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ゲーム音楽を弾こう!15~コード進行分析 上級編 ファイナルファンタジーVメインテーマ『Ahead our way』

最近いろいろ多忙でして、演奏動画はなかなか作成できません。
文章コンテンツなら移動中などでもスマホで書けるので
この『ゲーム音楽を弾こう!』連載は定期的にやっていきます!

ーーーコード分析の上級編課題曲として
それなりの難易度でメジャーな曲を考えたんですが、
少し前にやった
ファイナルファンタジー5メインテーマ『Ahead our way』を分析してみます。

前回のクロノトリガー『メインテーマ』は
判断が難しいポイントは2~3箇所で
本格的転調も一回だけでしたが
この曲は全編にわたって調性が微妙に動いていて、
判断が難しいポイントも多くなります。

ファイナルファンタジー5メインテーマ『Ahead our way』曲紹介

ファイナルファンタジー5メインテーマ『Ahead our way』ソロギター演奏・コード進行分析

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ファイナルファンタジー5メインテーマ『Ahead our way』コード進行

イントロ
C C C C

Aメロ
C D7(onC) Cm7 Cm7
EbM7 F7  EbM7 F7
C D7(onC) Cm7 Cm7
Eb F7 G7sus4 G7

Bメロ
EbM7 EbM7 F7 F7
Dm7 Dm7 Gm7 Gm7
EbM7 EbM7 F7 F7
Dm7 Dm7 G7 G7

Cm9 Cm7 Cm7b5 Cm7b5
Bb Fm(onGb) GbM7 Fm7

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ファイナルファンタジー5メインテーマ『Ahead our way』コード進行分析

まず、イントロ~Aメロのメインキーが
CメジャーかGメジャーかで迷います。

メインキーの確定

自分はCメジャーとしましたが、
Gメジャーとしても破綻なく成り立つんですよね。
ちなみにGメジャーでとった場合

Aメロ
■Gメジャー
IV V IVm IVm
bIII bVII bIII bVII

このあとBメロにかけて
同主調Gマイナーに転調していきます。
これでもぜんぜん無理はない解釈です。

では、なぜCメジャーキーとしたか、
というと下記の理由からです。

・メロディー
イントロでCイオニアンが使われています。

・Aメロ出だしのCコードがルート感が強い
自分の感性ですが、
ここはサブドミナントのIVコードとは感じにくいんですよね。

そういう理由で、
C→Cmの進行を
IV→IVmとせずに
メジャー・マイナー複合調として
I→Imの解釈で分析することにしました。

メジャー・マイナー複合調

メジャー・マイナー複合調については
ゼルダの伝説『メインテーマ』の演奏記事などでも解説していますが
キーがCなら
CメジャーキーとCマイナーキーの全てのコードが登場します。
細かく同主調転調を繰り返している
と解釈してもいいですが
ゲーム音楽は『コナミ進行』のようなのが多いし、
メジャーキーでのSDM
マイナーキーでのSD
というものの拡大解釈として運用できれば
シンプルに分析できる曲がたくさんあります。

Aメロ最後からBメロへの転調

Aメロ最後のEb→F→G
はbIII→IV→V
でも行けますが
ここは最後のGコードがルート感強くなってるし
コナミ進行ですよね。

従ってBメロのキーであるGマイナーに前倒しで転調している
と解釈しました。

Bメロのポイント

Bメロは24小節ありますが
前半16小節は普通にGマイナーキーです。
Bメロはラスト8小節が解釈が難しいところです。

Cm7→Cm7b5がポイントですが
ここはBbメジャーのIIm7(SD)→IIm7b5(SDM)としてみました。
BbメジャーキーはGマイナーキーの平行調ですが
ここもメジャーマイナー複合型になっていて
この後Bbマイナーキーのコードがガンガン入ってきます。
そうするとGマイナーキーのままだと解釈が苦しくなるため
平行調Bbに転調、としました。

そしてBbマイナーキーのコードを交えつつ
最後はFmをピボットにして
元のキー(Cメジャー、Cマイナー)に戻してループしています。

全体の調性の流れ

全体の流れをまとめると

Cメジャー/Cマイナー
↓(属調)
Gマイナー
↓(平行調)
Bbメジャー/Bbマイナー
↓(全音転調)
Cメジャー/Cマイナー

という流れです。

ちなみに
最初をGでとった場合

Gメジャー
↓(同主調)
Gマイナー
↓(平行調)
Bbメジャー/Bbマイナー
↓(短三度転調)
Gメジャー

このほうがシンプルに見えますが
前述の理由と、
最後のFm→Cに戻るところが
FmをピボットにできないぶんGメジャーキーだと苦しいかも、
という理由で
悩んだ末、Cメジャー・Cマイナー複合調をメインキーとしました。

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分析結果

コード分析結果は以下のようになります

イントロ
■Cメジャー
IM7 IM7 IM7 IM7

Aメロ
■Cメジャー/Cマイナー(同主調のコードが混合)
IM7 II7 Im7 Im7
bIII IV bIII IV
IM7 II7 Im7 Im7
■Gマイナー
bVI bVII I7 I7(Cメジャー・CマイナーのbIII IV7 V7 V7でもとれる繋ぎ部分)

Bメロ
bVI bVI bVII7 bVII7
Vm7 Vm7 Im Im
bVI bVI bVII7 bVII7
Vm7 Vm7 I7 I7

■Bbメジャー(平行調)/Bbマイナー(同主調のコードが混合)
IIm7 IIm7 IIm7b5(SDM) IIm7b5
I Vm7 bVIM7 Vm7(CメジャーのIVmと共用)

このように、
ちょっと難しい分析になるとスパッと割りきれるものではなく、
最終的に好みやセンスの問題になってくる
ということがおわかりいただけたでしょうか?

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ゲーム音楽分析の難しいところ

今回は上級編ということで
分析が難しめの曲をチョイスしましたが
今までの演奏した曲のなかだけでも、
もっと分析が難しいものもありました。

解釈がすんなりつかないときは
先にアレンジをはじめてしまって
いろいろ試行錯誤するうちに
『ここ、本当はこうなんじゃ?』
とひらめいたりします。

まあ、録画した後・アップした後にひらめいてしまって、
撮り直すか悩むことも多いです。
実際、数曲アップしなおしていますが。
まだまだ『あそこは、本当はああしたかった』ていうのが山ほどありますw

でも、そういうのを全部撮り直していこう、
っていうのは時間も精神も削られそうなので
ほどほどにしていますが。。

ゲーム音楽は原曲イメージが強いジャンルなので
そのへんが一番難しいところです。

次回からアレンジの手法に移っていきますが
アレンジ手法というのはさらに主観的なものになってきます。
ここでは自分の考え方や手法を中心にお話していくことになります。

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関連リンク

ゲーム音楽を弾こう!14~コード進行分析の実践 中級編 クロノトリガー『Chrono Trigger』

ゲーム音楽を弾こう!16~自分のソロギター演奏スタイル

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