記事リライトとリニューアル完了!このブログはリンクフリーです(2019年8月26日更新)

ブレイブリーデフォルト フライング・フェアリー 邪悪なる飛翔【ギター演奏・コード分析41】

難易度☆★★★★(難しい)

ラスボス第二形態の曲【曲紹介】

2012年 ニンテンドー3DS
作曲:Revo

ブレイブリーデフォルト フライング・フェアリー
(c)SQUARE ENIX

このブログで取り上げる中ではかなり新し目のゲームです。
そして例によって自分は未プレイです。
まあ、2000年以降のタイトルは本当に一部を除いて、ほぼ未プレイなんですけど……

ブレイブリーシリーズについて

本作『ブレイブリーデフォルト・フライングフェアリー』はファイナルファンタジーシリーズの制作スタッフを中心に作られた正統派のRPGです。

ファイナルファンタジーと世界観やシステムが似ていたり略号も同じFFだったりで、最初はファイナルファンタジーの外伝的な捉え方をされたりしていたようですが、徐々にブレイブリーデフォルトの評価が高まってファイナルファンタジーとは完全な別シリーズとして認識されるようになりました。

現在ではブレイブリーシリーズはスクエニの主力の一つになっていて、ブラウザゲームやスマホなとのプラットフォームでも展開中の人気シリーズに成長しています。

飛翔のイメージ

この曲はラスボス「境界を貫きし者」の第二形態とのバトル曲で、シナリオ進行によってはラストバトル曲になります。

曲の構成などは演奏記事のほうでまた書きますが、アルペジオを中心にした前半部分と勇壮なホーンパートが入るサビ部分に分かれます。

自分が曲を聴いた印象は、飛翔は飛翔でも鳥系のそれではなく、昆虫系のイメージですよね。

前半部分は蝶なんかのヒラヒラした飛翔

サビはもっと直線的なスズメバチとかの飛翔

そんな印象ですが、前半の蝶々ぽいところが、より禍々しい邪悪な感じを受けるのは自分だけでしょうか?

こういう直接イメージを想起させるようなフレーズを含むのも、名曲の一つの特徴と思います。

曲調としては、メタルというかプログレというか、そんな作りですよね。

そして様式美系メタルとかプログレにたまに出てくる、スパニッシュぽい展開も登場します。

Revoさん【作曲者】

Revoさんの音楽は『ブレイブリーデフォルト・フライングフェアリー』で初めて知ったんですが、経歴を見てみると興味をそそられるというか、親近感を覚えるというか。

Revoさんは最初はメタルのコピバンでギターを弾いてたみたいですね。
メタリカとかメガデスとか。
自分も全く同じなんですがw

そしてその後1999年ごろからDTMを始められて、ゲーム音楽のアレンジバージョンなんかを発表してたのが業界入りのきっかけらしいです。

ゲーム音楽ではロマサガの伊藤賢治さんを師匠と呼んでリスペクトされてるみたいですね。

自分はメタルのあと、一瞬ジャズに行って、そのあとはフラメンコにどっぷりはまっていきますが、メタルからスタート&昔からのゲー音フリークというところで、Revoさんの音楽はすっと入ってくるんだと思います。

ブレイブリーデフォルトの曲も作り方がメタルぽい印象です。
リフとかコード進行の作り方とか。

自分もメタル音楽はゲーム音楽と並んでかなり大きなルーツになってるので、それ風のリフとかコード進行を聴くと無条件で反応してしまうんですよね。

そんな理由で、自分はブレイブリーデフォルトではじめて聴いたニワカファンではありますが、大好きな作曲家の一人です。

Revoさんはブレイブリーデフォルトの音楽で人気に火がついて『進撃の巨人』の主題歌を担当したり、紅白歌合戦に出場したりと、大活躍をされてます。

スパニッシュアレンジ【ソロギター演奏】

この曲は、キーの設定やフレージング、コードの付け方など、エレキギターでロック的な手法で作曲されたんではないかと思います。
ロックといってもいろいろありますが、プログレや様式美系メタルです。

