アレンジの肉付けと簡略化【ゲーム音楽を弾こう!08】

前回までで一通り演奏可能な仮アレンジの作り方と、移調・リハーモナイズなどの基本的テクニックをやりました。

今回はそうして出来上がった仮アレンジを、演奏・観賞に耐えるものにするために肉付けしていく、ということをやっていきます。

仮アレンジ状態で完成度が高い場合もあって、その場合はあまりいじることもないですが、多くの場合

  • 単調すぎる
  • 逆に難しすぎて演奏がおぼつかない
  • 部分的にどうしても気に入らない

こういった問題が出てくると思います。
各要素ごとにみていきます。

仮アレンジが単調に感じる場合

仮アレンジの状態だと、基本は最高音にメロディー、最低音にベースが来るようにして、小節の頭でベースを出していると思います。

でも、そこから工夫しないと、どうしても単調になりがちです。

いくつか肉付けのテクニックをあげていきます。

使う右手のテクニックを変えていく

仮アレンジはメロディ+ベースを主体に作りますが、大きな変化をつけたい場合、1セクション丸ごと違う表現に変えたりします。

  • アルペジオ主体にする
  • トレモロにする
  • 親指だけで弾いてみる
  • リズムプレイに変える
  • その他特殊奏法でやる

などなど、いろいろ考えられます。
各自得意な弾き方を生かせるように考えます。

通常のメロディー弾き部分の味付け

通常のメロディ+ベースの部分も細かい処理でバリエーションをつけます。

ベースラインを変化させる

  • ベースラインを動かす
    ベースに導入音を付けたり、次のベース音に向かってスケールや半音で繋いだり、他のコードトーンも入れてベース音をアルペジオにしたり。
  • ・ベース音のタイミングを変える
    シンコペーションさせたり、ベースを付けるのを少し遅らせたり、ベースを一時的に出さずにそこだけ音をわざと薄くしてみたり。
  • ベースを細かく入れてリズミックにする
    自分の手癖の一つなんですが、メロディやコードの間を縫うようにベース音を入れていきます。

メロディーに肉付けする

ベースよりメロディを変えたほうがいい場合もあります。

  • メロディのタイミングを変える
    シンコペーションさせたり、メロディの頭の音を敢えて弾かなかったり、単音の表現をコードプレイにかえたり。
  • メロディ+ベース部分の合間にリズムプレイ・特殊奏法を入れていく
    とくにメロディがロングトーンで間が空くときなど。

肉付けの仕方は、その弾き手のバックボーンやセンスで十人十色ですが、自分の場合はこんなところです。

仮アレンジが難しすぎる場合

上記と逆に仮アレンジの段階で難しすぎて、演奏がおぼつかない場合いかに簡略化するか?という問題があります。

アコースティックギターはしっかり音を出すのが難しい楽器だし、シンプルな形にまとめないと演奏に支障が出やすいです。

そこで簡略化の考え方もやっておきましょう。

簡略化の方向性を決める

まず、何を優先するか、その人の技術の範囲で取捨選択します。
難しいメロディがあったとして

  • メロディをどうしても弾きたい
  • メロディは少し妥協するかわりにベースやコードをしっかり入れて雰囲気を再現する
  • あきらめて他の表現にする

そういう選択になってきます。

――ちょっと弾いてみて、頑張れば行けそうであればチャレンジしたいですが、無理なものもあるので各自判断して簡略化を考えます。

自分は曲の雰囲気の再現は重要視しつつ、こだわりたいフレーズはコードやベースを簡略化したとしても入れたい、というスタンスですが試行錯誤や練習のための時間も限られるため、妥協ポイントを探るのが一番苦労するところです。

次回は奏法的な部分をもう少し解説しておこうと思います!

ゲーム音楽を弾こう! 前回

移調とコード・メロディの変更【ゲーム音楽を弾こう!07】
ゲーム音楽を弾こう!第7回。アレンジが上手くいかないときどうしたらいいか?今回は曲をギターに最適化させる『移調』と『コード・メロディーの変更』です。

ゲーム音楽を弾こう! 次回

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ゲーム音楽を弾こう!最終回になります。当ブログ管理人のBGMはフラメンコギタリストですが、自分がソロギターアレンジで使う演奏テクニックを解説しています。

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