今回作品より曲紹介記事を先行配信しています。このブログはリンクフリーです。(2019年6月15日更新)
スポンサーリンク

スナッチャー Twilight of NEO KOBE City 曲紹介42


(c)Konami

1988年:PC8801シリーズ、MSX2他
作曲:深見誠一

スポンサーリンク

スナッチャー Twilight of NEO KOBE City 曲概要

スナッチャーは1988年にコナミから発売されたアドベンチャーゲームです。

ゲーム音楽史などでも何回か書いていますが
この年代のゲーム音楽はコナミが一番勢いがありました。
1980年代後半のコナミ作品は
ゲーム音楽的に外れ作品は一つもないと言っても良さそうです。
この『スナッチャー』も音楽は素晴らしかったです。

この曲『Twilight of NEO KOBE City』は
最初に発売されたPC88版とMSX2版のタイトル曲です。

これ以降の移植作のタイトル曲は
サックスをフューチャーした
『ONE NIGHT IN NEO KOBE CITY』に変更になっていて
こちらも味わい深い曲ですが
自分はやはりTWILIGHT~のほうが馴染みがあります。

この作品『スナッチャー』と
タイトル曲『Twilight of NEO KOBE CITY』ですが
色んな意味で1980年代後半という時代が
凝縮されているように感じます。

スポンサーリンク

アドベンチャーゲームについて

スナッチャーはアドベンチャーゲームです。
多分、今の若い世代はあまり馴染みがないジャンルかもしれません。
アドベンチャーゲームは
簡単に言うと『選択肢分岐つき紙芝居』ですかね。
1980年代初頭ごろから
アメリカのAppleII向けのアドベンチャーゲームが発売されていて
かなりの人気がありました。

当時のPCの性能では動画やアニメーションは無理でしたので
一枚絵とテキストを主体にしたアドベンチャーゲームは
PCゲームの主力ジャンルとなっていきました。

日本でのアドベンチャーゲームの状況

日本でもそれを踏襲して、
1983年~1986年あたりにかけて
ハドソンやエニックスが沢山のアドベンチャーゲームタイトルを出していました。

アクションゲーム主体のアーケードゲームやファミコンとまた違った流れです。

アドベンチャーゲームでも人気作品はファミコンにも移植されましたが
文字入力と細かいグラフィックが不得手なファミコンには適しませんでした。

アドベンチャーゲームの衰退

PCゲームの世界で
一時は一大ジャンルを形成していたアドベンチャーゲームですが
1987年ごろを境に徐々に衰退していきます。
PCの性能が増して動きのある表現が進歩、
新しいタイプのゲームが台頭してきたためです。

ゲーム性という面でも
1985年ごろから日本でも人気化してきたRPGや
より本格的な思考力を使うシミュレーションゲームに押されていきます。

この『スナッチャー』はそうしたアドベンチャーゲームが栄えた時代の
最後のほうに出された名作であり
アドベンチャーゲームの一つの到達点と言えます。

一枚絵スタイルのアドベンチャーゲームはその後、
サウンドノベルや、
PCの恋愛・アダルト系ゲームを中心に生き残っていくことになります。

スポンサーリンク

スナッチャーの世界観

スナッチャーの世界観ですが、
これも1980年代の一つのトレンドだった
サイバーパンク』です。

サイバーパンクのムーブメントは
映画『ブレードランナー』『マッドマックス』あたりに始まり

日本では
漫画『AKIRA』『北斗の拳』
などに象徴されるような
荒廃した近未来が舞台になった映像作品や漫画、文学を
『サイバーパンク』とカテゴライズしていました。

ゲームでは
初期のものだと『ザ・スクリーマー』などがありましたが
『真・女神転生』もサイバーパンクの流れを汲むものと思います。

スナッチャーの舞台は近未来の神戸で
人間になりすます殺人アンドロイドと
それを追う捜査官の話です。

このサイバーパンクという世界設定は
1980年代を通して確立されて
一つの流れとして定着、
それ以降の多くの作品に多大な影響を与えています。

スナッチャーは世界観という意味でも1980年代を象徴しています。

スポンサーリンク

『Twilight of NEO KOBE City』の音楽的内容

この曲もまた1980年代のカラーが際立っています。
コード進行、フレージング、アレンジ、使用音色などですが
少し洒落たニューミュージックや、
1980年代前半から中頃に流行したインストのフュージョン音楽を彷彿とさせます。

使用音色もPC88版とMSX2版で違いますが
エレクトリックピアノとシンセベース的な音色がメインになっていて
1980年代の雰囲気を伝えています。

ーーーこのように、自分が感じる『スナッチャー』の印象は
1980年代の成果物の塊のような作品だな~
と思うわけです。

スポンサーリンク

PC88版とMSX2版の違い

PC88版はFM音源+SSG音源(PSGとほぼ同じ)
MSX2版はSCC音源(波形メモリ音源)
という違いがあり、
曲は同じですが音源に合わせてアレンジが
変えられています。

このあたり、芸が細かくて
いかにコナミが音楽を重視していたかがうかがえます。
88版のアレンジも捨てがたいですが
MSX2版のアレンジは音色の少なさを補ったうえで
厚みを持たせていて素晴らしいですね。

ちなみに、MSX2版はゲームのものと別に音源カートリッジが付属していて
これが単体で動いたため
後々MSX2での音楽制作(初期のDTMですね!)に流用されて
活躍することになります。

スポンサーリンク

作曲者、深見誠一さんについて

コナミ矩形波倶楽部は大所帯のうえ
一つの作品に数人は参加しているので
誰がどの曲担当だったか不明な場合も多いです。

スナッチャーのメインコンポーザーは
碇子正広さんのようですが
クレジットを調べてみると
この曲は深見誠一さんの作となっています。
ですので今回は深見誠一さんを紹介いたします。

通称『プロフェット深見
コナミ入社前はプログレバンドをやっていて
コナミではアーケードゲームが主な担当だったようです。

主な担当作品
『グラディウス2』
『グラディウス3』
『サンダークロス』
など

コナミ退社後はIT企業に転職されて
それ以降、ゲーム音楽は作っていないようですが
近年になって
コナミ矩形波倶楽部の同僚である吉川もとあきさんらとバンドを結成するなど
音楽活動は続けておられるようです。

スポンサーリンク

関連リンク

スナッチャー Twilight of NEO KOBE City ソロギター演奏・コード進行分析42

コメント