード進行をみてドミナントモーションを探します。
裏コードによる半音進行も考慮しましょう。

そして、それがⅤ→Ⅰなのか、それ以外のセカンダリードミナントなのか判別します。

Ⅰコードの判別はゲーム音楽を弾こう!02で少しやりましたが、解決先のコードに『強い終止感』があるかで判別します。

終止感があればⅠコードの可能性が高く、そのコードがその部分のキールートとなります。

転調を含まない曲なら、それがそのまま曲全体のキーになります。
キーが判明したらメモに書き込んでいきます。

ドミナントモーションが無い場合

では、ドミナントモーションが無い場合はどうするかというと、ある程度のサイズの『転調を含まないと感じるコード進行』を取り出して、ダイアトニックコード表のどこかに当てはまらないか考えます。

他のタイプのコードがドミナント7thに変化している場合もあるのでそれも考慮します。

簡易的なキー判別方法

以前の記事でも何回か書きましたが、どうしてもキーがわからない部分がある場合、該当コード進行を弾いたあとに続けてメジャーコードとマイナーコードをいろいろなルートで弾いてみます。

そのなかではまりが良くて『終止感』のあるコードが、そこのキーのルートコードの可能性が高いです。
自分もこの手をよく使います。

このようにして、あの手この手でコード進行からキーの移り変わりを導き出します。

次回は転調についてやろうと思います!

ゲーム音楽を弾こう! 前回

コードスケールを学ぶ【ゲーム音楽を弾こう!09】
ゲーム音楽を弾こう!第9回は音階=スケールを学習します。基本的なモードスケールをはじめとして様々なコードに対する音階=『コードスケール』を解説します。

ゲーム音楽を弾こう! 次回

転調を考える【ゲーム音楽を弾こう!11】
ゲーム音楽を弾こう!第11回は『転調』についてです。同じキーの中で臨時記号が出てくる『一時的転調』と、調号を指定しなおすような『本格的転調』の違いなどを考えます。

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