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プレイステーション2時代【ゲーム音楽史14】

今回は主に第4世代ゲーム機(プレステ2、ドリームキャスト、ゲームキューブ)を中心とした時代、2001年~2005年ごろのゲーム音楽について書こうと思います。

第4世代の主なコンシューマー機

まず、主要なコンシューマー機から紹介していきますが、サウンド機能については、この年代になると性能不足で音楽再生が制約されるということもほとんど無くなってきており、各機種ともそれほど差はありません。

ドリームキャスト

第4世代機はセガが先行します。
プレステVSサターンの戦いで不利な戦況になったセガは逆転を狙い、いち早く次世代機『ドリームキャスト』を投入します。

ドリームキャスト

1998年11月発売なので、前回に含めても良かったのですが、スペック的なことを考慮するとプレステ2の世代なので、今回ご紹介となりました。

ドリームキャストはモデムを搭載しており、オンラインゲームが可能、というのが一番の売りでした。
サウンドは64chPCM音源+CDDA。

ドリームキャストは様々な要因から(詳しくはwikipedia等参照してください)再びプレイステーション1、2に敗北、ついにセガは家庭用ゲーム市場から撤退することとなりました。

プレイステーション2

2000年3月にソニーコンピューターエンターテイメントからプレイステーションの後継機として発売されました。

プレイステーション2

メディアにDVDを採用、グラフィック機能を大幅に強化(同時代のPCを凌ぐほどでした)と、当時最新の技術を取り入れ、しかもプレイステーション1との互換性を維持するという最強仕様で、プレステ1同様他社製品を圧倒、長らくトップシェアを維持します。

サウンドは48chPCM音源+CDDA 疑似5.1chサラウンド対応というものでした。

据え置きゲーム機は第4世代あたりからサウンド専用のメモリーを搭載するようになって、ストリーミング再生(CDDAなどの大きなデータを少しずつ読み込みながら再生していく再生方式)も容易になってきており、場面を問わず生録音のサウンドが使えるようになってきています。

ゲームキューブ

任天堂の第4世代機。2001年9月発売。

ゲームキューブ

今までカートリッジ式にこだわっていた任天堂ですが、ついに光ディスクメディアに方向転換します。
これによってCDDA方式も容易に再生可能になりました。

グラフィック性能はプレステ2より上でしたが、ゲームメーカーはすでにプレステ2優先の姿勢になっており、シェアを覆すには至りませんでした。

Xbox

第4世代機としては最後発で、日本では2002年2月発売、PC界の独占企業Microsoft社がコンシューマー業界に乗り込んできた形です。

X-BOX

PentiumⅢベースのCPUを搭載し、グラフィックチップはNVIDIA製、64MBメモリと、中身はほぼPCという仕様でした。

サウンドも256chPCM、DVDによるCDDAと
メモリー容量の許す限り、ほぼ無制限の再生環境になってきています。

Xboxはコンシューマー初参入としては大成功し世界的にはプレステ2に次ぐシェアを獲得しています。

コンシューマーゲーム音楽【2001~2005年】

この時代のコンシューマー機のもので自分的に音楽が素晴らしいと思うタイトルをあげていきます。

ファイナルファンタジ10(スクウェア)~有名曲『ザナルカンドにて』を擁するタイトル。

ICO(ソニー)~ボーイソプラノをフューチャーした『You were there』が印象的。

スカイガンナー(ソニー)~ヴォーカル曲『遥かな空へ』はJ-popとして聴いても名曲。

キングダムハーツ(スクウェア)~これのタイトル曲『Dearly Beloved』は下村陽子さんの代表曲。

アンリミテッド・サガ(スクウェア)~浜渦正志さん作品。自分はバトル曲が好き。

ANUBIS ZONE OF THE ENDERS(コナミ)~新作出るみたいですね。ヴォーカル曲『Anubis』がインパクト強。(゚Д゚)ハァン??

