悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印「紺碧の彷徨」【ギター演奏・コード進行19】

悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印 紺碧の彷徨 動画
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発売年月:2008年10月
機種:
ニンテンドーDS(NintendoDS)
メーカー:
コナミ(KONAMI)
タイトル名:
悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印(Castlevania Order of Ecclesia)
曲名:
紺碧の彷徨(Wandering the crystal blue)
作曲:
山根ミチル(Michiru Yamane)
演奏難易度:☆★★★★(難しい)

ゲーム音楽ソロギター演奏動画・コード進行解説の第19弾は『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』より「紺碧の彷徨」です。

名曲揃いのDS版ドラキュラ3部作の中でも一番好きな曲ですが、スパニッシュな雰囲気もあるので、フラメンコのブレリアのリズムにのせて演奏しました。

なお、この動画はブログ4周年企画の一環として、2022年春にリメイク・修正したものです。

ソムヌス岩礁BGM スパニッシュ調の曲【曲紹介】

『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』はNintendoDS版悪魔城シリーズ3部作の最終作品で、2008年10月に発売されました。

DS版悪魔城3部作とは、蒼月の十字架(2005年)、ギャラリーオブラビリンス(2006年)、奪われた刻印(2008年)の3作品の事です。

自分はプレステ以降の悪魔城シリーズではDS3部作が好きなんですが、これらの音楽はほぼ全てMIDIで作られていて生録音が使われてないみたいなんですよね。

それがFM音源・スーパーファミコン的なテイストになっていて2000年代以降のゲームBGMには珍しい自己主張として伝わってくるというか。

ゲームコンテンツはプレステ2以降、映像表現が主役になって、音楽は引き立て役に回ってあまり自己主張しないという傾向です。

そういう流れの中で、DS版悪魔城3部作の音楽は異彩を放っていました。

アトラス&古代祐三さんの世界樹の迷宮シリーズも同じような印象を受けます。

ゲームボーイアドバンス版悪魔城3部作も良いんですが、DS版悪魔城3部作は、とにかく音楽が素晴らしい出来なんですよね。

そういうわけで、今回はマイナー曲ですがDS3部作の中でも自分が一番好きな曲である、悪魔城ドラキュラ奪われた封印「紺碧の彷徨」を紹介したいと思います。

この曲は『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』の「ソムヌス岩礁」のステージBGMです。

イントロや途中のコード進行がスパニッシュな感じですが、切なくも優しいメロディラインやコードの運び方が魅力の曲で、作曲者の山根ミチルさんの持ち味がよく出ていると思います。

ブレリアのリズムにのせて演奏【ソロギター演奏】

今回のアレンジはスパニッシュカラーの3拍子曲という事でリズムトラックをフラメンコ風に作ってみました。

演奏の中身は純粋なフラメンコギターとはかなり違いますが、3拍子ということで、ブレリアのリズムにのせています。

純粋なフラメンコギターの場合、ブレリアならブレリアの定型フレーズをもっと織り込んで、リズムも裏返したりして複雑化させるのが普通です。

ですが、あまりそういう風にやると、単にブレリアの演奏を「紺碧の彷徨」のコード進行を拝借してやっている、という感じになってしまうんですよね。

難しいところですが、このブログのゲーム音楽演奏では、フラメンコ色を無理やり入れるよりは、原曲イメージを色濃く残す方向でやっています。

紺碧の彷徨 コード進行

イントロ
|A|B♭|A|B♭|
|A|B♭|A|B♭|

Aメロ
|Am|FM7(onA)|D7(onA)|FM7(onA)|
|Am9|FM7|D7sus4|Em|
|Am|FM7(onA)|D7(onA)|FM7(onA)|

|Dm9|Em7|Am|D7(onF♯)|
|Am|D7|FM7|G7|
|Am|Am|

Bメロ
|B♭M7|B♭M7|Am11|Am11|
|B♭M7|B♭M7|Am7|Am7|
|Dm9|Em7|FM7|B♭7|B♭7|

|Am|D7(onA)|Am7|D7(onA)|

コード進行分析

イントロ
■Aスパニッシュ
|Ⅰ|♭Ⅱ|Ⅰ|♭Ⅱ|
|Ⅰ|♭Ⅱ|Ⅰ|♭Ⅱ|

Aメロ
■Aマイナー
|Ⅰm|♭Ⅵ|Ⅳ7|♭Ⅵ|
|Ⅰm|♭Ⅵ|Ⅳ7|Ⅴm|
|Ⅰm|♭Ⅵ|Ⅳ7|♭Ⅵ|
|Ⅳm7|Ⅴm7|Ⅰm|Ⅳ7|
|Ⅰm|Ⅳ7|♭ⅥM7|♭Ⅶ7|
|Ⅰm|Ⅰm|

Bメロ
|♭ⅡM7|♭ⅡM7|Ⅰm7|Ⅰm7|
|♭ⅡM7|♭ⅡM7|Ⅰm7|Ⅰm7|
|Ⅳm7|Ⅴm7|♭ⅥM7|♭Ⅱ7|♭Ⅱ7|
|Ⅰm|Ⅳ7|Ⅰm7|Ⅳ7|

マイナーとスパニッシュの混合調【コード進行のポイント】

イントロはAスパニッシュ調でフラメンコでいうところの「ポルメディオ」ですが、コードはⅠと♭Ⅱの2コードでシンプルです。

Aメロは内声を半音ずつ動かして上手く進行を作っています。

この進行は山根さんの曲にはしょっちゅう出てきますが、Ⅳ7が挟まるのがアクセントになっています。メロディの音の選び方が素敵です。

Bメロは再び♭Ⅱのコードが登場して一瞬フラメンコ調になりますが、すぐにマイナーキーに戻しています。

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