ですが、鍵盤やストリングスも入っていて、それらがコード感と広がりを強化しています。

ソロギターではある程度そういうところも再現できたら、と思いました。

しかし、ムズかったです。

まず、曲が長すぎ!1ループ6分くらいあります。

最後のほうの美味しいところはやるとして、AメロBメロの繰り返しは一回省略してショートカットしました。

原曲はAABABCの展開ですが、これをAABCに短縮。

演奏自体もムズいです。
特に前半はずーっとアルペジオでどんどん動いていくので、ベース音を入れていくので精一杯でした。

原曲のメタリックなザクザクしたリフ感も出してみたかったんですが、このアレンジではまた違う表現を狙うことにしました。

自分の専門であるフラメンコギターを生かしてスパニッシュカラーを強化したものを狙っていくわけですが、こういう『他ジャンルの人が作ったスパニッシュフレーズ』って、フラメンコの語彙と全く違ったりするので「ほら、お前こういうの得意だろ?」と言われると、う~ん、ていう感じのがほとんどだったりします。

それほどフラメンコギターの語彙って特殊で応用しずらいものなんです。

BRAVELY DEFAULT “Wiked Flight” コード進行

イントロ
F♯/G F♯/G F♯/G F♯/G
F♯/G/F♯/G F♯/G/F♯/G F♯/G/F♯/G F♯
Bm9 Bm G A
Bm9 Bm G A

ブリッジ1
Bm Bm G A
Bm Bm G A

Aメロ
Dm DmM7/Dm7 Bm/BmM7 Bm7/Bm6
Dm DmM7/Dm7 Em/EmM7 Em7/Em6
D/DM7 DM9/D CM9/C CM7/C
B♭M9/B♭ A7

Aメロバリエーション1
Dm DmM7/Dm7 Bm/BmM7 Bm7/Bm6
Dm DmM7/Dm7 Em/EmM7 Em7/Em6
D/DM7 DM9/D CM9/C CM7/C6
B C B C
B C D/C/B B

Aメロ繰り返し

Aメロバリエーション2(少し短い)
Dm DmM7/Dm7 Bm/BmM7 Bm7/Bm6
Dm DmM7/Dm7 Em/EmM7 Em7/Em6
C/CM7 C7/C6
B C B C
B C D/C/B B/Bm7/A

Bメロ
D D A A/D
Em7 Em7 Bm Bm/A
G A D Bm/A
G A Bm Bm

Aメロバリエーション2,Bメロ繰り返し(演奏では省略)

ブリッジ2
Bm A G F♯7
Bm A G/F♯7 F♯7(オリジナルは最後Bm)
Bm A G F♯7
Bm A G/F♯7 F♯7(オリジナルは最後Bm)

ブリッジ1くり返し2回

エンディング
Bm Bm F♯7 Bm

コードアナライズ

イントロ
■F♯スパニッシュ(Bマイナーの平行調)
Ⅰ/♭Ⅱ Ⅰ/♭Ⅱ Ⅰ/♭Ⅱ Ⅰ/♭Ⅱ
Ⅰ/♭Ⅱ/Ⅰ/♭Ⅱ Ⅰ/♭Ⅱ/Ⅰ/♭Ⅱ Ⅰ/♭Ⅱ/Ⅰ/♭Ⅱ Ⅰ
■Bマイナー
Ⅰm Ⅰm ♭Ⅵ ♭Ⅶ
Ⅰm Ⅰm ♭Ⅵ ♭Ⅶ

ブリッジ1
Ⅰm Ⅰm ♭Ⅵ ♭Ⅶ
Ⅰm Ⅰm ♭Ⅵ ♭Ⅶ

Aメロ
■Dマイナー(短3度上)
Ⅰm Ⅰm ■Bマイナー(短3度下) Ⅰm Ⅰm
■Dマイナー(短3度上)
Ⅰm Ⅰm ■Eマイナー(1音上,Bマイナーの下属調)Ⅰm Ⅰm
♭ⅦM7 ♭ⅦM7 ♭ⅥM7 ♭ⅥM7
■Dマイナー
♭ⅥM7 Ⅴ7