ヴィーナス&ブレイブス(ナムコ)~これはなんといっても『Waltz for Ariah』。珠玉の~というに相応しい鉄板曲。

ヴィオラートのアトリエ(ガスト)~アトリエシリーズでも音楽の出来は傑出した作品。自分は『にんじん村一番娘』『疾風』あたりが好きです。

カービィのエアライド(任天堂)~自分はロシアや東欧の民謡っぽい『コルダ』が好きです。

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクス(スクウェア・エニックス)~オープニング『カゼノネ』。これはゲーム音楽のヴォーカル曲では1番好きかもしれません。

モンスターハンター(カプコン)~周回遅れでプレイしましたが、メインテーマの『英雄の証』は名曲ですよね。テレビ番組等でも感動的な場面に使われていたり。

塊魂(ナムコ)~このサントラを聴いて、改めて松崎しげるさんの歌唱力の凄さに気づきました。

ドラゴンクエスト8(スクウェア・エニックス)~すぎやまこういちさん作品。『広い世界へ』が好きです。

ロマンシングサガ・ミンストレルソング(スクウェア・エニックス)~ロマサガ1リメイク作品ですが、音楽もかなり作り直してあります。『邪聖の旋律』『Believing my Justice』『Last Battle with Saruin』が好きです。

テイルズ・オブ・レジェンディア(ナムコ)~椎名豪さん作品。個人的には数あるテイルズシリーズのなかでも、これが音楽は最高の出来と思います。

ワンダと巨像(ソニー)~これは『甦る力』でしょうね……クラシックの名曲と言われても違和感ないです。

テイルズ・オブ・ジ・アビス(ナムコ)~『Meaning of birth』はバンプオブチキンの『KARMA』の吹奏楽アレンジ。いいですね!

PCのゲーム音楽【2001~2005年】

スーパーファミコン以降、ゲーム音楽はコンシューマー主流になってますが、この年代、PCのゲーム音楽には特筆すべきものがいくつかあります。

東方Projectシリーズ

東方シリーズは未プレイですが、音楽は全部聴きました。
作曲者のZUN氏が自分の音楽を世に出すための媒体として1996年にスタートした同人シューティングゲームのプロジェクトですが、この年代はとくにいい曲が集中してます。

東方紅魔郷『亡き王女のためのセプテット』、東方妖々夢『幽霊楽団』、東方永夜抄『千年幻想郷』あたりが好きです。

ZUN氏の音楽はテクノロック系2ビートのオケに正統的クサメロ(ゲーム音楽の一つの大きな流れです)や和音階風メロが乗っかるという感じのもので独特です。

ある意味、前時代のゲーム音楽の本流を最も色濃く引き継いだ音楽かもしれません。

洞窟物語

2004年に発表されたフリーゲーム。
フリーゲームとしては空前のヒットをしました。
敢えて、ファミコン的なサウンドの音楽を使っています。

洞窟物語
(C)開発室Pixel

これはDTMの発展とともにに盛り上がった『チップチューン』の影響が大きいと思いますが、ファミコンサウンドをリアル体験していない若い世代にも人気となり、ゲーム音楽というジャンルに与えた功績・インパクトは非常に大きなものがあると思います。

大山曜さんの作品群

ゲーム音楽をいろいろ聴いた中で、大山曜さんという作曲家のファンになりました。
このかたは本職はプログレ系のミュージシャンでファミコン時代からゲーム音楽も手がけているようです。

この年代の彼の関わったタイトルはPCのアダルト系ゲーム中心で、自分はタイトル名すら知らなかったのですが、大山作品ということで聴いてみたら、やはりいい曲ばかりでした。

とくに 斬魔大聖デモンべイン魔を断つ剣はいまだ折れず』、神樹の館籠の鳥の孤独あたりです。

ゲーム音楽を聴くのはこういう出会いや発見があるので、楽しいですね。

ファルコム作品群

この年代、ファルコムの作品群も音楽素晴らしいです。

ファルコムのタイトルはコンシューマー版も発売されるマルチプラットフォームですが、主要ゲームメーカーの中では珍しくPC重視の姿勢です。

この年代のファルコムタイトルで音楽が好きなものをあげます。

  • ツヴァイ!!『エスピナ暗黒神殿』
  • イース6『Mighty Obstacle』
  • 英雄伝説・空の軌跡『The Merciless Savior』『銀の意志』
  • ぐるみん『悲しき蒼穹を翔ける』

