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ドラゴンクエスト6 精霊の冠【ギター演奏・コード分析25】

難易度☆☆☆★★(易しい)

ドラクエ6 カルベローナなどのBGM【曲概要】

1995年 スーパーファミコン
作曲:すぎやまこういち

ドラゴンクエストⅥ カルベローナ
(c)SQUARE ENIX

すぎやまこういちさん作品二曲目です。
作品中ではカルベローナのBGMといくつかのイベント曲に使われています。

数あるすぎやまさん作品の中でも猛烈に美しい曲です。

またコード進行解説のほうで詳しく触れますが、微妙に揺らぐ調性感とすぎやまさん独特のコード使い。
それでいて難解な印象にならず非常に叙情的な曲になっています。

ドラゴンクエストシリーズの音楽は曲単位で言ったら多数の名曲がありますが、作品単位で言うと自分個人的には3と6が双璧で甲乙つけがたいですね。
6の音楽はこの曲のように叙情的で癒されるものが多いです。

崎元仁さんがサウンドエンジニア担当

ドラゴンクエスト6ではサウンドエンジニアにオウガシリーズの崎元仁さんを起用。
独自のサウンドドライバを使っていて、音質も前作から飛躍的に向上しました。

特にオーケストラサウンドはスーパーファミコンとしてはかなりのものです。
同時期の崎元さん作品であるタクティクスオウガも音質素晴らしかったですね。

サウンドには2Mビット=128KBしか割り当てられなかったにも関わらず、よくやったものだと思います。
すぎやまさんも音質に関して大変満足されていたようです。

ゲーム音楽史で詳しく述べましたが、ドラクエ6が発売された1995年はスーパーファミコンのゲーム音楽最盛期で各社とも音楽はめちゃめちゃ力が入っていました。

そういうなかで他社に負けない音質クオリティを求めて崎元さんの起用だったんだと思います。

すぎやまさんの曲もシリーズ中でも屈指の水準であり、音楽面はかなり気合いが入っていたと思われます。

だったらもっとメモリ割り当ててあげろよ、とも思いますが、他との兼ね合いでギリギリだったんでしょうね。

ゲームはパラレルワールドがテーマ

ゲーム内容は現実の世界と夢の世界を行き来しながら話が進んでいくパラレルワールドものです。
シナリオも良くできていました。

パラレルワールド(平行世界)は映画や小説でもよくテーマになりますが、ゲームは擬似的にその世界に入って自ら行動するという体験ができるので、うまく作るとすごく夢があって面白いものができますよね。
今までで紹介した中ではクロノクロスもパラレルワールドがテーマです。

自分はこのあとのドラゴンクエスト7以降ゲームから離れてしまい、ドラクエもモンスターズシリーズ以外まともにプレイしてないんですが(音楽はひととおり聴いています)、死ぬまでには全作品やりこみたいです!

すぎやまこういちさんは50代からゲーム音楽作家に【作曲者】

すぎやまこういちさんについては、『おおぞらをとぶ』の記事で一度触れていますのでそちらもご参照下さい。

すぎやまさんはアレコレ言うまでもなく世界中から評価されていて、自分なんかより詳しいファンがたくさんついている作曲家ですが、自分個人的にもっとも尊敬する音楽家の1人です。

ゲーム音楽の仕事を始めたのが50代。
今80代でなお現役で自分の道をひたすら進んでいく姿はほんとうに憧れます。

すぎやまさんはアニソン作家でもある

ゲーム音楽論01でゲーム音楽と初期アニソンの関係について少し触れましたが、すぎやまこういちさんはアニソンも手掛けていました。

ドラゴンクエスト6のエンディングテーマ『時の子守唄』はもともと、すぎやまさんが『科学忍者隊ガッチャマン』のために書いたものです。

初期アニソンはものによってはアレンジを変えればゲーム音楽として成立するわけですね。

コード進行は何パターンか考えられる【ソロギター演奏】

原曲が非常に美しいので、なるべく損なわないようにアレンジ・演奏しました。

Aメロ前半が繰り返しがあったほうがいいように感じたので、該当部分を繰り返しで演奏しています。
所々フェルマータしています。

すぎやまさんの曲に多いのですが、コード進行が何通りか考えられる部分があります。
そういうところは考えられるられるコード進行を書き出して、順次組み合わせて実際に演奏してみて一番しっくりくるものにしています。

実は先週末少し録画してみたのですが、もっといいパターンがありそうな感じがして、試す時間も無かったので一週間寝かせることにしました。

Dragon Quest Ⅵ “Saint’s Wreath” コード進行

イントロ
Em7♭5

Aメロ
Am7 Gm Am7/D/Am/Dm9 Gm7/A ※演奏では前半リピート
Gm7 A7(♭13)(onG) C9sus4/B♭(onC) C

Bメロ
B♭M7 Am7 Gm7/B♭mM7 Am7/C7
D/D7 Dm7 Gm7♭5 Em7♭5

Aメロ前半繰り返し

アウトロ(アレンジ)
D(onF♯) B♭M7(onF) D

コードアナライズ

イントロ
■key=Dマイナー
Ⅱm7♭5

Aメロ
Vm7  Ⅳm7 Vm/Ⅰ/Vm/Ⅰm Ⅳm7/V7 ※演奏では前半リピート

Ⅳm7 V7 ♭Ⅶ7sus4/♭Ⅵ ♭Ⅶ(FメジャーのVと共用)

Bメロ
■key=Fメジャー(平行調)
ⅣM7 Ⅲm7 Ⅱm7/ⅣmM7 Ⅱm7/V7
Ⅵ7 Ⅵm Ⅱm7♭5(SDM)  Ⅶm7♭5(DマイナーのⅡm7♭5と共用)

Aメロ前半繰り返し

アウトロ(アレンジ)
■key=D
Ⅰ ♭ⅥM7 Ⅰ

ハーフディミニッシュを重要ポイントに配置【コード進行のポイント】

すぎやまこういちさんのコード使いの特徴の1つとしてハーフディミニッシュ(マイナー7th♭5)の使い方があります。

この曲では重要ポイントにハーフディミニッシュをぶつけてきています。

調性もいくつか解釈が成り立ちそうなのですが、Dマイナーからなら平行調と同主調ですんなりいけるのでDマイナーで解釈してます。

Dマイナー/Fメジャーとそれらの同主調のDメジャー/Fマイナーのコードが登場してきて繊細な調性感になっています。

ドラゴンクエストシリーズ・すぎやまこういちさんの曲 ソロギターアレンジ

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