Aメロバリエーション1
■Dマイナー
Ⅰm Ⅰm ■Bマイナー(短3度下) Ⅰm Ⅰm
■Dマイナー(短3度上)
Ⅰm Ⅰm ■Eマイナー(1音上,Bマイナーの下属調)Ⅰm Ⅰm
♭ⅦM7 ♭ⅦM7 ♭ⅥM7 ♭ⅥM7
■Bスパニッシュ(Eマイナーの平行調)
Ⅰ7 ♭Ⅱ Ⅰ7 ♭Ⅱ
Ⅰ7 ♭Ⅱ ♭Ⅲ/♭Ⅱ/Ⅰ Ⅰ

Aメロ繰り返し

Aメロバリエーション2(少し短い)
■Dマイナー
Ⅰm Ⅰm ■Bマイナー(短3度下) Ⅰm Ⅰm
■Dマイナー(短3度上)
Ⅰm Ⅰm ■Eマイナー(1音上,Bマイナーの下属調)Ⅰm Ⅰm
♭ⅥM7 ♭Ⅵ7
■Bスパニッシュ(Eマイナーの平行調)
Ⅰ7 ♭Ⅱ Ⅰ7 ♭Ⅱ
Ⅰ7 ♭Ⅱ ♭Ⅲ/♭Ⅱ/Ⅰ Ⅰ

Bメロ
■Bマイナー
♭Ⅲ ♭ⅤⅢ ♭Ⅶ ♭Ⅶ/♭Ⅲ
Ⅳm7 Ⅳm7 Ⅰm Ⅰm/♭Ⅶ
♭Ⅵ ♭Ⅶ ♭Ⅲ/♭Ⅱ Ⅰm/♭Ⅶ
♭Ⅵ ♭Ⅶ Ⅰm Ⅰm

Aメロ,Bメロ繰り返し(演奏では省略)

ブリッジ2
Ⅰm ♭Ⅶ ♭Ⅵ Ⅴ7
Ⅰm ♭Ⅶ ♭Ⅵ Ⅴ7(オリジナルは最後Ⅰm)
Ⅰm ♭Ⅶ ♭Ⅵ Ⅴ7
Ⅰm ♭Ⅶ ♭Ⅵ Ⅴ7(オリジナルは最後Ⅰm)

ブリッジ1くり返し2回

エンディング
Ⅰm Ⅰm Ⅴ7 Ⅰm

スパニッシュ調とマイナーキーが交互に登場【コード進行のポイント】

イントロはF♯スパニッシュで入ります。
Bマイナーの♭Ⅵ→Ⅴの解釈でも全然いいんですが、ここはスパニッシュ・フラメンコ的解釈ということで。

ブリッジ1は主調のBマイナーキーのシンプルなリフになっています。

AメロでDマイナーキーに短三度転調するのがカッコいいです。

Aメロはコードアルペジオの平行移動の動きなので、細かい転調になっていろんな解釈が成立します。
ここではなるべくシンプルな解釈にしています。

Aメロは一般的なドミナントモーションやダイアトニカルな作り方ではなく、コードやキーを平行移動させてカッコいい展開を生み出すという手法で、ハードロック・メタルと通ずるものがあります。

ハードロック・メタルの作曲は曲のベースとしていくつかギターリフを作って、それをいろいろ平行移動させてみる、みたいなのが多いので、結果として変わった転調が増えたりします。

Aメロ後半ではBスパニッシュになります。
ちょっと上でも書きましたが、単純にスパニッシュフレーズ=フラメンコ奏法が使える!とはならないんですが、こういう転調が出てくると、『あ、スペインぽい』と感じるかたは多いと思います。

そしてBメロで一気に雰囲気が変わります。
ここで主調のBマイナー(進行的には平行調のDメジャー寄り)に戻していますが、この部分は他のセクションと毛色が違い、ドミナントモーションなどの一般的なコード進行の作りになっていてメロディの変化とともに大きなアクセントになっています。

ブリッジ2はブリッジ1のバリエーションで、少しコード回りとフレーズを変えてきています。

なお、ここのコード回りは、原曲は最後Bmに落としていますが、ソロ演奏だとF♯7のほうがスパニッシュぽくなるのでF♯7で弾いています。

コメント