他社のPC作品だとテイルズウィーバーもいいですね。

チップチューンについて

洞窟物語のところでチップチューンの話題が出たので、ちょっとチップチューンの話をします。

チップチューンは主に8bit時代のゲーム機などの音源を使って作られる音楽で、テクノミュージックの一形態と考えられています。
ピコピコ音を使った音楽ですね。

自分がやってるような、生楽器でのゲーム音楽アレンジと逆パターンのアプローチです。

古くはYMOがやっていて、ほぼゲーム音楽の歴史とシンクロしてるんですが、2000年~2010年くらいにかけてピコピコ音が見直されてチップチューンが盛り上がった時代がありました。

洞窟物語の音楽はまさにチップチューンの手法そのものなんですが、それをゲーム音楽という元々の場所にフィードバックして評価を得た、というのが大きいですね。

国内のアーティストではYMCKとかヒゲドライバー、ゲーム音楽演奏家でもあるサカモト教授あたりが有名です。

2008年ごろから流行して多数登場したボカロPがやってる音楽ともかなり被ってます。

チップチューンは海外でも非常に人気があり、海外製のフリーゲームなどはチップチューン的な音楽が非常に多いです。
近年では『アンダーテール』が有名です。

アーケードゲーム音楽【2001~2005年】

この年代のアーケードゲームは対戦格闘ブームが少し下火になってきたあたりですが、対戦格闘・シューティング中心に音楽がいいタイトルが相当数あります。

サイヴァリア(タイトー)~トランスサウンドと流麗なピアノフレーズが気持ちいいです。特に『Asteroid』『Weakboson』がいいですね。

pop’n music11(コナミ)~コナミの音楽ゲーム。このシリーズはほぼ音楽のためにあるようなもんですが、この作品の『サヨナラ・ヘヴン』が好きです。ギターが結構スパニッシュな感じでイイ。

虫姫さまふたり(ケイブ)~並木学さん作品。並木さんはゲーム音楽界のテクノ・トランス系第一人者ですが、二胡(だと思う)をフューチャーしたSTAGSe5の『On the Verge of Madness』がめちゃカッコイイです。

ギルティギアX2(セガ)~石渡太輔さん作品。シリーズ一貫してメタル調です。特筆すべきは石渡さんのメロディセンスですね。この作品では『Awe of She』『Holy Orders』が好きです。

旋光の輪舞(グレフ)~渡部恭久さん(メタルブラックの人)作品。『Assemble』は一聴の価値あり。

携帯ゲーム機【2001~2004年】

2001年3月にようやく任天堂がゲームボーイの次世代機『ゲームボーイアドバンス』を発売します。

ゲームボーイアドバンス

サウンド機能はゲームボーイの音源+2chPCM。
PCMチャンネルを使って低音質ながらCDDA的な波形再生も可能でした。

自分はゲームボーイアドバンス世代の携帯機ゲーム音楽はそんなに知らないのですが、いいと思ったのは以下です。

  • ポケモン ルビー・サファイア
  • 悪魔城ドラキュラGBA版三部作
  • 黄金の太陽シリーズ

2004年末にはさらに次世代のNintendoDS、Sony PSPが発売されますが、それらモバイル第3世代機については次回紹介したいです。

BGMの状況【2001~2005年】

このあたりの年代は、ほとんどゲームもやっていなかったし、PCも所持していませんでした。
この間に2回転居していて、いろいろと余裕がなく
ゲームにまで時間も意識も回らなくなっていた状況です。

ごくたまにですが、1999年頃に買ったゲームボーイカラー(アドバンスではない)で細々とやっていました。

ゲーム音楽史 前回

初代プレイステーション時代【ゲーム音楽史13】
ゲーム音楽史 第13回は1996~2000年頃の初代プレステ時代について書いています。古典的なゲーム音楽と新しい手法がミックスされた面白い年代です。

ゲーム音楽史 次回

2006~2012年頃のゲーム音楽~コンシューマー機編【ゲーム音楽史15】
ゲーム音楽史 第15回は2006~2012年頃の家庭用ゲーム機向けタイトルの話題です。プレステ3やWiiの世代にあたります。

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