記事リライトとリニューアル完了!このブログはリンクフリーです(2019年8月26日更新)

聖剣伝説2 天使の怖れ【ギター演奏・コード分析21】

難易度★★★★★(激ムズ)

聖剣2 オープニングタイトル曲【曲紹介】

1993年 スーパーファミコン
作曲:菊田裕樹

聖剣伝説2 ゲーム画面
(c)SQUARE ENIX

この曲、ずっとやりたかったんですが、やるならフラミンゴが飛んでくる所の6連符のフレーズをどうしても再現したかったので、なかなかその練習時間がとれずに後回しになっていました。
今回は連休中に時間がとれそうだったのでチャレンジしてみることにしました。

『聖剣伝説2』は1993年にスクウェアから発売されたアクションRPGです。

前作のゲームボーイ版『聖剣伝説』は聖剣伝説 RisingSunの記事で取り上げていますが、前作とは全くの別の世界観・システムのゲームです。

2以降は世界観やシステムは一定の共通性があり、シリーズ通して『マナの力』というものがテーマになっています。

wikipediaに詳しく載っていますが、スクウェア社内で本作とFF4、クロノトリガーが同時進行的に開発されていて、もともとFF4やクロノトリガーとして発売される予定で採用されなかった原案を元に開発されたのが聖剣伝説2になったようです。

『天使の怖れ』はオープニングテーマで『聖剣伝説2』の象徴的な曲です。
自分はゲームのほうはあまりちゃんとやってないですが、オープニングは音楽とともに強く印象に残っています。

密林の中で佇む主人公たちの目の前をフラミンゴの群れが横切るだけなのですが、密林の深緑とフラミンゴのピンクが絵的に強烈な美しさで音楽もピッタリでした。

聖剣伝説2オープニング

音楽担当の菊田裕樹さんはコンポーザーとしては、この『聖剣伝説2』がデビュー作です。
だいたいデビュー作の音楽って気合が入っていていいものが多いですがこれも音楽は素晴らしい出来です。

『聖剣伝説2』にはこの曲の他にも『子午線の祀り』、『少年は荒野を目指す』、『危機』など
ゲーム音楽史に残るレベルの名曲が多数収録されています。

本作の曲題には有名な著書や戯曲などからとっているものが多く『天使の怖れ』はグレゴリー・ベイトソン(文化人類学・精神医学者)の著書からとっています。

ちなみに次回作『聖剣伝説3』も音楽は菊田さんなんですが、楽曲はこれまた素晴らしい出来です。

菊田裕樹さん【作曲者】

スーパーファミコン時代のスクウェアはゲーム音楽界のオールスター的な作曲陣でしたが、その一角を担っていたのが菊田裕樹さんです。

彼はなんと20代後半から独学で音楽を学んで作曲を身につけたといいます。

菊田さんは、植松伸夫さん・桜庭統さんと同様、プログレマニアとして知られています。
音楽性もプログレ色がかなり強く出ていて、変態的なコード進行や変拍子も多用します。

『天使の怖れ』は比較的シンプルにまとまったピアノ曲ですが、途中の例の6連符のフレーズが1拍半で進行して4拍子の伴奏とズレていくところが特徴的で、そういうところはプログレっぽい作りと思います。

『危機』『子午線の祀り』あたりはストレートにプログレ路線炸裂してますね。

菊田さんはゲーム音楽をやる前はプロの漫画家をしていたようです。

『天使の怖れ』をはじめ、菊田さんの音楽は『絵』がイメージできるものが多いんですが、彼の感覚のなかで絵と音楽は融合したもので、音楽を作るときも自然と絵を思い浮かべてるんではないでしょうか?

そういうところからきているのかもしれませんが、彼の音楽はプログレ的に複雑化させる手法をとっても難解な印象にはならず、音楽としてキャッチーなものになってるところが素晴らしいと思います。

菊田さんの聖剣伝説2&3以外の代表作は
双界儀
『シャイニング』シリーズ

などがあります。

フラミンゴの場面の6連フレーズ【ソロギター演奏】

アレンジは最初はバラード調でやってたんですが
試しにインテンポでやってみたら、そのほうが説得力がある演奏になりそうだったので、シェイカー&途中から重めのトランス系リズムパターンを入れてみました。

途中の32分音符駆け上がりから6連フレーズがずっと続くところが最難関です。
月風魔伝の龍骨鬼戦も技術的な限界付近のプレイでしたが、これもそんな感じでした。

理想は全音しっかりとしたアポヤンド/ピカードのタッチで弾きたかったんですが、ベース音入れながらだと4弦のベース音を止めてしまうので、アルライレのタッチを混ぜたりしてます。

ベース音入りの速いフレーズの途中でアルライレに変えてまたアポヤンドに戻すという細かいコントロールまではなかなか難しく、全体にアルライレ気味になって、どうしても音が軽くなってしまいます。
このへんが現在の自分的限界点なのでしょうね。

ゲーム音楽の演奏はこういう限界に挑む場面が結構あるので、動画を撮るために一生懸命練習することで技術向上も期待してたりします。

Secret of Mana “Meridian Dance” コード進行

Aメロ
Am7 D7 Am7 B♭M7/Am7
F C A♭M7/Fm G7

Am7 D7 Am7 B♭M7/Am7
F C A♭M7/B♭6 C7/C

Bメロ
F/G F/G  Am7/D7 Am7/D7
F/G F/G Am7/Bm7 Am7/Bm7

アウトロ
F/D7 G7sus4 CM7/B♭M7 B♭M9(♯11)
Amadd9

コードアナライズ

Aメロ
■key=Cメジャー
Ⅵm7 Ⅱ7 Ⅵm7 ♭ⅦM7
Ⅳ Ⅰ ♭ⅥM7/Ⅳm Ⅴ7

Ⅵm7 Ⅱ7 Ⅵm7 ♭ⅦM7
Ⅳ Ⅰ ♭ⅥM7/♭Ⅶ Ⅰ7/Ⅰ

Bメロ
ⅣM7/Ⅴ7 ⅣM7/Ⅴ7 ■key=Gメジャー(属調) Ⅱm7/Ⅴ7 Ⅱm7/Ⅴ7
■key=Cメジャー ⅣM7/Ⅴ7 ⅣM7/Ⅴ7  ■key=GメジャーⅡm7/Ⅲm7 Ⅱm7/Ⅲm7

アウトロ
■key=Cメジャー ⅣM7/Ⅱ7 Ⅴ7sus4 ⅠM7/■key=Aマイナー(平行調)♭ⅡM7(Cメジャーの♭ⅦM7と共用) ♭ⅡM7
Ⅰm

コード進行的にはプログレ要素も【コード進行のポイント】

AメロはAマイナーでも良さそうですが、最終的にCコードに抜けているのでCメジャーキーとしました。
Ⅱ7、♭ⅥM7、♭ⅦM7で上手く変化を付けています。

Bメロの6連のところはCメジャーキーとGメジャーキーの交互転調です。
ここはフレーズ的には単にモード変化と捉えてもいいかもです。
エオリアン~ドリアンとかイオニアン~リディアンとか、♯一つ増えたり減ったりさせればok。

最後のB♭M9(♯11)が印象的ですね。

あまり聴こえ的には感じさせませんが、コードや作曲手法的にはプログレっぽいかも。

聖剣伝説シリーズ・菊田裕樹さんの曲 ソロギターアレンジ

聖剣伝説 RisingSun【ギター演奏・コード分析12】
聖剣伝説1より『RisingSun』のソロギター演奏です。今回はシンプルアレンジで初心者でも取り組みやすい内容。コード進行なども掲載しています。
聖剣伝説2 子午線の祀り【ギター演奏・コード分析36】
聖剣伝説2より『子午線の祀り』の演奏。ラスボス戦のテーマですが、聖剣2の中でも人気の高い曲です。コード進行分析とアレンジは過去屈指の高難易度となりました。

コメント